2015年12月8日火曜日

男の魂に火をつけろ!『音楽映画ベストテン』に参加




毎年恒例の映画ランキング企画。
今年も参加致します。

男の魂に火をつけろ!音楽映画ベストテン

今年の縛りは「音楽映画」
まずその定義を自分なりに考えてみた結果どつぼにはまり、上位5本はすんなり決まったものの残り5本が全く決まらない始末。

もう締め切りも近いので思い切りで決めました。

自分なりの定義としては、
・音楽はモチーフでなくとも、音楽が物語を動かす要素になっていること。

です。
いろいろ削ぎ落し、シンプルにこれ。




音楽映画ベスト10

10.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (2014年 監督:ジェームズ・ガン)
9.パッチギ!(2005年 監督:井筒和幸)
8.シュガーマン 奇跡に愛された男 (2013年 監督:マリク・ベンジャルール)
7.ストップ・メイキング・センス (1984年 監督:ジョナサン・デミ)
6.フラッシュバック・メモリーズ 3D(2012年 監督: 松江哲明)
5.はじまりのうた(2015年 監督:グレッグ・アレクサンダー)
4.あの頃ペニー・レインと(2000年 監督:キャメロン・クロウ)
3.スクール・オブ・ロック (2003年 監督:リチャード・リンクレイター)
2.インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2014年 監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン)
1.リンダ リンダ リンダ (2005年 監督:山下敦弘)




10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

















迷いましたがこれは入れねばならない。
もうはっきり言って生涯ベストに入れてるくらいに好きな作品ですが、その理由として劇中で使われている音楽はもちろん、クライマックスでのあのダンスバトル。
あれに私は感動しました。

つまり、歌とダンスが銀河を救ったということです。
絶体絶命のピンチ。その場面に、自分に出来ること。それは、歌!そしてダンス!!
自分に出来ることで銀河を救う。

笑えるシーンですが、同時に熱く感動的なシーンだと思います。

マヌけだけどね。



9.『パッチギ!』



















これをランキングに入れたかった!!

気になるあの子に近づくために覚えた歌とギター。
その過程で意味を知り、思いを知ることで、ラストは全く違う意味を帯びている「イムジン河」

国境のような河を舞台に行われる抗争とカットバックで描かれる「イムジン河」の歌。
せめてもの希望として、歌はやさしくあってほしい。



8.『シュガーマン 奇跡に愛された男』

















題材のドラマチックさと、そのロドリゲスの人生と今。
そして、彼が作った歌が起こした奇跡と、それによって起こった彼自身への奇跡。

ドキュメンタリーを一本入れておきたかったので、迷わずこれを。



7.『ストップ・メイキング・センス』



ランキングに入れる理由としては”カッコいい”の一言に尽きるんですが、変な理由を挙げるなら、デヴィッド・バーンのあの動きをよくよく真似しているから。

という理由はさておき、文句なしの傑作ですし、ライブの進行と共にステージが段々と組み上がり、ステージ自体も熱を帯びていく様は圧巻ですし、それを捉えるジョナサン・デミの視点も素晴らしい。



6.『フラッシュバック・メモリーズ 3D』




















3D演出として、前に今のGOMA氏
レイヤーの奥にGOMA氏の過去の記憶。

劇中絶えず鳴り響くディジュリドゥの猛るような演奏に頭は空になり、空いた隙間にGOMA氏の記憶が入り込み、知らぬ間に号泣していました。
頭はいたって冷静なつもりなのに。

今作もドキュメンタリーですが、こんな作品はもう二度と観ることは出来ないでしょう。
魂込もってます。



5.『はじまりのうた』



















歌が持つ魅力の一つに、見慣れた景色が音楽によって華やぎ出したり、全く違うものになったりすることだと思うんですよ。

今作で描かれたお互いのプレイリストを聴かせ合いながらNYの街を闊歩するあれは正にそれ!
もう本当に素晴らしいです。
劇場で観ていて本当に心躍りました。



4.『あの頃ペニー・レインと』


















音楽映画と言えばキャメロン・クロウ
それならこれ!!

確か始めて観たのが劇中の主人公ウィリアムとほぼ同い年の時。
もうケイト・ハドソンにはドキドキさせられたなぁ。

年上の女性の魅力、年上のヤツとの友情、音楽の素晴らしさ、人と関係を築くことの難しさと大切さ。
多くのことを学んだ気がします。
思春期に観て良かった。
見返す度に初々しいあの頃に戻れる、気がする。


3.『スクール・オブ・ロック』




お話自体は、ジャック・ブラックがもし学校の先生だったら、という当て書きだけども、ロックとは何かと聞かれたら、これがそれだ。
ラストのステージでのカタルシス解放。これがそれだ。

フィルモグラフィがバラエティに富んでるリチャード・リンクレイター作品の中でもトップクラスに好きです。

『6才のボクが、大人になるまで』『ビフォア〜』シリーズのイーサン・ホーク、を見た後に改めて今作を観ると、リンクレイター監督の信用出来る男具合はますます上がります。
だって、どれも監督自身の投影みたいなものだもん。




2.『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」




コーエン兄弟で一番好きな作品になってしまいました。
あの兄弟がこんなに優しい映画を撮るとは。

意地が邪魔をして前に進めない。
デイヴィスはある煉獄に捕われてしまっているように見える。
映画の構成もそうです。

でも、そこに意地悪さは全く感じない。
やぶれかぶれの時、ふいに訪れた状況でしか歌えない歌がある。
でもそれは皮肉でもなんでもなく、その状況にしか生まれない歌なんです。
そんな歌は本当に胸を打つ。



1.『リンダ リンダ リンダ』





我が生涯不動のベストワン映画。
どこを語っていいのか分からないので一つだけ。

ラストでのライブ。
この半端な盛り上がりが良い。
誰に対しても注がれたやさしい視線を感じます。
最後に「終わらない歌」を歌い、カメラは誰もいない校内をショットの連なりで見せていきます。
校内の風景をイコールで結び、ラスト、彼女達のステージさえも引きの画で捉え、それすらも等価としたこと。
つまり、あれこれはそこここに宿っているということ。

うん、文句なし。




10.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
9.パッチギ!
8.シュガーマン 奇跡に愛された男
7.ストップ・メイキング・センス
6.フラッシュバック・メモリーズ 3D
5.はじまりのうた
4.あの頃ペニー・レインと
3.スクール・オブ・ロック
2.インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
1.リンダ リンダ リンダ




音楽映画って、いいね。



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