2013年9月26日木曜日

ウルヴァリン:SAMURAI (3D)

2013/アメリカ・オーストラトラリア 上映時間126分
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:クリストファー・マッカリー
マーク・ボンバック 他
製作:ローレン・シュラー・ドナー
ハッチ・パーカー
製作総指揮:スタン・リー
ジョセフ・M・カラッチオーロ
原作:クリス・クレアモント
フランク・ミラー『Wolverine』

キャスト:ローガン/ウルヴァリン (ヒュー・ジャックマン)
マリコ・ヤシダ (TAO)
ユキオ (福島リラ)
シンゲン・ヤシダ (真田広之)
Dr.グリーン/ヴァイパー (スヴェトラーナ・コドチェンコワ)


76点

"フシギのクニ、ニッポン"
TOHOシネマズ日劇にて観てきました。
有楽町で観て本当に正解でした。ウルヴァリンが山手線周りを疾走するんですもん。
帰り道がそのままロケ地巡りとなりました。
東京駅に停まってる新幹線をまじまじと見てしまったりして。
あの上で戦ったんだなと。以外に狭いなと。ウルヴァリン、頑張ったんだな。



コミック版『ウルヴァリン』



この映画に関する評論で、『日本描写が相変わらず酷いからダメ』と言うのをよく目にするんですけど、言ってしまうと元の原作コミックにウルヴァリンが日本に来るお話がちゃんとあるので、そこまで悪し様に言わなくてもなぁ、なんて思いますけどね。

少なくとも自分は、この映画で描かれている日本描写、大変楽しみました。
確かに笑ってしまうような日本描写は沢山ありました。
でも、なんだかそれも含めてなんだか愉快なんですよね。許せる。

映画冒頭、ウルヴァリンが矢志田家に招かれるんですけど、身体が汚いってんでお風呂に入るんですけど、そしたらおばちゃん2人にブラシでゴシゴシ背中を洗われるですよ。
それなんか違う!!お風呂はお風呂でもお店が違うよ!!

劇場内爆笑。
暖かい空気に包まれて、それ以降劇場の空気が暖まりましたね。

他にも、追っ手を撒くために逃げ込んだ先がラブホテル。
急いでるのに、パネルから部屋を選ばせるおばちゃん。
結局”火星探検の部屋”を選ぶウルヴァリン。

劇場のお客さん達は暖かかったです。



人が死んでいるのにパチンコを打ち続けるのはどうなんだろうか



一々挙げていくと切りが無いくらいに笑ってしまう描写は多いんですけど、何故だか許せてしまうんですよね。
それは、この映画で映されている日本が、自分にはなんだか不思議なテーマパークみたいに見えるからなんですよ。しかも割とちゃち目のテーマパーク。
そのデフォルメした日本感で、なんだか笑ってしまうと同時にワクワクしてしまうんです。

あと、言われている程、日本描写が間違って無かったりするんですよね。
ラブホテルだって、日本の風俗文化の一つですよね。パチンコだって、やたらと目立つ広告だってそうです。
そこを強調するのはどうか、は置いておいて、全部間違ってはいない訳ですよ。
それに、あの状況だったらホテルに逃げ込むのは有効だったはず。
まあ、笑っちゃいますけどね。むしろ笑って観るべき。だってテーマパークですよ。







予告でも流れている、その筋の方々がドス一本でウルヴァリンと新幹線の上で対決するシーン。
多くの方が言われている通り、ヤクザ強えーーー!!!ですよ。
ウルヴァリンと互角に渡り合い、且つ高速で動いている新幹線の上で戦う。
実に愉快。新幹線の上でバトルなんてこの先観れないですよ。
うーん、楽しかった。
テーマパークで言う所のショーに当たる部分だと思います。
ヤクザvsウルヴァリン。ここでしか観れないショーですよ。
エレクトリカルなパレードよりも楽しめます。







日本人役者の方々は皆さん良かったです。
福島リラさんの殺陣、素晴らしかったです。TOAさんもお美しい。

でもそれ以上に、真田広之さんが登場すると画がもの凄く締まる!!
ヒュー・ジャックマンと並んでも全く負けていない存在感。
殺陣も力強くていい。演技は勿論素晴らしい。
純粋に日本人として誇らしい気持ちになりました。



シルバーサムライに乗っているのは・・・!?



でもその分残念、というか勿体ないのは、中盤で真田広之さん演じるシンゲンの出番が終わっちゃうんですよ。本当に勿体ない。

しかもラスボスに当たるような敵ミュータンの存在感が本当に無い。
演技もなんだか再現ドラマみたいで安いし。
それなら真田さんをボスキャラに持って来てよ!!
その方が間違いなく盛り上がったと思いますよ。

でも、その次に出てくる大ボスのシルバーサムライはばかばかしくて良かったです。



クズリ



完全に外伝扱いではなくて、シリーズの続きであることも好感が持てました。
忍者も出て来たし、刀も出て来たし。うん、観ていて楽しかったです。

フシギのクニのテーマパークに迷い込んだ感じで観れば相当楽しめますよ。

2013年9月20日金曜日

パシフィック・リム (吹き替え 2D)

2013/アメリカ 上映時間132分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム
ギレルモ・デル・デルトロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ
メアリー・ペアレント
トーマス・タル
製作総指揮:カラム・グリーン

キャスト:ローリー・ベケット (杉田智和)
森マコ (林原めぐみ)
スタッカー・ペントコスト (玄田哲章)
ハーク・ハンセン (池田秀一)
ニュートン・ガイズラー博士 (古谷徹)
ハンニバル・チャウ (ケンドーコバヤシ)


88点
※吹き替え版に限る


"ロケットパーンチ!!"
吹き替え版、素晴らしいです!!!!
自分はあんまりアニメ、声優さんに明るくないんですけど、それでも素晴らしいと分かる。
お恥ずかしい話、もう、なんかガン上がりでしたね。

2回観ても、相変わらず登場人物の心理描写は甘いし、お話は穴ぼこだらけなんですけど、その空いている穴に声優さんの情熱が注ぎ込まれて、恐ろしくエモーショナル。
求めていたの、これこれー!!

それでは簡単に声優さんの紹介を。
ちなみに前回の『パシフィック・リム』の感想はこんな感じ。あまり褒めてません。



主人公ベケットの声は杉田智和さん



菊池凛子演じる森マコの声は、”綾波レイ”林原めぐみ



ストライカー・エウレカのパイロットは、”赤い彗星のシャア”池田秀一さん



カイジュウオタクの博士は、”アムロ・レイ”古谷徹さん



司令官はシュワちゃんでお馴染み玄田哲章さん



どうですか、誰でも知っている声ばっかりでしょ!!
全部”分かってる人”のキャスティングですよ。

最近は吹き替えの経験が無いタレント起用ばかりが目立ってましたけど、これは嬉しい。
この映画を、誰が、どんな人が観に来るのかちゃんと理解している証拠です。

自分は特に林原めぐみさんでガン上がりでしたね。
菊池凛子の風貌と、シンクロ攻撃よろしくな設定でエヴァにしか見えなかったので、出て来た瞬間から綾波レイだと思って観てました。

字幕版を観た時に気になってた、事態が切迫しているのに落ち着き払っている役者さん、特に菊池凛子の演技も、ちょっとオーバーな声の演技で良い!!
「両親の仇!!!!」だとか、「先生、愛してます」だとか、ちょっとクサい台詞もイイ!!
というか、これくらいオーバーな方がいいんですよ。

技の名前を叫ぶのも日本語の方がしっくりきますよね。

『ロケットパーンチ!!』
『サンダークラウドフォーメーション!!』
『チェーンソード!!』

うーん、大声で叫んでくれる方が気持ちがいいです。

何度観てもお話は薄いです。
でも、それを補ってあまりある魅力がありました。吹き替え版には。

字幕版を観たって人も、是非吹き替え版を!!
公開館数減っているみたいなので急いで!!

ケンドーコバヤシも良かった!!

2013年9月13日金曜日

マン・オブ・スティール (IMAX 3D)

2013/アメリカ 上映時間143分
監督:ザック・スナイダー
脚本:デヴィット・S・ゴイヤー
原作:クリストファー・ノーラン
デヴィット・S・ゴイヤー
製作:クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
製作総指揮:ロイド・フィリップス
トーマス・タル
音楽:ハンス・ジマー

キャスト:ヘンリー・カヴィル (カル=エル/クラーク・ケント)
エイミー・アダムス (ロイス・レイン)
マイケル・シャノン (ゾッド将軍)
ラッセル・クロウ (ジョー=エル)
ケビン・コスナー (ジョナサン・ケント)
ダイアン・レイン (マーサ・ケント)


79点


"(スーパーマン+ダークナイト)÷マトリックス"
悩ましい。悩ましいぞこの映画。
試写で1回、3DとIMAX 3Dで2回の計3回観に行ってしまいました。
何で3回も観たかというと、単純にIMAXを体感したかったのと、観る度感想が変わっていったからです。
1回目はリチャード・ドナー版を観た状態で、2回目は『スーパーマンⅡ 冒険編』を、3回目はシリーズ全て観た状態で鑑賞しました。

結果出た答えは、非常に悩ましい。
煮え切らない点数に全てが表れてます。うーん、悩ましい。
なぜ悩ましいのかを、これからつらつらとつづっていきます。

ちなみにリチャード・ドナー版『スーパーマン』の感想はこんな感じです。



クリストファー・リーブ”スーパーマン”



まず言っておきたいのが、シリーズを全て観て、もの凄くスーパーマンを、特に初代スーパーマンを演じたクリストファー・リーブ版がお気に入りになってしまったと言うことです。

映画としてのテイストは、シリーズ後半に行くにつれてどんどんおかしくなっていくんですけど、ゾッド将軍と戦う”Ⅱ”も、コメディ路線の”Ⅲ”も、スーパーマンが軍縮を訴える”Ⅳ”も、どれもそれぞれ魅力的なんですよ。

その魅力の根源は、なんと言っても”初代”を演じたクリストファー・リーブと、彼が演じたクラーク・ケント/スーパーマンのキャラクター性だと思います。
とにかくキャラクターとして魅力的。そしてその魅力を体言しているクリストファー・リーブ。

4作品全て、ラストは宇宙を飛ぶスーパーマンがカメラを向いてニコッと笑うショットで終わるんですけど、もうそれだけで魅力満点。
最後の『スーパーマンⅣ 最強の敵』を見終わった時、なんだか毎週観ていたドラマが終わってしまうような、楽しく読んでいた小説を読み終わってしまう時のような、何とも言えぬ虚脱感に襲われまして、もの凄く寂しくなったんですよ。
そのくらいちょっと『スーパーマン』がお気に入りにってしまいました。



ヤングクラーク・ケント



そこでやっと本題。
今回の『マン・オブ・スティール』、どうだったかと言いますと。
まず、スーパーマンが”スーパーマン”であるという描写がないんですよ。

ここで言うスーパーマン性と言うのは、ヒーローがスーパーパワーで市井の人々の危機を助けること。戦闘と言うより救出。
その助けるという行為には、主義や主張、もっと言うと善悪も無いのです。
だからこそスーパーマンは、人間が目指すべき象徴であり、人々はあこがれ、尊ぶのであり、他のヒーローの頂点に君臨する所以であるのでしょう。

ではこの作品でスーパーマンはどう描かれているのかというと、一人の”人間”として描かれているのです。
それを端的に表す象徴的なシーンが、クラーク・ケント/スーパーマンが教会に行き、気持ちを吐露する場面です。
神にも等しい存在であるスーパーマンが、神に助言を求めに教会へ行く。明らかに意図的に、演出として描かれていて、作り手側はスーパーマンを、地球で育った”人間”の心を持つ者としています。



南極でのスーツ初登場は初代でもありました



スーパーマンを”人間”として描くことで物語は、もしスーパーパワーを持つ者が地球にいたならば、我々人間はそれを受け入れるだろうか。そして、スーパーマン自身のアイデンティティーの選択へと着地します。

人間とは違う力を持つことは、他者の人生を変えることにもなる。
そのことを自らの命をもってクラークに教える父のエピソードは良かったし、ケント自身の苦悩も、”人間”として描くことで深みも出たと思います。
ただ後半、同胞であるゾッド将軍等との戦いに話が移ると、とても腑に落ちないというかなんというか。



今作でも宇宙での飛行シーンはありました



ゾッド将軍との戦いは、『スーパーマンⅡ 冒険編』でも描かれていますが、その前作の『スーパーマン』では、絶体絶命の市井の人々を助け、スーパーマンは人々のヒーローとして描かれています。だから人気者で、愛されている。

でも、『マン・オブ・スティール』では、人々にスーパーマンが認知される前に、いきなりゾッド将軍が攻めて来る。スーパーマンを追って。
うーん、地球人からすると、はた迷惑な話ですよね。
だって、宇宙人が地球に住み着いてるって言って、攻め込まれて、めちゃくちゃにされるんですよ。戦ってはくれても、いやいやあなたのせいだからってなりませんかね。

だからもっと、スーパーマンにレスキューの活躍をさせるべきだったんですよ。
そして、人々に愛される存在にする。
でもそうしてしまうと、この作品のテーマであり他の作品との違いである、スーパーマンのアイデンティティーを巡るお話が揺らいでしまう。
うーん、悩ましい。悩ましい限り。



一番『マトリックス』ぽかった



映像面で言うと、巷ではドラゴンボールみたいだって言われているらしいですけど、自分は読んだこと無かったので問題無かったです。
むしろ『マトリックス・レヴォリューションズ』に観えましたね。
空中戦だとか、後半の伸びる金属の触手はたぶん意識してるんじゃないですかね。
ローレンス・フィッシュバーンのキャスティングは、なんて邪推も。それはさすがに無いか。



ヘンリー・カヴィルに文句は無し!!



スーパーマンとして観ると確かに文句の一つも出る作品だと思います。
でも、個人的な好みの話になってしまうんですけど、こういうヒーローのリアル化、自分、結構好きなんですよね。
だから、なんでクリプトン星なのに英語喋ってんだよとか、マントっているのかなとか、リアル化で生じる多少の腑に落ちないポイントも目をつむれるんです。いいんです。

それに、クリストファー・リーブでなくても、スーパーマン然とした佇まいの役者さんがいれば、もうそれでいいんですよ。
その点で今回のヘンリー・カヴィルは個人的には文句無しで良かったです。
初めて飛行するシーンも壮快だったし。

この先、どういう形でカル=エルが”スーパーマン”へとなるのか。
それはバットマンと共演する次作にということで、期待も込めて79点。

人工衛星の『W』の文字、しっかり確認しました。
なんだかんだで待ちきれない!!

2013年9月12日木曜日

サイド・エフェクト

2013/アメリカ 上映時間106分 R15+
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
グレゴリー・ジェイコブス
スコット・Z・バーンズ
製作総指揮:ダグラス・ハンセン 他
音楽:トーマス・ニューマン

キャスト:ジュード・ロウ
ルーニー・マーラ
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
チャニング・テイタム


75点

”また合う日まで”
宮崎駿さんが長編映画からは引退されるそうで。『風立ちぬ』は最後の長編作品になるんですね。
本当にお疲れさまでした。いい作品を沢山ありがとうございました。

そしてもう一人、その影に隠れて監督業から引退するのがスティーブン・ソダーバーグ。
この間観た『マジック・マイク』もスティーブン・ソダーバーグ。

同一監督の作品を年に2本も観られるなんて幸せ。しかもどちらにもチャニング・テイタムが出てるんですよ。チャニング・テイタムに至っては、『G.Iジョー バック2リベンジ』『ホワイトハウス・ダウン』『マジック・マイク』、そして『サイド・エフェクト』で、4本もスクリーンで彼のこと観てるんで観る度に評価が上がってますね。
しかも彼、テイタムのスペルが”TATUM”なんで、日本人の自分からすると顔文字に見えて、ってそんなことどうでもいいんです。



追い詰められる、医師ジョナサン


”サイド・エフェクト”とは副作用の意味。
ソダーバーグが最後に選んだテーマは、薬物の使用とその副作用がもたらすサスペンスです。
最後にしては小粒なのか、目玉作品に押されてるのか、劇場にはあまり人は入っていませんでした。いかん、いかんですよ。ジュード・ロウも出てるんだから劇場へ行こう!!



イイよマーラさん


病院で抗うつ剤を処方されたエミリー。
だけど、この薬の副作用のせいで、無意識の状態でチャニング・テイタム演じる夫を殺害してしまうんですよ。
エミリーは裁判に掛けられるんですけど、そこで論点になったのは、処方された薬の副作用の影響と、処方した医師への責任。
社会的信頼を無くしたジュード・ロウ演じるジョナサン医師は、独自で事件の調査を始めるんですけど、たどり着いた真実はまあ大変、ってな話でして、ソダーバーグ最後の作品、社会派なサスペンスになってます。

肝心のオチにあたる部分はネタバレになるので伏せますが、ただ、まあそんなもんかってなもので、可もなく不可もない感じ。
ただ、全体にヒッチコックタッチなので、じわじわ物語が展開する感じはとても良かったです。
悪くはないです。うん、悪くはない。少々強引な気もするけど。
気になった人は劇場へ行こう!

それよりなによりこの映画、エミリーを演じているルーニー・マーラが魅力的過ぎるんです!!



イイよマーラさん!


ジュード・ロウもいいです。キャサリン・ゼタ=ジョーンズもいいです。
でも、このベテラン2人を完全に食ってますね、ルーニー・マーラ。
何を考えているのか分からない。でも深い闇は抱えている。でも本心は分からない。
でもセクシーで、チャーミングでもある。でも何考えているのかわからない。
この彼女のミステリアスな演技が、物語の謎解き要素に大きく貢献してますよ。
『ドラゴンタトゥーの女』のリズベットも凄かったですけど、それに次ぐハマリ役だと思います。
彼女は影のある役の方が輝く気がしますね。
うーん、でも『ソーシャル・ネットワーク』の普通の女の子役も良かった。
つまり、いい役者さんということです。



『オーシャンズ』シリーズにも出てたゼタ=ジョーンズ



ジュード・ロウは言わずもがなで、手堅く良かったです。
段々と追い詰められる様ですら格好良く、転んでもただでは起きないところも物語の進行と相まって壮快でしたね。
そして最後の姿は恐ろしくもあって、それもまた鳥肌が立つ。



相変わらずセクシーなジュード・ロウ


またソダーバーグ&ルーニー・マーラのコンビで一本観たいです。
でも、それも叶わぬ夢。最後にこんなお土産を置いていくなんて憎いぜ。

映画ファンじゃなくても『オーシャンズ』シリーズぐらいは観たことあるでしょう。
ちょっとでも気になったら劇場へ行こう!!
観るべき作品が今沢山映画館に掛かってますが、その中でこんな渋い映画もいいですよ。

そしてスティーブン・ソダーバーグ監督、お疲れさまでした、いい作品をありがとう。

2013年9月9日月曜日

スター・トレック イントゥ・ダークネス (IMAX 3D)

2013/アメリカ 上映時間133分
監督:J・J・エイブラムス
脚本:デイモン・リンデロフ
アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
製作:J・J・エイブラムス
ブライアン・バーク 他
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ
デヴィット・エリソン 他
原作:ジーン・ロッテンベリー

キャスト:クリス・パインズ (ジェームズ・T・カーク)
ザカリー・クイント (スポック)
ベネディクト・カンバーバッチ (ジョン・ハリソン/カーン)
カール・アーバン (ドクター・レナード・”ボーンズ”・マッコイ) 他


90点


”お腹いっぱい、ありがとう”
航海日誌 宇宙歴2013.9
現在 エンタープライズ号は地球の周回軌道上

ワープ工航法開始
これより、我々は『スター・トレック イントゥ・ダークネス』超甘口レビューへと向かう。



個人的には左手奥の、ヒカル・スールーが好きなキャラ



先行上映の時3Dで一回、公開されてIMAX 3Dで2回の計3回鑑賞しました。
なんで3回も観たのでしょう。面白いのだからしょうがないです。

スター・トレックに対する自分のスタンスは、リアルタイムではもちろん観てませんし、これまで一度もテレビシリーズは観てません。
子供の頃はもっぱら『スター・ウォーズ』大好きっ子だったので、スタートレックってあれでしょ?なんか耳がとんがった人がいて、会話ばっかりのお話でしょ、ぐらいの認識で、2009年にリブートされた『スター・トレック』でやっとお初でした。
そのリブート版の2作目に当たるのがこの作品です。

前作が中々面白かったので今回楽しみに劇場へ観に行ったんですけど、これがまあ面白い!!

2回目は、この作品の下敷きになっている、1982年公開の『スター・トレックⅡ カーンの逆襲』を観て、雑誌Penのスター・トレック特集号を熟読するという、お勉強をした状態で観に行きました。



冒頭のガン上がりシーン



例えばの話なんですけど、話が上手い人のしゃべり方を大きく二つに分けるとします。
一つ目は、一つの話題に対して造詣が深くて、いつまでもその話題で保たせることが出来る人。
二つ目は、持っている話題の引き出しが多くて、次々に話題を変えて、聞いている者を飽きさせない人。

それを映画に当てはめると、この映画、そして、監督のJ・J・エイブラムスは圧倒的に後者です。間違いない。

この映画、とにかくスタートから終わりまで画面上で何かが展開していて、観ていてとにかく飽きない。ちょうど、『ローン・レンジャー』のラストが10分おきに展開される感じ。
ちょっと事務的なシーンになって静かになったかと思えば、会話に被るように爆発が起きたりして、食い気味に場面が展開していくんですよ。
とにかく、これでもかとばかりにアクションシーンがぎっしり。

冒頭の、ちょっとしんみりしてしまそうな、ロンドンでテロが発生する経緯も極力短く省略。
そして、アクション、アクション、アクション。

ただただ、その連べ打ちのように展開するアクションがしっかりストーリーテリングに絡んでいるから、お話としての面白さもしっかりキープされていて、即物的な面白さに終わってないんですよ。

下手な監督さんが同じようなことしたら、本当に目も当てられないぐらい酷いことになってると思います。



カーンの頭の良さに、スポックもたじたじ



演者の人達が素晴らしい。
カーク役のクリス・パインズとスポック役のザカリー・クイントも勿論素晴らしいですけど、やっぱりこの作品最大の功労者はカーンを演ずるベネディクト・カンバーバッチでしょう。
裏切りのサーカス』に出てたなぁぐらいにしか思ってなかったですけど、こんなにいい役者さんだったなんて。
心が冷えきっているように見えて実は仲間のことを一番に考え、感情を顔には出さないけれども大粒の涙を流す。
ちょっとアクの強い演技が本当に素晴らしかったです。

そもそもスター俳優が一人も出ていないのにこんな大作映画を撮れる、日本じゃ考えられないことですよね。そういう点は、本当にハリウッドが羨ましい。



かっこいいの一言



全編VFXは申し分無く素晴らしいですけど、セットもまた凄くて、特にエンジンルームの、全体的に白くて近未来的なんだけど、配管とか金属がむき出しになっていてメカニカルでリアルな造形が素晴らしいんですよ。
お金掛かってんだろうなぁと思ってたんですけど、実はアメリカ国内にある核融合実験施設内でのロケだったらしくて、こういう工夫一つで説得力は上がるのだなと思いましたね。
こういう所を見習ってください、『ガッチャマン』を作った人たち。



落ちる!!



前述した通り、ほとんどが盛り上がる展開で構成されてるので、そこに乗れるか乗れないかで評価は変わってくると思います。
個人的には、今時こんなに真面目にSF映画を作ってくれてありがとう、という感じです。
久々に映画館を出た時に満足感でいっぱいのSF映画を観た気がしました。

あと、『パシフィック・リム』同様、IMAX 3D推奨で!!
ど頭が、いきなり3D効果を最大限活用した上からの地面を見下ろしたショットになるので、鳥肌立ちますよ。
そして、画面に没入すれば、もうあなたはエンタープライズ号の一員です。

2013年9月5日木曜日

キャビン

2013/アメリカ 上映時間95分 R15+
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード
ジョス・ウィードン
製作:ジョス・ウィードン
製作総指揮:ジェイソン・クラーク

キャスト:クリステン・コノリー (デイナ・ポーク)
クリス・ヘムズワース (カート・ヴォーン)
アンナ・ハッチソン (ジュールズ・ローデン)
フラン・クランツ (マーティ・ミカルスキ)
ジェシー・ウィリアムズ (ホールデン・マクレア)


90点

”笑いすぎてお腹痛い"
ホラーではありません。
コメディ映画です。ただものすごくブラック。

この映画、どう説明してもネタバレしてしまうので、未見の方はここから先は読まないことをオススメします。
どうぞ観てください!もの凄く面白いですから!!



『マイティソー』の中の人出てます



ホラー映画だとかサスペンス映画って、キャラクターだとか殺される順番に定型ってありますよね。
殺されるのはお決まりでやんちゃな大学生達だったり、みんなと離れていちゃいちゃしてると、殺人鬼の餌食になっちゃったり。
いわゆる死亡フラグってやつです。

でももし、そんな定型を裏で操る組織があったとしたら。
そうなるように行動を仕向けられていたら。

うーん、わくわく!!

そう、この映画、そんなお決まりを逆手に取るメタ的な構造の映画なんですよ。



そんなにはしゃいでると、襲われちゃうぞ!!



休みを湖で過ごそうとやってきた5人の大学生達。
恋に奥手なヒロイン。そんなヒロインに恋するスポーツ万能な男の子。派手目でイケイケな女の子。マッチョで勇気のあるその彼氏。変わり者で、事態の異変に真っ先に気付く男の子。
うーん、いい感じに思い当たるキャラ達。

5人は青春を、若さを謳歌する。
この先に待ち受ける展開も知らずに。

そんな彼らの行動をナビゲートする組織はその間、何の化け物に彼らを襲わせるかの賭けをしていまして。
ゾンビに半魚人、お化けに狼男。なんでもござれ。
その後の主人公たちが取る行動でモンスターが決まるのです。わくわく。
半魚人がおすすめらしい。



化け物リスト



襲うモンスターはゾンビに決定!!
あとはタイミングを伺うだけ。

そしたら案の定、イケイケカップルがみんなと離れて森の中へいちゃいちゃしに。
うーん、いいムード。
でもここじゃ誰か来ると渋る彼女。

ええい、こうなったら気温をレバーで調節。
暑くして脱がせにかかる作戦。
フェロモンの霧も出しちゃえ!!

うーん、いいムード。
いいムードなんだけど、ここでゾンビ登場。

第一の被害者、イケイケな女の子。

みんなでいちゃいちゃを見守っている絵面は爆笑でしたね。








その後、ナビゲート通りの順番で殺されていくキャラクター達。
そして最後の1人になったのは、定型通りやっぱりヒロイン。

ここまでくればこっちのものと、一仕事終えたとばかりに祝杯をあげる組織の面々。

でも、『モンスターズ・インク』でも言ってましたが、最近の若者はタフで、反撃してくるんです。

立派に応戦するヒロイン。
しかもここで、シナリオにほころびが。
死んだと思われてた、変わり者の男の子が生きていて、ヒロインを助けに参上。見事にゾンビを撃退。
しかも、変わり者の男の子は、ゾンビが出て来たと思われる地下のエレベーターを発見。逃げ道はここしかないとエレベーターに乗り込むと、そこにはありとあらゆるモンスター達がいるではありませんか。

誰かが自分たちを殺そうとしていることに気付く主人公達。

そして、ここからがこの映画最大の見せ場になるのです。



 怪物コレクション



エレベーターを降りて、建物の内部へ侵入。
そしてコントロールルームらしき部屋に入ると、”システム解除”のボタンが。
「パーティーの始まりよ」と、ボタンを押すヒロイン。

チーンとエレベーターの到着音。
そしたらそしたら、ありとあらゆるホラー、サスペンス、モンスター映画に登場した化け物達が大集合!!
組織の職員達をめちゃくちゃにして襲う!!

チーン、またモンスター登場。
チーン、チーン、チーン。

もうエレベーターが到着しただけで反射で笑ってしまう。
おすすめだった半魚人に襲われる職員、爆笑!!
大蛇が豪快に人を食べてるかと思えば、脇でジワジワと追い詰める貞子風な幽霊がいたりして、本当に細かくよくできてますよ。

もう本当に愉快。
よくここまでモンスター達を考えついたなと関心しきりでした。
最高!!最高!!


不謹慎だとは感じつつ笑ってしまうんです。



そもそも、なんでそんな手間をかけて若者を殺しているのかと言いますと、地中に眠る化け物を鎮めておくために、若者の血が必要なのだと。その化け物が目覚めると、人類は滅亡してしまうのだとか。

うーん、なんだか急に話のスケールが大きくなって大味になったなと思いきや、この説明をしにある大物女優が登場するんですけど、出て来た瞬間にもう爆笑。
あなたに言われたらもう納得するしかないし、ネタでしかないからもうそんな設定どうでもよくなるし、キャスティング自体が何よりの説得力だし、もう最高だよ!!!!






本当にいい映画でした。いやー、面白かった!!
トロピックサンダー/史上最低の作戦』を観ると、戦争映画をしばらくまともに観れなくなってしまうように、ホラー映画はしばらく観れなくなりますね。最高!!

2013年9月2日月曜日

念願!!有楽町スバル座

先週末公開された、満島ひかり主演の『夏の終り』を鑑賞して来たんですが、『夏の終り』を夏の終わりに観るならここ以外にない!!と、念願だった有楽町スバル座に初めて行って参りました。

”夏の終わり感”は特にありませんね。
ただ自分が行きたかっただけでございます。








JR有楽町駅のすぐ目の前。1946年(昭和21)に開館した老舗の映画館でございます。
1953年(昭和28)に火事で建物が消失してしまい、今の建物は新しいものです。






劇場内はこんな感じ。
8年前にリニューアルされたそうで、全席ふかふかのイスで、内装も凄く綺麗。
ただ、場内アナウンスだけは昔のままで、昭和41年当時のテープだそうです。
昭和にタイムスリップした感覚で『夏の終り』を鑑賞出来て、嬉しさ倍増。

有楽町スバル座だけでなく、有楽町・銀座一帯は本当に映画館が多くて、どの映画館も歴史が古く、ラインナップにクセがありますね。






ざっと数えて10劇場。
地図に載ってないものもあるので、全部含めると相当な数になるかと。

簡単に説明していくと、

A:TOHOシネマズ日劇
TOHOシネマズ系で一番大きく、千人入れる劇場があります。
B:TOHOシネマズ有楽座
TOHO系で唯一の単館。『有楽座』としての歴史は1935年から。
C:TOHOシネマズシャンテ
ミニシアター系作品が主で、芸術度高めの作品が多いです。
トゥ・ザ・ワンダー』はここで観ました。
D:銀座シネパトス
今年の3月に閉館してしまいました。悲しい。
E:丸の内ルーブル
TOHOシネマズ日劇の目の前。大作系のラインナップ。まだ行ったことありません。
F:シネスイッチ銀座
女優の片桐はいりさんが7年間アルバイトしていた映画館
G:ヒューマントラストシネマ有楽町
テアトル系の劇場。ミニシアターです。毎度お世話になっております。
近場で、同じ系列のテアトル銀座があったんですが、今年の5月に閉館してしまいました。悲しい。
H:丸の内ピカデリー
通称”丸ピカ”。松竹系の映画館です。まだ行ったことありません。
I:有楽町スバル座
由緒正しい映画館。自由席なので、開映の結構前から並びます。
H:角川シネマ有楽町
ビックカメラの上にある映画館。系列が新宿にもあります。

この他にも、スカラ座、みゆき座、丸の内TOEIなんてのもありまして、全部の劇場がラインナップで差別化されていますから、映画ファンとしては嬉しい限りです。

因に、丸の内TOEIでは、ちびっ子映画に紛れて壇蜜さんの映画が上映されてました。R18+です。






『夏の終り』を観た後、『マジック・マイク』を観るため、片桐はいりさんがアルバイトをしていたと噂のシネスイッチ銀座へハシゴ。
ここで働いていたのかと考えると、なんだか胸がどきどき、しませんでした。






『マジック・マイク』観賞後、すっかり空は暗くなり、銀座の街は辺り一面ネオンできらびやかに。
気分はすっかりチャニング・テイタム。
素晴らしい映画の余韻と合わせて、駅に向かう道がなんだかうきうきでございましたとさ。
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