2014年7月29日火曜日

DOCUMENTARY OF AKB48 少女達は、今、その背中に何を思う?


DOCUMENTARY OF AKB48 The time has come
2014/日本 上映時間120分
監督:高橋栄樹
企画:秋元康
製作:窪田康志
太田圭二 他
プロデュサー:吉澤佳寛
磯野久美子 他
撮影:高橋栄樹 他
編集:伊藤潤一
音楽:久連石由文


85点





”まるで学校の3学期”






最寄りのTOHOで鑑賞。

『ノア 約束の舟』で某宗教団体の方々に囲まれながらの鑑賞を経験したので、今回も特殊な体験が出来るかなと少し期待してたんですけど、劇場に入ってみると、ヲタの方々はまばらにいるくらいで、学校帰りの女子高生数組にご夫婦が少しと、割と客層はバラバラ。

初めてAKBドキュメンタリーを劇場で観られることで多少上がったテンションを抑えつつ、座席に座り上映を待ちました。


個人的なスタンスの話をすると、AKB48は嫌いじゃありません。
むしろ好きなぐらい。
そりゃそうだ、映画を観に行くくらいなんだから。

CDを買ったり握手会に行ったり、所謂ヲタ活動をする程では無いにしても、嫌な感情は全くありません。(個人的に応援しているのはでんぱ組.incです)

ただ、AKBの活動を詳しくは追ってないので、この年に一回のドキュメンタリーを私は年次報告のような感覚で楽しんでます。

と同時に、運営する大人達も含めた「AKB48」って本当によく出来ているんだなと毎回関心。
その様を映すドキュメンタリーとして本当に良く出来てる。


そして観てると、月並みな言葉だし馬鹿っぽいですけど、すごく元気が出て、自分も頑張ろうって思えます。

・・・
・・・・。

ああ!!
その”戻る”のクリックを一旦ストップ!!
もうちょっと、もうちょっと話をさせて!!






"AKB48”と聞いただけで、ましてやそのドキュメンタリー、そして映画で公開なんて聞いた日にゃ、拒否反応を起こす方々もいらっしゃるでしょう。
かつての私がそうでした。

ところが2年前。
友人に「これ凄いもの映ってるから。絶対好きだから。観てから文句言いなさい」と半ば強制的に借りさせられたAKBドキュメンタリー2作目。

これが本当に凄まじい作品でして、『ゼロ・グラビティ』と並ぶ”二大過呼吸映画”と認識しています。

と言うのも、二幕目の西武ドームでのライブの様子がもう、まさに灼熱地獄で踊ってるようで。
元々空調の無い熱のこもりやすい会場に加えて、前日のパフォーマンスが観るに耐えないボロボロなものだったので、怒った秋元康に発破掛けられてるもんだから、みんな120%の力で踊る、歌う。

その結果、まさに死屍累々。
ばったばったと倒れるメンバー続出。

人が過呼吸と酸欠で発作を起こす姿が克明に映ってるんですよ。
まず単純にここがショッキングで、その様があまりにも凄すぎてもう見てられない。


年端もいかない女の子達がこんな姿になって、半ば意地と根性で頑張ってるなんて。
それに比べて自分は何なんだ!?
と、ソファーで寝っころがって観てる自分の情けなさを恥じたりもしました。


AKB商法だ、AKBが日本の音楽会をダメにした等々と批判する方が多くいますが(この批判に関しても大いに反論ありなんですけど)、ここに映る生身の少女達の姿は本物。
これを無下に否定することは誰にも出来ないはず。

確かに、この状況を作って、彼女達に負荷をかけてる大人達への批判は多いにあると思います。
でも、その上で必死に歌って踊る彼女達の姿は本当に眩しくてキラキラしている。
これこそがアイドル。

その姿をまざまざと見せつけてくる、AKBドキュメンタリーの2作目『Show must go on』


一作目は総監督の岩井俊二のテイストが濃くて、メンバーのインタビューが中心の割とオーソドックスな作りだったんですけど、2作目以降の監督高橋栄樹さんは、アイドルとしての彼女達の姿、つまり、膨大な記録フィルムから中立な視点で彼女達を見つめて、その中で今の彼女達の姿をあぶり出す。
この内側に向いてない外に向かれた視点も確かなものです。







で、今作『The Time has come』
監督自ら言った通り、シリーズ最高傑作。
今までで一番バランスの取れた作品だと思います。

2作目と同種のショッキングなシーンもあり。
今回は特にチーム再編成の件なんかもう見てられない。

ただ、今作がこれまでの作品と違うのは、今までは彼女達が越えるべき壁を運営側の大人達が設定してたんですが、今回の多くは天候だったり、予測不可な外的要因が多いこと。

それに加えて、元々大所帯のAKB48は体育会系の部活のようなものだと思ってたんですけど、今作を学校に例えるならその3学期目。つまり、今作は学校要素が高い。

三学期の学校行事と言えば、期末テスト、クラス替え、予餞会、そして卒業式。
それになぞらえるならば、期末テストが総選挙、クラス替えがチームの再編成、予餞会が日産スタジアムでのライブ、卒業式が最後の劇場公演。

それを邪魔する天候不順。おまけに変質者まで来ちゃった。
でも、それにもめげず、皆で再び一致団結して乗り越える。

どうです、見事に”3学期”でしょ。


今作を青春妄想劇場で要約するならばこんな感じ。
ここから妄想です。


3学期。
みんなでいられるのもあと少し。
来年からは新しいクラス。
親友のあいつとも春から離ればなれ。
今まで引っ張ってきてきれた先輩も、あと少しで卒業。

お世話にになった先輩のために、みんなで最高の予餞会にしよう。

しかし、その思いを打ち砕く無情の雨

悔しい。
でも負けるものか。

出し物は全部雨でダメになったけど、もう一度一から作り直そう
先輩の為に!!



妄想ですよ。
でも8割方こんな感じです。

熱い男達の友情と同じぐらい、女子の友情に熱いものを感じる私にとって、これ程燃えるものは無い。

今作は究極の”熱い女子友情物語”なんです。

この感じの見方が出来る人には今作を激しくおすすめします。







全体に、元気が出る、勇気が出るとか、一致団結、意地、根性等々、少し青臭い言葉が並んじゃいましたけど、ステージの上で笑顔振り撒いて、全力で歌って踊るアイドルから感じるものは率直にこれ。

今回観て改めて感じたのは、顔がいいとか可愛いからだとか、アイドルを応援するってもうそう言うことですらないんだなってこと。

全力で頑張ってる人がいる。
その人を見て自分も頑張ろうって思う。
単純にこれですよ。
観終わったあとに残る清々しい気持ちの正体は。


おうおう。
最後に青い感じで締めてしまった。

でも正直な気持ちだから堪忍してー。



<あらすじ>
人気アイドルグループ「AKB48」の活動の裏側に迫ったドキュメンタリーシリーズの第4弾。2014年6月の大島優子卒業を前に、大きな岐路に立たされているグループの13年1月~14年6月の活動に密着。かつてない規模でのメンバーの移籍や兼任が発表され、波乱を呼んだ14年2月の大組閣祭りや、荒天で延期となってしまった14年3月の国立競技場コンサートでの大島の卒業セレモニー、そして14年6月の第6回選抜総選挙の3大イベントを軸に、芸能界のメインストリームを走り続ける少女たちの姿を活写。指原莉乃が1位になった13年の第5回選抜総選挙も含まれるため、シリーズ史上初めて、2回の選抜総選挙が描かれる。監督はシリーズ前2作を手がけてきた高橋栄樹。
映画.comより






2014年7月26日土曜日

渇き。


渇き。
2014/日本 上映時間118分
監督・脚本:中島哲也
門間宣裕 他
製作:依田巽
鈴木ゆたか 他
撮影:阿藤正一
編集:小池義幸
原作:深町秋生「果てしなき渇き」

キャスト:役所広司
小松菜奈
清水尋也
妻夫木聡 他

58点






”『告白』よりは好き”




「高校生は1000円キャンペーン」のせいか、中高生に囲まれた状態で鑑賞。
彼等はこの映画に何を思ったのか。

中島哲也監督の前作『告白』
これが当時、綺麗に賛否が分かれた作品で、その戦いがまた新たな客を呼ぶ形で結果大ヒット。
批評的にも成功、ということになって、その年の日本アカデミー賞なんかも取ったりしました。

その結果傑作扱いになっているんですけど、やっぱり否定的な意見もしっかりあって、かく言う私も否定派。『告白』は嫌いな作品です。

とにかく中島監督の作風、作り込まれた映像で劇中の登場人物に誰一人感情移入出来ないんですよ。
登場人物みんなが記号的で、血の通った人物に見えない。
故に感情移入出来ない。

その結果、誰がどうなろうがどうでもよくなるんです。

でも、恐らくこれは監督の狙いで、登場人物へのドライな視点もわざとだとも思うんですよ。
そんな批判は承知の上だと。

そんなしたたかさもイラっと・・・、おっと。


で、今作『乾き。』も、予告を見る限りこの『告白』路線なのかなと思ってたんですが、ズバリそうです。






『告白』同様今作もびた一感情移入出来ない。
しかも『告白』以上ですね、これ。

この作品結構なゴア描写がてんこ盛りなんですけど、どんなに描写がエグくても痛みが伝わって来ない。

これは私の持論で、今年で言うとローン・サバイバーを観た時にも強く感じたんですが、痛みを伴う残虐描写は共感装置としても機能すると思っていまして。

例えば、『ローン・サバイバー』の敵から逃れる為に崖から飛び降りるシーン。
その場面、何度も何度も岩場に打ち付けられながら転がっていく隊員達をスロー見せながら、グギ、ボキ、グギギ等々、聞いただけで痛そうな効果音を合わせる。

そうすると、隊員達が感じる痛さを見ている側も感じて、結果、否応無く感情移入してしまう。


それが今作には不思議なことに皆無。
むき出しの内蔵を踏みにじったり結構エグいことやってるんですけど、痛覚に訴えかけるものは無し。
目を背けることなく観てられました。

と、ここまで書いて来て、それも今作の狙いで、中島監督の計画通りなのかも。
登場人物を皆ぶっ飛んだ設定にして、ゴア描写を露悪的に見せることに徹する。
これが監督の狙いか。


そうやって”普通”の映画あてはめて考えてるお前が古いんだよ、と。
またこのしたたかさが鼻に付く・・・、おっと。






じゃあ、根本的に気になった所を指摘するならば、全体にキャラクター含め映画全体のテンションが高い。
いつもの中島哲也演出に仕上がってます。

が、そのせいで流れの緩急が感じられなくて、語り口は軽やかなのに映画全体が鈍重な印象。

音楽の使い方も下手で、スーパーの屋上のシーンなんて、せっかく良さげになりそうなものを、変な音楽流して結果台無し。

これも狙ってでしょうけど、清涼飲料水のCM風のパートも、どうかなぁ、あまり関心しません。






ただいい所も確かにあって、映画と言うより役者さんの演技の話なんですけど、やっぱり何より、とにもかくにも二階堂ふみ。

やっぱり彼女とんでもないですよ。
ずば抜けてます。

これだけ感情移入出来ないキャラが揃ってる中で、彼女だけ、作品のテンションを維持しつつにじみ出る佇まいの空気でキャラに奥行きが生まれてる。

凄まじいです。
彼女だけ、彼女だけは心底物語の中で救われてくれと思って観てました。

二階堂ふみさん。
本当に素晴らしい女優さんです。
間違いない。


総じて今作は、見せ方はそうであれゴア描写はあるし、毒にも薬にもならない日本映画が未だに多い中で、パワフルな力強い映画だとも思います。積極的に応援したい類いの映画です。

ただ、全体としてやっぱりどうでもいい。



<あらすじ>
妻の不倫相手に暴行を加えて仕事も家庭も失った元刑事の藤島昭和は、別れた元妻の桐子から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追う。容姿端麗な優等生で、学校ではマドンナ的存在のはずの加奈子だったが、その交友関係をたどるうちに、これまで知らなかった人物像が次々と浮かび上がってくる。娘の本当の姿を知れば知るほどに、昭和は激情に駆られ、次第に暴走。その行く先々は血で彩られていく。
映画.com





2014年7月25日金曜日

好きっていいなよ。


好きっていいなよ。
2014/日本 上映時間102分
監督・脚本:日向朝子
撮影:月永雄太
照明:木村匡博
音楽:高見優
原作:葉月かなえ「好きっていいなよ。」
主題歌:ワン・ダイレクション「ハッピリー」

キャスト:川口春奈
福士蒼汰
市川知宏
足立梨花 他


5点



”最高のルドビコ療法”






最寄りのTOHOにて鑑賞。
本来なら”この手の作品”は避けてるんですけど、その時はTOHO一ヶ月フリーパスなるものを持ってたもので、いっちょ観るか!!と、割とそんなに後ろ暗い気持ちは無く鑑賞。

それにですね、鑑賞するにあたってもう一つ大きな理由がありまして。
それは、去年鑑賞した『カノジョは嘘を愛しすぎてる』
これが驚く程に良作だったこと。
全く期待せずに観に行って、何なら悪態でもついてやろうと、ちょっと不純な気持ちで観に行ったんですけど、まんまと絡めとられて劇場を後に、ですよ。
去年一番の掘り出し物の一つです。

中高生向きの映画だなんだと馬鹿にするのは良く無い。
良質な作品だってあるんだ。
そう思わせてくれた本当に素晴らしい映画でした。



・めくるめく、キネマの思ひ出/カノジョは嘘を愛しすぎてる



今作でも奇跡は起こるのか。
『カノ嘘』程の奇跡はないにしても、ある程度は楽しめるだろう。

私はその後に起こる悲劇も知らず、ただ映画を楽しもうとする気持ちだけを持って劇場へ向かいました。

結果、私が目にしたものは映画ではありませんでした。
映画に似た何か。
いや、映画に似せようともしてない映画みたいな何か、つまり”エーガ”です。

私が観たものは”エーガ”でした。

この”エーガ”を観ると言う行為はですね、さながらルドビコ療法のようで、ひたすらもがき苦しむだけの上映時間102分。


もう一度言います。
私は本当に映画を楽しもう。
その気持ちだけを持っていたのです。

中高生向けの映画に理解の無い映画ファンがわざわざ難癖を付けてる訳ではありません。

フラットな気持ちで鑑賞したのです。
で、結果がルドビコなんですよ。

こいつは結構な事態ですよ。




まず先に良かった所、と言いたいんですけど、無いです。
普段可もなく不可もない映画は、役者さんの演技はとりあえず悪く無いねみたいなことを言ってお茶を濁すんですけど、今作に関してはそれすらない。
と言うより、役者さん達が全く演技させてもらえてないですよこれ。
あまりに主演の二人が可哀想です。
意味も無く遠くにカメラを固定で置いて、その前でだらだらだらだら漫画からそのまま抜き出したような台詞を言うだけ。
こんなの演技じゃない。


要するに、役者に演出が全く付いてない。
挙げ句、明らかに川口春奈ちゃんが台詞に詰まってるのに、それがO.Kテイクになってる始末。

これは監督含め作り手の責任です。
役者さんに批は無いです。

責任と言うかやる気の問題だと思うんだけどなぁ。







原作漫画から映画化するに当たってのアイディアだとか工夫が全く感じられないずさん極まりない脚本。
漫画のエピソードをただ順番に並べてエンドロール流せば映画になるとでも思ってるの?
本当におめでたいですね。

どれだけ”漫画のエピソードを並べただけ”なのか、今から説明しますと、映画が始まって割とあっさり主役の二人がくっ付きます。
まず、この二人が付き合い出す馴れ初めに当たる部分が到底理解出来るものではないんですけど、いいです先に進みます。

あれ?もうくっ付いた。
スピーディーに話進めますねぇ、なんて思ってふと時計を見ると上映開始約20分。
あと残り80分。

ど、どどうするの?
と不安になっていると、ここから延々続く、二人のノ・ロ・ケ。
こここそがこの作品のルドビコ療法たる所以です。







とにかく二人がノロケる。
そして喧嘩する。
で、キッスで仲直り。

これが3回続くんです。
しかも、喧嘩の理由は全て同じ。
恋のライバルが出現して、片方が嫉妬に駆られて、険悪ムード。
そしてキスキスキス キスキスキース どこでもどこまでも。
これが綺麗に3回。

あれぇ、これさっきも観たなぁと思いながら。
また新キャラ登場。
あれぇ、これさっきも観たなぁと思いながら。
また新キャラ登場。

エンドロール。

えぇ!!!!!


あのねぇ、新キャラを登場させないと物語が動かせないって脚本としてあまりに致命的だし、原作マンガがそうなんだから仕様がない何てほざくのなら映画なんて撮るな。


考えてみると、これって本当に漫画の構成のそのもの。

冒頭で引き合いに出しました『カノジョは嘘を愛しすぎてる』ですが、あれは物語の焦点を絞って、例え恋のライバルが登場したとしても、話の中心に二人の関係があるから物語がぶれないし、その二人を繋ぐものとして音楽が登場するから、ヒロインがデビューに向かっていくのと同調してしっかりお話は直線構造になってる。
映画用のアレンジと工夫が行き届いてたんです。

ところがどうです今作は。

話があっちに行ったりこっちに行ったり。
少しは落ち着けよ。
落ち着いたはいいけどもうその話観たんだけど。

最後のエピソードに至ってはラスト15分に詰め込んだ投げやりムード。
その割に主人公がいきなりモデルデビューするなんてトンでも展開。



ルドビコルドビコー。







自分の中にダメ映画の基準があって。
私自身、そもそも「映画」自体が好きなので、どんな映画でも、それが映画であるならば、その中で良い悪いはあっても、劇場で観られるだけで一定の満足は得られるんです。


私が考えるダメ映画は、その「映画」への愛が無く、理解すら無いもの。
もっと言うと、映画を馬鹿にしてるとしか思えないもの。
これが私の中のダメ映画の基準なんです。

ただね、私だって、そんな愛を知らずに生まれてしまった”映画みたいな何か”を愛でる心の広さが欲しいですよ。

でもね、結構こいつら凶暴だったりして、手を出すと噛んで来たりするんですよ。
なんか胴体にネバネバした変な液体付いてるし。
ちょっと触るとそれが付くんですよ。

こんなのどうやって愛せと言うの!!


『好きっていいなよ。』なんていい、とにかく『カノジョは嘘を愛しすぎてる』を、騙されたと思って観てください。

完璧な作品とは言いません。
少女マンガ的な展開に恥ずかしくなってしまう箇所もあります。

でも、主演二人の瑞々しいやりとり、大原櫻子さんのスパークした魅力、音楽で心通わす瞬間の見事さ、ライブシーンのカタルシス、ラストのキレ。

どれも素晴らしいです。

騙されたと思って、是非。




<あらすじ>
友人も恋人も作らずに生きてきた16歳の女子高生・橘めいは、ある日、学校一のイケメン・黒沢大和に過ってケガをさせてしまう。しかし、大和はめいを気に入り一方的に友だち宣言した上、ピンチから救うためにキスをする。優しく一途な思いを秘めた大和との日々を通して、めいの周囲には初めての友だちや恋のライバルも出現。時には悩み、傷つくこともありながらも、めいは初めて恋というものを知る。
映画.com






2014年7月22日火曜日

トランセンデンス


Transcendence
2014/英・中・米 上映時間119分
監督:ウォーリー・フィスター
脚本:ジャック・バグレン
製作:ケイト・コーエン
ブロデリック・ジョンソン 他
製作総指揮:ダン・ミンツ
クリストファー・ノーラン 他
音楽:マイケル・ダナ
撮影:ジェス・ホール

キャスト:ジョニー・デップ
レベッカ・ホール
ポール・ベタニー
ケイト・マーラ 他

45点




”悪ノーラン印”


下半期一発目の鑑賞。
確か7月1日に観た、気が。

幸先良くキメるぜ!!
と思ってたんですが、うーん、つまらないぜ!!






言い訳がましい割りに納得出来ない脚本と設定。
これが”悪ノーラン印”全開でよろしくない。

前半で爆発事故を起こして数十人を殺害したテロリストが、後半では何のお咎めも無しに捜査に協力してるのは駄目でしょ。

肝心の人間の意識をネットワークに移行させる設定も、サイバー攻撃で話をグイグイ進めてくれればいいのに、本当に中途半端に肉弾戦でなんだこりゃ。

しかも、他人の意識に入り込める理由が何ともよく分からない。
液体みたいなものが体内に入ると意識が乗っ取られるようなんですけど、急にオーバーテクノロジー過ぎて飲み込めんわ。
それに、わざわざこの設定を使ってやるようなことかい?


監督は元々ノーランの撮影監督をやってた方で、『インセプション』ではオスカーも取ってます。
あの『ダークナイト』のエッジの立った画作りを考えると、その仕事ぶりは手堅い人だとは思うんですけど、今作に限って言えばちょっとギョッとするカットが数カ所ありまして。

砂漠を進む車が水溜まりの上を通った時、上がった水しぶきをアップで映して尚かつスローになったんですが、あれは何?
物語上全く関係無いどころかそこだけ急にスローになるものだからもの凄く違和感。
まるでタイヤのCMみたいで、「ポテンザ」って雰囲気。

夫婦の脳内映像みたいな空撮もダサかったなぁ。
BBC撮影、『ネイチャー』って雰囲気。






個人的には今作に関しては”無”の鑑賞です。
ダメダメだけど、いい所も、あったような無かったような。

おうおう。


じゃあここで最後に、中二だ中二だと言われてるノーラン関連のタイトルで中二っぽいポエムを作ってみましたので。



いつか話したメメントを覚えているかい?
あの日のインセプションはまだ俺の中に
さあ 行こう プレステージへ
ライジングした俺のマンなオブなスティール
加速したインターステラーを胸に抱いて

ー 俺の名は”ダークナイト”
トランセンデンスな夜が俺達を熱くする。



馬鹿にしてないよ!
好きだからねノーラン。

真打ち登場『インター・ステラー』期待してるからねノーラン。



<あらすじ>
人類の未来のため、意識をもったスーパーコンピューターを研究開発している科学者ウィルは、反テクノロジーを掲げる過激派組織の凶弾に倒れるが、妻のエヴリンによってウィルの脳はスーパーコンピューターにアップロードされる。消滅するはずだったウィルの意識はコンピューターの中で生き続け、やがてネットワークの力によって地球上のあらゆる知識を手に入れ、予想もしない進化を始める。
映画.com





2014年7月19日土曜日

her/世界でひとつの彼女


her
2013/米 上映時間120分
監督・脚本:スパイク・ジョーンズ
製作:ミーガン・エリソン
ヴィンセント・ランディ
製作総指揮:チェルシー・バーナード
ナタリー・ファリー 他
音楽:アーケイド・ファイア
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ

キャスト:ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド
スカーレット・ヨハンソン 他

86点




”赤ん坊、少女、そして大人の女(ひと)へ”







日比谷のよみうりホールで行われた試写会にて鑑賞。

公開後二回目に行こうとしたらですね、最寄りのTOHOで上映無し。
あれれ、おかしいなぁオスカー候補だったのになぁとネットで検索してみると、なんとTOHOだと全国で一館のみの公開。
何か事情はあるにせよ、この扱いは駄目ですよ、TOHOさんや。

で、新ピカまで二回目を観に行きたかったんですが、どうしても都合が合わず断念。

正直一回の鑑賞で咀嚼しきれてないんですが、思ったことをつらつらと。

軽くネタバレ含みます。






監督の言にあるように、設定は近未来でOSとの間に芽生える恋でも、描かれている本質はもの凄く普遍的は人と人との関係かと。

OSと生身の人間の恋。
ここからまず生まれるのは、肉体的な接触が出来ないことによるもどかしさ。

なんですけど、それをしきりに気にするのはOS側のサマンサ。
で、セオドア(ホアキン・フェニックス)はと言うと、その逆の心の繋がりを求める訳です。
心の繋がりというより、セオドアは”現状”を望む訳です。

ただ、OSのサマンサはそうはいかない。
OSとして様々なことを学習し、成長し、進化をする。

そして、別れのきっかけの一つとなるのが、大きな障害であった肉体的接触では無く、このサマンサの”成長”によるもの。

サマンサの成長を、セオドアは受け入れることが出来なくなったのです。
この齟齬こそが人と人との、とりわけ男女の普遍的な関係なんだと思います。


サマンサは、OSとしての初期段階は、見るもの聞くもの考えるもの全てが初めて、言わば赤ん坊の状態。好奇心の塊な訳です。
それが次第に学習をして、セオドアとの間に確かな愛を感じ、この関係をどうにか発展させられないかと考える。
そして、OSとしての進化が人知を越える所まで行き、その成長をセオドアが受け入れることが出来なくなる。


要するに、女性の成長は男の倍ってことです。
そして男はそれに追いつけない。
乱暴に言えば。

かなり穿った見方だと思ってたんですけど、他の方の評、特に男性のを見ると同じことを考えていた方が多いこと多いこと。

こうなれば女性側の感想も聞いてみたい。






1920年代風の衣装の近未来設定も凄くいい。
全体的に暖かく快適そうな環境なのに、どこか皆寂しげなのはどうしてか。

この世界観がこの映画の繊細さを際立てて凄くいいです。
このバランス感覚、さすがスパイク・ジョーンズ。



・追記
前作は2009年の『かいじゅうたちのいるところ』なんですけど、今作との間に短編を一作撮っていまして、それが2010年作のI'm Here』と言う作品。
全体の世界観はこの作品の流れを汲むものだと言うことを付記しておきます。







<あらすじ>
近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”と過ごす時間に幸せを感じるようになる。
映画.com





2014年7月15日火曜日

マレフィセント(2D)


Maleficent
2014/米 上映時間97分
監督:マーク・ストロンバーグ
脚本:ポール・ディニ
リンダ・ウールヴァートン
製作:ドン・ハーン
ジョー・ロス
製作総指揮:サラ・ブラッドショウ
アンジェリーナ・ジョリー 他
撮影:ディーン・セムラー
編集:リチャード・ピアソン 他

キャスト:アンジェリーナ・ジョリー
シャルト・コプリー
エル・ファニング 他

63点




”実の母の存在を消しておいて真実の愛ってどうなの”





公開初日に鑑賞。
場内大入り満員、右も左も女子女子女子。

これが”アナ雪”効果か。


観ている間は大変楽しく観れて、これはオリジナルが好きならは激怒する人もいるだろうなぁとは思っていても割とポジティブな感想も持ってたんですが、思い返すとハッキリと良く無い箇所が目立ち始めて、そこから芋づるであれよと言う間にマイナスに。

これ良い話かな。


ネタバレ全開なのでご注意下さい。





『アナと雪の女王』の次に『マレフィセント』を持って来た、ディズニーの意図はハッキリ分かります。
今までのディズニー映画の予定調和を意図的に崩しに掛かるのが狙いで、その意味でこの2作は共通しているでしょう。
特に今作は悪役をヒロインに持って来てるのでよりそれが分かりやすい。

その予定調和と言うのが、プリンセスがいて、王子様がいて、そしてふたりは結ばれるってヤツ。

今作と『アナと雪の女王』では、それが”真実の愛”と呼ばれて、『アナ雪』ではアナの自己犠牲で証明されたものが二人の愛。
で、今作『マレフィセント』だと、ネタバレしますよ、マレフィセントのオーロラへの愛が”真実の愛”ってことになるんですけど、これがどうも物語上納得いかないし、不誠実に感じます。






『アナ雪』が兄弟愛だとしたら、今作は言うなれば母性愛。
これは大いに結構なんですけど、劇中しっかりオーロラの実のお母さんが出てくるんですよ。

この実の母がですね、後半物語に全く絡んで来ないどころか物語上完全に存在が消されるんですよ。
それでもって、”真実の愛”がどうのこうのと話を進め、マレフィセントのキスで目覚めるオーロラ。
育ての親であるマレフィセントが真実の愛の持ち主だったと。

実の母の存在をを消しておいて、真実の愛だ何だってそれは無いでしょ。

別にこのアレンジがダメだと言ってる訳では全く無くて、このお話にするのであれば、物語上は母親の存在を完全に消さないと。

『アナ雪』では冒頭にサラッと両親が乗った船が難破するシーンを入れてるんだから、このシーンがあるのと無いのでは物語が大きく変わるんだから、そして『マレフィセント』では間違いなく必要なシーンなのだから、なぜ入れなかった。






そもそも、もともと悪役だったマレフィセントを善玉に描きたいがあまり、他のキャラがあまりにバランスのおかしい人に変わってしまっているのも気になる所。

特に王様のシャルト・コプリーですよね。
最初と最後でまるで別人。
一応の理由としては権力に目がくらんでってことでしょうけど、どうでしょう、マレフィセントの母性を描いてる裏でそれをやるのは露骨過ぎてあまり関心しません。
しかも最後までキャラに対するフォロー無し。


そもそも、特定のキャラに焦点を当てるために、他のキャラを著しく感情移入しずらくして作品のバランスをおかしくするのは本末転倒もいいとこ。






ただですね、その分アンジー”マレフィセント”の溢れる母性がスパークしてるのもまた事実でございまして、トータルのバランスは悪くてもこの部分が突出して良い。

アンジーとエル・ファニングの件はもう、なんだか、もう、良い。
これが観ている間のプラス印象の原因です。

あと飛行シーンの爽快感はグッド。
雲の上まで飛んで静止して、夕日を奥にカメラがグルッと回るあのシーン爽快爽快。

この部分が全て!
他は駄目!!



<あらすじ>
ディズニー・アニメの名作「眠れる森の美女」(1959)を、邪悪な妖精マレフィセントの視点から描き、アニメでは語られなかったマレフィセントとオーロラ姫の間にある隠された物語を明らかにする実写3D映画。アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセント、エル・ファニングがマレフィセントに眠りの呪いをかけられるオーロラ姫を演じたほか、ジョリーの娘ビビアンが幼少期のオーロラ姫に扮している。「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」のプロダクションデザインでアカデミー美術賞を受賞したロバート・ストロンバーグがメガホンをとった。
映画.comより





2014年7月12日土曜日

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2D)


Edge of Tomorrow
2014/米 上映時間113分
監督:ダグ・リーマン
脚本:ダンテ・W・ハーバー
ジョニー・ハロルド 他
製作:ジェイソン・ホッフス
グレゴリー・ジェイコブス 他
製作総指揮:ジョビー・ハロルド
原作:桜坂洋「All You Need Is Kill」

キャスト:トム・クルーズ
エミリー・ブラント
ビル・バンクストン 
ブレンダン・グリーソン 他

80点






”トムの自己プロデュース力、あっぱれ”





公開週に最寄りのTOHOシネマズで鑑賞。
お客を選びそうなジャンル映画なのに、場内は結構入っていて、女性も目に付く。
やはりトムのネームヴァリューか。
はたまた前日のアナザースカイに登場した戸田なっちの影響か。


日本のラノベが原作だのと騒がれていてもあまり食指が動く作品ではなかったんですけど、試写先行で観た人のテンションが割と高くてですね、聞けばゲームをやったことがあれば楽しく観られると言うじゃないですか。

トムが、戦って、死んで、生き返って、強くなってまた戦うと。

何せ私はゲーム音痴なもので。
これは無条件で感情移入出来るはず。

予想通り楽しく観ました。
とトムクルーズの作品選びに関心。






シンプルな設定、死んで生き返って強くなってまた戦って。
これがやっぱり凄く良い。正にゲーム。
それをテンポ良く見せる編集がまた子気味良い。

原作未読ですけども、この世界観と設定は映画でこそ活きるのでは。
映画ならではの省略表現が凄くいい味出してます。

トムを繰り返し蹴飛ばして起こす心地よさ最高です。

ただ、フックになる設定が折角シンプルなのに、それを裏付ける設定がやたらと言い訳ががましくてですね、しかも早口の台詞一発で説明終わりは少々不親切では。

有機体だの、アルファだの、オメガだの、そんなことどうでもいいんです。

最近凄く多い、メインの設定は良いのにその裏付けがやたらとせせこましくて、それを成り立たせる為に語り口が真面目になって役者の眉間にしわがよって、結果”リアル”路線になる。
これを私は”ノーラン病”と読んでるんですけど、この作品もその気あり。

いいんですよ。
メインの設定に引きがあるんだから、これはこういうもの!!と観客を突っぱねれば。
その代わり、しっかりインパクトのある映像で観客を納得させる。
ノーランの『インセプション』は”言い訳”の部分にしっかりインパクトのある映像を見せてくれてたから楽しいんです。

なんか知らないけど、ループ能力手に入れちゃった!
この”なんか知らないけど”が私は欲しい。






今回改めてトム・クルーズの自己プロデュースに関心。
昔からトム・クルーズはキャリアの積み方がお手本のようだと思ってまして。

80年代、『卒業白書』で注目されて『トップガン』で一気にブレイク。
その間『ハスラー2』でしっかりスコセッシ、ポール・ニューマンと仕事をして、90年代自ら製作に関わった『ミッション・イン・ポッシブル』シリーズをスタートさせつつ、『マグノリア』でポール・トーマス・アンダーソンと仕事、『アイズ・ワイド・シャット』でキューブリックの遺作に出演して俳優としての格を上げ、ゼロ年代は『マイノリティ・リポート』『宇宙戦争』でスピルバーグとタッグを組み、『ラストサムライ』で自分の好きなことをやる余裕も見せる。

そして最近は『トロピックサンダー/史上最低の作戦』『アウトロー』で今までのイメージを変える役柄に挑んで見事に成功させ、ジャンル映画『オブリビオン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』にも出演。

どうですこの完璧なキャリア。
落ち目が一度も無いどころか右肩上がりもいいこと。

もし教科書に載せるのであれば模範として載せてほしいぐらいです。

そんな彼の最新作、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』要チェック。
右肩上がりの最新トムが観れますよ。



<あらすじ>
「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、成長していく姿を描く。戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐は、戦闘経験が全くないにもかかわらず最前線に送り込まれてしまい、あえなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる前に戻っていた。再び戦死するとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったケイジは、同様にタイムループの経験を持つ軍最強の女性兵士リタ・ヴラタスキに訓練を施され、次第に戦士として成長していく。戦いと死を何度も繰り返し、経験を積んで戦闘技術を磨きあげていくケイジは、やがてギタイを滅ぼす方法の糸口をつかみはじめる。
映画.comより






2014年7月11日金曜日

インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌


 『Inside Llewyn Davis
2013/米・仏 上映時間104分
監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:オリヴィエ・クルーソン 他
撮影:ブリュノ・デルボネル
編集:ロデリック・ジェインズ

キャスト:オスカー・アイザック
キャリー・マリガン
ジョン・グッドマン
ギャレット・ヘドランド
ジャスティン・ティンバーレイク 他

96点






”あの兄弟がこんなに優しい映画を撮るなんて”







先日2014年上半期のベストを出しまして、この作品も6位に入れまして。
手前味噌で申し訳ないのですが、べた褒めで行きたいと思います。

思い返すほどに愛おしい。
こういう映画が私は好きです。






一見すると地味な映画ともされそうですが、その中でドラマを見いだそうとするならば、私はこの映画を”1曲目と2曲目の間の物語”と見ました。

映画冒頭、オスカー・アイザック演じるルーウィン・デイヴィスがステージで『Hang me,oh hang me』を歌う所からこの映画はスタート。

この歌はひたすら「俺は首を吊るー、いまに死ぬぞー」と歌ってる曲。
どん底の歌を朗々と歌い上げるルーウィン・デイヴィス。

歌い終わるとステージを降りて、ここから時勢は1週間過去に遡ります。

そして一週間、居候宅の猫を手違いで連れ回したあげく逃がしてしまったり、一夜を共にした女友達の妊娠が発覚して罵詈雑言を吐かれまくったり、自分のポリシーに反するポップスを歌って小金を稼いだり、オーディションに向かうため遠いシカゴまで車を走らせ結果断ったりとあまりにいろいろなことが。

NYに帰って来たルーウィン・デイヴィスはもう歌う自信が無い。
ミュージシャン稼業から足を洗って船員になろうとするもそれすらも上手く行かない。

精魂尽きて再び居候宅に戻ると、温かく迎えてくれる夫妻と、自力で帰って来ていた逃がした猫。

次の日。
再び馴染みのステージに上がるルーウィン・デイビス。

ここで冒頭のステージに時勢が戻り、『Hang me,oh hang me』を歌います。

そして、二曲目を歌いだすのです。

その曲が、中盤で明かされるかつていた相棒と二人で歌っていて、今まで歌うのを拒んでいた曲。

それはルーウィン・デイビスが決めた過去との決別なのか、決意の現れなのかもしれないですが、そうと分かるシーンは一切無い。

ただ、冒頭とラストを繋げる構成でルーウィン・デイビスの変化を見せる。
良いです。凄く良い。

主人公を、少しではあっても、この先のことはわからなくてしっかり成長させる。
この優しい視点。
コーエン兄弟がこんな優しい映画を撮るなんて。


しかも何が良いって、しっかり歌がエモーショナル。
その分日々の描写は淡白に。

この緩急も凄くいい。






劇中の猫も本当に動き。
猫が表すものは、今は亡き相棒でも、ルーウィン・デイヴィス自身なんだと2回目を見て。
車に猫を置いていくシーンは最高です。





劇中の歌も抜群に良い。
オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク。
この三人の実際の歌、最高です。

サントラは勿論買いましたし、アナログ盤も思わず購入してしまいました。

今年のベストサントラは決まりです。
間違いない。 


社長「毎日聞いて、"42”の完成を待ってるよ」



思い返すほどに味わい深くて、愛おしくなる映画。

日比谷のシャンテの地下のシアター1で観たのですが、平日でお客さんもまばらで、その中に会社帰りの方だったり、ギターを抱えた恐らくミュージシャンと思われる人、年配のご夫婦等々いろんな人がいて、シャンテの地下は段差が無い平面の劇場なので、スクリーンに反射する光で皆さんの顔が見えるんですよ。

その顔がまた皆さん良くてですね、自然に笑い声も上がるし、劇場内が本当に温かい良い雰囲気で。

この映画体験含めて、本当に思い入れのある一本になりました。



<あらすじ>
1960年代のフォークシーンを代表するミュージシャン、デイブ・バン・ロンクの生涯を下敷きに、売れない若手フォークシンガーの1週間をユーモラスに描いた。60年代の冬のニューヨーク。シンガーソングライターのルーウィンは、ライブハウスで歌い続けながらも、なかなか売れることができずにいた。音楽で食べていくことをあきらめかけていたが、それでも友人たちの助けを借り、なんとか日々を送っていく。
映画.comより






2014年7月7日月曜日

ノア 約束の舟



Noah
2014/米 上映時間138分
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー
アリ・ハデル
製作:ダーレン・アロノフスキー
アーノン・ミルチャン 他
製作総指揮:クリス・ブリガム
アリ・ハデル
音楽:クリント・マンセル
撮影:マシュー・リバティーク

キャスト:ラッセル・クロウ

ジェニファー・コネリー
エマ・ワトソン 他

79点






”なるほどこれはダーレン・アロノフスキーの映画だ”




公開週の朝一の回に鑑賞。
そしたらですね、少し奇妙な体験をしまして。

平日の朝。
たまに行けば、いるのは大体ご年配の方ばかり。

でもこの日は何故か場内ほぼ満席。
しかも、周りの会話に聞き耳を立ててみると、何やら皆さんお知り合い、というより何かの団体のようで。
少しの恐怖を感じつつ、その中にひとりぽつんと座る私。

普段はガラガラの劇場内がほぼ満席。
恐らくとある団体。
上映される作品は『ノア 約束の舟』
と、言うことは。

なるほどなるほど、そういうことかと合点がいっものの、そうしたら尚更の恐怖が襲って来てですね、うつむきながら上映開始を待っていたのですが、始まってみれば何の心配も無く、皆さん落ち着いて鑑賞されてました。

一つ気になるのは、この作品宗教の中心にいる人からはどう見えたんでしょうか。
ちくしょう、聞いておけば良かった。

私は特定の宗教を信仰していないので、この部分に関しては何も言うことが出来ません。
ただ、この作品に関して私が言えるのことは、この映画は間違いなく”ダーレン・アロノフスキーの映画”だってことです。









ダーレン・アロノフスキーの作品にほぼ全てに共通するのは、ある妄執にとらわれた主人公が、破滅に向かってこと。

『π』も『レクイエム・フォー・ドリーム』も『レスラー』も『ブラック・スワン』も。

例えば、私の生涯ベストの一つでもある『レスラー』は、一見男泣き映画に見えますが(間違いなく男泣き映画ですが)、ランディは、レスラーとしての自分=リングで喝采を浴びる自分こそが本当の自分なのだと信じ最後には破滅に向かい(間違いなく男泣き)、『π』はとある数式に魅了された天才の話だし、『レクイエム・フォー・ドリーム』はずばりドラッグの話。


”ノアの方舟”をダーレン・アロノフスキーが映画化!?
何でまた。
と観る前までは思ってましたけど、観終わってみれば納得。
なるほどこれはダーレン・アロノフスキーの映画だ。

ノアは何に取り憑かれていたのか。

それは神からお告げです。








最初は使命感に駆られて動いてたノアが、次第に常軌を逸した行動に出る辺りダーレン・アロノフスキー作の主人公そのもの。
聞けば『π』を撮った頃から元々温めていた企画なのだと。
あのカタストロフを描くにはCG技術の発達は不可欠。
そう考えると今のタイミングでの映画化は至極納得のいく話。

最初はノアの役をクリスチャン・ベールにオファーしていたらしいのですが、他の契約があって実現せず、彼が選んだ作品がリドリー・スコット監督のこれまた聖書を元にした『エクソドス(原題)』のモーセだと言うのは面白い話。

ここに来て宗教映画の大作が続きますが、聞く所によるとハリウッドは今やアメリカの1/3を占めるキリスト教福音派を一つの巨大なマーケットと見なして貪欲にビジネスしている様です。
このビジベス根性見習うべし。

ただですねこの映画、福音派をターゲットにしてる割に全体に宗教臭く無いんですよ。

よく聞く批判の一つに、ただの布教の為の映画だ、って声を聞くんですけど、そもそもダーレン・アロノフスキー自身は無神論者。
彼に布教する義理は無いはず。

で、そのことを端的に表すシーンが劇中にあるのですが、それは天地創造の件。
このシーンがですね、ナレーションでは旧約聖書の『創世記』冒頭をなぞってるんですけど、映像がもろに進化論。
海が出来て、生物が生まれて陸に上がり、四足歩行から二足歩行になって、猿人へと。
さすがに猿人から人間への進化は描かれてませんでしたが、このどっちつかずの折衷映像を観た瞬間誰もが思ったでしょう。
あ、ダーレン・アロノフスキー、日和ったなと。

私も思いました。
正直笑いが止まりませんでした。

ただ思い返すと、あれは彼の精一杯の苦慮の痕なんだと考えを改めました

今の世の中で聖書に忠実に、科学を無視したことをやったとしたら、物語の根幹を成す家族の話が宙に浮いて、途端に嘘くさくなりますよ。
ギリギリの所で現実の世界との繋がりを持たせたから普遍的な話になり得てるんだと。
ギリギリでですよ、ギリギリで。






心配してましたけど、大変楽しく鑑賞しました。
表面的なことで言えば、前半のファンタジーちっくなパートも好きですし、岩の妖精も格好良くて好みです。

ただ、確かにダーレン・アロノフスキーの映画になってるんですけど、なぜにノア?
もっと他に良い題材あっただろ、と思わずにはいられないそもそも論。
プラス、やっぱり日本人の自分からすると聖書が題材って部分が、すこしばかりのノイズになって100の気持ちで楽しめないのは確か。

ダーレン・アロノフスキーよ、次に期待してるよ。



<あらすじ>
ある夜に見た夢で、世界が大洪水に飲まれ滅びるということを知ったノアは、強い使命感に突き動かされ、家族とともに罪のない動物たちを救うため巨大な箱舟を作り始める。ノアの父を殺した宿敵ルバル・カインは、ノアから力づくで箱舟を奪おうとするが、争いの最中に大洪水が始まってしまう。箱舟はノアの家族と動物たちをのせて流され、閉ざされた舟の中でノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。
映画.comより




2014年7月4日金曜日

2014年下半期公開の映画をピックアップ





下半期突入

先日『トランセンデス』を観まして、無事下半期の映画ライフに突入。
と言う訳で、お正月同様下半期公開の新作映画で、個人的に気になる作品を30作品選んでみました。

ただ、上半期に比べて情報が少なかったり、公開が正式には決まってない作品も多くてですね、まだ全景が不透明な状態。

そんな中でも『トランスフォーマー』があったり、『猿の惑星』があったりと押さえるべき作品はばっちり。
それでは参りましょう。


全ての情報は映画.comを準拠しています。


・めくるめく、キネマの思い出/2014年公開の映画をピックアップ





・7月4日(金)公開

『DOCUMENTARY OF AKB48 少女達は、今、その背中に何を思う』

DOCUMENTARY OF AKB48
2014/日本 上映時間120分
監督:高橋栄樹
企画:秋元康

いきなりそんな顔しないでくださいよぉ。
衝撃の2作目以上の作品なのか、興味はあるので観にいきますよ。








『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

Edge of tomorrow
2014/米 上映時間113分
監督:ダグ・リーマン
脚本:ダンテ・W・ハーバー 他
キャスト:トム・クルーズ
エミリー・ブラント

日本の原作が話題をさらってますが、参考にしたと言う『スターシップ・トゥルーパーズ』要素が一番楽しみ。
パワードスーツ要素もね。






・7月5日(土)公開

『マレフィセント』

Maleficent
2014年/米 上映時間97分
監督:ロバート・ストロンバーグ
製作:ジョー・ロス
キャスト:アンジェリーナ・ジョリー
エル・ファニング

『アナ雪』の大ヒットは追い風になるのか。
ディズニー完全復活なるか。




・7月11日(金)公開


『ダイバージェント』

Divergent
2014/米 上映時間139分
監督:ニール・バーガー
製作:ダグラス・ウィック 他
キャスト:シャイリーン・ウッドリ
テオ・ジェームズ

正直そこまでの興味は・・・。
だって『ハンガーゲーム』みたいだし、やたら上映時間長いし。





『ジゴロ・イン・ニューヨーク』

Fading Gigolo
2013/米 上映時間90分
監督・脚本:ジョン・タトゥーロ
キャスト:ジョン・タトゥーロ
ウディ・アレン

ウディ・アレン出演。
他所の映画で生き生きする彼が観たい。









・7月12日(土)公開


『リアリティのダンス』

La danze de la realidad
2013/チリ・フランス合作 上映時間130分
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
製作:ミシェル・セドゥー
キャスト:ブロンティス・ホドロフスキー
パメラ・フローレンス

『ホドロフスキーのDUNE』から、満を持しての新作。
凄いことになってるんでしょう。間違いない。






・7月18日(金)


『複製された男』

Enemy
2013/豪・西 上映時間90分 R15+
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
製作:ニブ・フィッチマン
キャスト:ジェイク・ギレンホール
メラニー・ロラン

『プリズナーズ』が面白かったんでね。
Jホラーチックな音楽もいい感じ。








・7月19日(土)公開


『思い出のマーニー』

思い出のマーニー
2014/日本 上映時間103分
監督:米林宏昌
製作:鈴木敏夫
キャスト:高月彩良
有村架純

どうなんでしょう。生涯ワーストの一本『借り暮らしのアリエッティ』の監督さんですからね。どうなんでしょう。






・7月25日(金)公開


『GODZILLA』

GODZILLA
2014/米 上映時間124分
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:トータル・タル
キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙

果たして日本でヒットはするのか。するのか。しなきゃダメだ。3回は観に行く心構えです。





・8月1日(金)公開


『るろうに剣心 京都大火編』

るろうに剣心 京都大火編
2014/日本 上映時間139分
監督:大友啓史
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
キャスト:佐藤健
武井咲 他

志士雄真実は伊勢谷雄介がよかったよぉ、という小言は置いておいて、まずは評判そこそこの前作を予習しなくては。






・8月8日(金)公開


『トランスフォーマー ロスト・エイジ』

Transformers:Age of Extinction
2014/米 上映時間165分
監督:マイケル・ベイ
製作:ドン・マーフィ
キャスト:マーク・ウォールバーグ
ニコラ・ベイツ 他

「援軍が必要だ」からのダイナボット登場のアガリっぷり。予告で観る度のワクワク。相変わらず批評家にはボロクソ言われてますが、そんなの関係ない。





『STAND BY ME ドラえもん

STAND BY ME ドラえもん
2014/日本 上映時間95分
監督:八木竜一
山崎貴
脚本:山崎貴
キャスト:水田わさび
大原めぐみ 他

”ドラ泣き”ねぇ。
なんと言うか、底の浅さを表してるといいますか。





・8月16日(土)公開


『ホットロード』

ホットロード
2014/日本 上映時間119分
監督:三木孝浩
製作:大門正
キャスト:能年玲奈
登坂広臣 他

頑張れ能年ちゃん。
”あまちゃん”イメージを吹っ飛ばせ。








・8月22日(金)公開


『プロミスト・ランド』

Promised land
2013/米 上映時間106分
監督:ガス・バン・サント
製作:マット・デイモン 他
キャスト:マット・デイモン
ジョン・クラシンスキー 他

ガス・バン・サント、マット・デイモンの『グッドウィ・ハンティング』コンビ再び。
ただ、町山さんはあまりお気に召さなかったようで。






・8月23日(土)公開


『喰女 -クイメ-』

喰女-クイメ-
2014/日本 上映時間94分
監督:三池崇
脚本:山岸きくみ
キャスト:市川海老蔵
柴咲コウ 他

企画市川海老蔵で半笑。しかし、監督三池崇で小岩さん。生首ゴローンと来たならば、期待しない訳にはいかないでしょう。






・8月29日(金)公開

『LUCY ルーシー』


LUCY
2013/仏 上映時間未定
監督:リュック・ベッソン
製作:ビルジニー・ベッソン=シラ
キャスト:スカーレット・ヨハンソン
モーガン・フリーマン 他

予告で観た印象ですよ。印象ですよ。
設定があまりお話と関係無いような・・・。
あくまで印象ですよ。






・8月30日(土)公開


『ルパン三世』


ルパン三世
2014/日本 上映時間未定
監督:北村龍平
脚本:水島力也
キャスト:小栗旬
玉山鉄二 他

海外五カ国でロケをしたことを売りの一つしてるみたいですけど、そんなのロクなことになりません。
ただ、良い所見つけてみせます。




『TOKYO TRIBE』


TOKYO TRIBE
2014/日本 上映時間未定
監督 :園子温
原作:井上三太
キャスト:鈴木亮平
YOUNG DAIS 他

これもあくまで印象ですよ。
個人的にあまり興味をそそる類いの映画じゃなくなってきました。







・9月6日(土)公開


『ザ・マペッツ2 ワールドツアー』

Muppets Most Wanted
2014/米 上映時間未定
監督:ジェームズ・ボビン
製作:デビット・ホーバーマン
キャスト:リッキー・ジャーベイス
タイ・バレル 他

エイミー・アダムスは、出るのかな?
出ないのかな??









・9月13日(土)公開


『ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー』

Guardians of the Galaxy
2014/米 上映時間未定
監督:ジェームズ・ガン
製作:ケビン・フェイク
キャスト:クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ 他

映画ファンなら監督ジェームズ・ガンと聞いてうひょっとなるはず。
喋るアライグマが早く観たい。






『舞子はレディ』

舞子はレディ
2014/日本 上映時間135分
監督:周防正行
製作:石原隆
キャスト:上白石萌音
長谷川博己 他

矢口さんの『WOOD JOB 神去なあなあ日常』に続いて、ベテラン周防監督の良質なコメディに期待。








『るろうに剣心 伝説の最期編』

るろうに剣心 伝説の最期編
2014/日本 上映時間未定分
監督:大友啓史
キャスト:佐藤健
武井咲 他

気合い入ってますねぇ。
とにかくとにかく前作を観なくては。










・9月19日(金)公開


『猿の惑星:新世紀』

『Dawn of the Planet of the Apes』
2014/米 上映時間未定
監督:マット・リーブス
製作:ピーター・チャーニン
キャスト:アンディ・サーキス
ジェイソン・クラーク 他

予想に反して中々の良作だった前作。
さあ、ゲイリー・オールドマンの出番だ。ただ、何だか
画的に『ダークナイト・ライジング』に観えるのはしょうがない。





・9月公開予定


『荒野はつらいよ アリゾナより愛を込めて』

A Million Ways to Die in the west
2014/米 上映時間116分 R15+
監督:セス・マクファーレン
製作:スコット・ステューバー
キャスト:セス・マクファーレン
シャーリーズ・セロン 他

邦題は全く気に入りませんが、映画はとても楽しみです。








・10月4日(土)公開


『FRANK フランク』

Frank
2014/英・アイルランド 上映時間95分
監督:レニー・アブラハムソン
製作:エドー・ギニー
キャスト:マイケル・ファスベンダー
ドーナルド・グリーソン 他

この面白さ、未知数。







・11月1日(土)公開


『エクスペンダブルズ3』

The Expendables3
2014/米 上映時間未定
監督:パトリック・ヒューズ
製作:アビ・ラーナー
キャスト:シルベスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム 他

この集合写真ですよ。
男、男、漢。
純度百パーセントの男、男、男。





・11月22日(土)公開


『インター・ステラー』

Interstellar
2014/米 上映時間未定
監督:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス
キャスト:マシュー・マコノヒー
アン・ハサウェイ 他

裏方稼業から満を持して久々の監督ノーラン。
”ノーランはキューブリックに憧れてる説”が現実味を帯びてきました。
予告を観る限り、めちゃくちゃ面白いか、めちゃくちゃつまらないか。ふたつにひとつ。




『日々ロック』

日々ロック
2014/日本 上映時間未定
監督:入江悠
脚本:入江悠
吹原幸太
キャスト:野村周平
二階堂ふみ 他

エキストラ参加してきましたよ。
観ずシネで『SRサイタマノラッパー』も観て、サインも貰って、とにかく早く観たいんです。






・12月13日(土)公開


『ホビット 決戦のゆくえ』

The hobbit:The Battle of the Five arms
2014/未定
監督:ピーター・ジャクソン
製作:ピーター・ジャクソン
フラン・ウォルシュ
キャスト:イアン・マッケラン
マーティー・フリーマン 他

絶対遅れると思ってたのに、なんと日本先行公開。ものすごいところで終わった『竜に奪われた王国』なのでね、スマウグを倒して王国奪還。





・12月公開予定


『ミュータント・タートルズ』

Teenage Mutant Ninja Turtles
2014/米 上映時間未定
監督:ジョナサン・リーネスマン
製作:メイケル・ベイ
キャスト:ミーガン・フォックス
ウィル・アーネット他

見た目が気持ち悪い問題は面白さでカバー出来るのか。








・2014年公開予定


『ゴーン・ガール(原題)』

Gone Girl
2014/米 上映時間未定
監督 :デビット・フィンチャー
キャスト:ベン・アフレック
ロザムンド・パイク 他

一応今年公開予定。
『ソーシャル・ネットワーク』以来だから4年ぶり。
続報を待て!!









公開未定で言うと『ヒックとドラゴン2』そして『22ジャンプ・ストリート』ですよ。
お願い!!
日本公開お願いしますよ!!
本当にお願いしますよ!!



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