2015年12月30日水曜日

2015年新作映画ベスト10





今年も沢山映画を観ました。

2015年、とにかく洋画大作がえげつなかった。
それだけ追っていてもベストを作れる程。
近々だと2012年の映画ラインナップがえげつないと思っていたんですが、それを間違いなく越える、恐らく向こう10年はこんな年はないでしょう。
とにかく凄かった。

その分、今年のベストワンはすんなり決まりました。
この一本は自分の中では別格。



2015年12月27日日曜日

スター・ウォーズ フォースの覚醒(IMAX3D/吹替3D/2D/4DX)


Star Wars:The Force Awakens
2015/米 上映時間136分
監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン
J・J・エイブラムス 他
製作:キャスリーン・ケネディ
J・J・エイブラムス 他
製作総指揮:トミー・ハーパー
ジェイソン・マクガトリン
撮影:ダン・ミンデル
音楽:ジョン・ウィリアムズ

キャスト:デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック 他

99点



"次世代へのバトン"



ありがとう、J・J・エイブラムス。


2015年12月8日火曜日

男の魂に火をつけろ!『音楽映画ベストテン』に参加




毎年恒例の映画ランキング企画。
今年も参加致します。

男の魂に火をつけろ!音楽映画ベストテン

今年の縛りは「音楽映画」
まずその定義を自分なりに考えてみた結果どつぼにはまり、上位5本はすんなり決まったものの残り5本が全く決まらない始末。

もう締め切りも近いので思い切りで決めました。

自分なりの定義としては、
・音楽はモチーフでなくとも、音楽が物語を動かす要素になっていること。

です。
いろいろ削ぎ落し、シンプルにこれ。


2015年11月28日土曜日

ラスト・ナイツ


Last Knights
2015/米 上映時間115分 PG-12
監督:紀里谷和明
脚本:マイケル・コニーベス
ドブ・サスマン
製作:ルーシー・キム
紀里谷和明
製作総指揮:ケイト・ホン
アンドリュー・マン 他
撮影:アントニオ・リエストラ
美術:リッキー・エアーズ 

キャスト:クライブ・オーウェン
モーガン・フリーマン
クリフ・カーティス 他

40点




”紀里谷フィルターを装着すべし”





最寄りのTOHOシネマズにて、久々に貸切の状態で鑑賞。

観ていて率直に思ったのは、過去2作と比べて段違いに怨念がこもっているなということ。
それはつまり強烈な自己愛とイコールなのですが、とにかく、特殊な見方をすれば大変に楽しめる作品だと思います。
うん、この言葉に嘘はない。


2015年11月21日土曜日

恋人たち


恋人たち
2015/日本 上映時間140分 PG12
監督・原作・脚本:橋口亮輔
製作:井田寛
上野廣幸
企画:深田誠剛
撮影:上野彰吾
音楽:明星

キャスト:篠原篤
成嶋瞳子
池田良
光石研 他

100点





”それでも、生きてかなきゃ”





テアトル新宿にて初日に鑑賞。
観た直後の熱にうなされた状態で、今年ベストだと感じ、しばらく経ってそれを確信。

2015年11月19日木曜日

俺物語!!


俺物語!!
2015/日本 上映時間105分
監督:河合勇人
脚本:野木亜紀子
企画:佐藤貴博
撮影:足立真仁
編集:瀧田隆一
音楽:岩﨑太整
原作:「俺物語!!」河原和音
アルコ

キャスト:鈴木亮平
永野芽郁
坂口健太郎 他

75点




”早く付き合っちゃえよ”


最寄りのTOHOシネマズにて鑑賞。
和製クリスチャン・ベイル"変態仮面”鈴木亮平はもちろん、永野芽郁さん、なになに16歳…!?
やめてよ…困るからやめてよ…(何が?)。


2015年11月13日金曜日

WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT


WE ARE Perfume
2015/日本 上映時間120分
監督:佐渡岳利
音楽:中田ヤスタカ
主題歌:Perfume
ナレーション:近藤春菜

キャスト:西脇綾香
樫野有香
大本彩乃


85点





”どプロじゃん”






ガッツリPerfumeを追っかけていたのがGAME Tourから「ワンルーム・ディスコ」までぐらいで、そこからパタリと聴かなくなってしまったので、久々に今作で"今のPerfume"に触れてびっくり。

え!?Perfume、いま、こんなことになってるの!?
それは、海外で人気、だとかそんなビッグなことはもちろんとして、3人のプロフェッショナルさにビックリ仰天。

確かに昔からそうでした。
でも、もうどプロじゃん。

2015年11月8日日曜日

『わたしの名前は…』で印象的だったシーンの話




アニエス・ベー初監督作『わたしの名前は…』を観てきた。

楽しく観たのだけど、特に印象的だったシーンが、家出娘のセリーヌに共に旅するダグラス・ゴードン演じるトラック運転手が、国道沿い(フランスでもこう言うのかな)のショッピングモールでセリーヌに頼まれた服を買い、彼女がそれを喜んで着るシーン。


アニエス・ベーと言えば超有名ファッション・デザイナー。
そんな彼女が、スーパーで売られてる安い服を買い与えられ、喜ぶ少女を撮る。
間違いなくここには意図があるわけで、それを自分なりの解釈で捉えるならば、服が持つ物語性ではないのか。

有名ブランドだからだとか、高いからだとか、そんな即物的なことではなくて、その服を通してどんな気持ちになって、どんな思いで着るのか。
例えば、両親から譲り受けたものならば、そこには歴史(=物語)が刻まれてるし、恋人から貰ったものならば、そこには気持ちが込められている。

私は割と手間のかかる服が好きなので、例えば、一日の終わりに脱いでブラッシングしてる時は、まるで猫を撫でているような感じと言っていいかも。そこには間違いなく愛着があります。


どんなに安い服でも、劇中のセリーヌにとっては、どんな高価なドレスより輝いて見えたことでしょう。


とりたてて”ファッション”に関する映画では全くないのだけど、劇中において、”服を着ること”に、こういった意味を与える。
そのことに、映画監督としては元より、ファッションデザイナーとしての真摯さを感じました。



2015年11月7日土曜日

ヴィジット


The Visit
2015/米 上映時間94分
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム 他
製作総指揮:スティーブン・シュナイダー
アシュウィン・ラジャン
撮影:マリス・アルベルチ
美術:ナーマン・マーシャル
編集:ルーク・シアオキ

キャスト:キャスリーン・ハーン
ディアナ・デュナガン
ピーター・マクロビー 他

80点





”怪奇ババアものの新たな傑作”





TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。

あー怖かった面白かった。
”怪奇ババアもの”の新たな傑作でした。

2015年11月4日水曜日

GONIN サーガ


GONIN サーガ
2015/日本 上映時間129分 PG12
監督・脚本:石井隆
エグゼプティブ・プロデューサー:井上伸一郎
プロデューサー:二宮直彦
阿知波孝
撮影:佐々木原保志
山本圭昭
音楽:安川午朗

キャスト:東出昌大
桐谷健太
土屋アンナ
江本祐 他

88点





”雨と、銃と、男と、女と、根津堪八”





角川シネマ新宿にて鑑賞。
気になる所は確かにある。
そもそも『GONIN』はあの時代の空気、あの当時の俳優達の熱演を、石井隆監督の手腕で見事にまとめあげた唯一無二の一本。

しかし、『GONIN サーガ』、予想を遥かに越えて良かったです。
雨と、銃と、男と女と、根津堪八。
あのクライマックスの前に、もう何もいらない。

ネタバレ含みますので注意!!

2015年10月24日土曜日

バクマン。


バクマン。
2015/日本 上映時間120分
監督・脚本:大根仁
製作:市川南
撮影:宮本 亘
編集:大関泰幸
音楽:サカナクション
原作:「バクマン。」大場つぐみ
小畑健

キャスト:佐藤健
神木隆之介
小松菜奈 他

80点



”鮮やかな手際の良さ”



大作と小規模インディーズの二極化が激しい今の日本映画界において欠けているピースを考えると、その間を埋める、いわゆる”普通に面白い日本映画”だと常々考えいるのですが、『バクマン。』を観た今、大根監督がそこを埋めてくれるのかもと予感。

だって、普通に面白いどころか手堅くちょー面白いですもん。

2015年10月21日水曜日

Welcome to the Future 2015




2015年10月21日。
未来がやってきた!

まだ幼稚園児の頃。
いきなり『Part2』から観て、当然話が繋がらず、これは自分の理解力の無さが原因だと繰り返し観ていたあの過去。
あの頃の未来が現実に追いついた!!

今日を過ぎれば、あとは白紙の未来が待っているのみ。
未来を作るのは私たち。

その前に、ペプシを飲んで今日という日を祝う。






2015年10月17日土曜日

アントマン(字幕/吹替2D)


Ant-Man
2015/米 上映時間110分
監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ 他
製作:ケビン・フェイグ
製作総指揮:ルイス・デスポジート
アラン・ファイン 他
原案:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ
撮影:ラッセル・カーペンター

キャスト:ポール・ラッド
エバンジェン・リリー
マイケル・ダグラス 他

90点




”ヒーロー+ケイパーもの+親子もの=!!”




公開初日。ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。

本当なら本州に帰っていつものTOHOで観る予定だったところ、帰りの飛行機を電車の人身事故で逃し、棚ぼたの滞在延長。結果、二年連続でマーベルの新作を北の大地で観ることになりました。
去年観たのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
これがその年のベストどころか、生涯ベストにも入るぐらい大切な一本に。
北の大地で観る『アントマン』もまた最高でした。
北海道で観る映画に外れなし。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』も北海道で観ようかなぁ。


2015年10月15日木曜日

ファンタスティック・フォー


Fantastic Four
2015/米 上映時間100分
監督・脚本:ジョシュ・トランク
脚本:ジェレミー・スレーター
サイモン・キンバーグ
製作:サイモン・キンバーグ
ハッチ・パーカー 他
製作総指揮:スタン・リー
撮影:マシュー・ジェンセン
編集:エリオット・グリーンバーグ 他

キャスト:マイルズ・テラー
ケイト・マーラ
マイケル・B・ジョーダン
ジェイミー・ベル 他

10点





”すべてはお酒のお痛からはじまった”




公開初日…ではなくて、運良く抽選に当たり世界最速試写なる上映で二ヶ月程前に鑑賞。
上映終了後のお通夜のような雰囲気は忘れられません。

リブート版『ファンタスティック・フォー』
これはダメだ。
駄作というより失敗作。
駄目な映画ならではの可愛げもなく、登場人物にすら湧くイライラ。

何が駄目かって、今作が人を怒らせる類いのそれだということ。

2015年10月10日土曜日

逆説的に表れる途方もない切なさ




遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ
ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり
喜びと悲しみが時に訪ねる



小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」を聴く。

”遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ”って、やっぱりすげぇ詞だ。
このあふれんばかりの幸福感と肯定感。

しかしですよ。
実際、好きな人が遠くに行ってしまう時、あふれる幸せを祈る、なんててこと出来る訳ないだろバカ。

ここがこの曲の肝だと思っています。
つまり、あふれんばかりの幸福感が漂う程に、逆説的に表れる途方も無い切なさ。


恋人が遠くに行ってしまう。
そんな時、自分に出来ることは、気持ちを押し殺して、自分に言い聞かせるようにあふれる幸せを祈って手を振ることだけ。
それでも自分の気持ちに折合いがつかない時は、そんな個人的な感情を越えたもっと大きな愛を思って自分の気持ちを包み紛らわせる。

曲調が能天気で、明るさを漂わせる程、際立つ切なさ。



遠くまで旅する人たちに あふれる幸せを祈るよ!
ぼくらの住むこの世界では 旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる



ちなみに、オリジナルよりも安藤裕子カバーの方が好きだったりする。






2015年10月8日木曜日

4DXに行ってみた ~マッドマックス 怒りのデス・ロード編




『怒りのデス・ロード』4DXに行ってきました。

公開当初は連日満席。
こりゃ無理だとあきらめ、公開終了。
しかし、私みたいな人が沢山いたのでしょう。
時間を経て再上映。やったね。

本当ならば、私の”理想のシネコン”平和島シネマサンシャインにて鑑賞したかったのですが、距離的&時間的な問題で隣に競艇場がある平和島とは対極に位置する街、ハーバービューを売りにしているユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。

平和島シネマサンシャインの香ばしさについてはこちらをぜひご参照下さい。
4DXに行ってみた ~ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー編


場内平日の昼の回にも関わらずほぼ満席。
男女比は半々ぐらいのいい感じの客層。
例のごとくデモムービーで盛り上がる場内。

上映開始。
鳴り響くエンジン音に揺れる座席。
V8!V8!V8!

結果から言うと、『怒りのデス・ロード』4DXの為に生まれたのではないかと思える程に相性は究極的にバッチリ。劇場内は世紀末世界。

公開当初の評判と、現在の再上映の評判を比べると、4DX要素が格段にパワーアップされているようなのですが、これ、さながらツアー中に試行錯誤を重ね、より良いLIVEにしていくロックバンドの追加公演のようで実に熱い。
4DXの要素フル稼働。全編に気が利いていて、これを初回で再現するのは不可能でしょう。

例えば砂塵が上がるシーンで焚かれるスモーク。
実際にスクリーンから煙が出て来ているようで、3D効果も倍増(体感調べ)
嵐の中の雷、武器将軍がサーチライトを照らしながら迫ってくるシーンで場内もフラッシュが焚かれる演出が素晴らしい。緊張感倍増(体感調べ)
屋外でのシーンで吹く風に爽快感倍増(体感調べ)
イモータン・ジョー様がお恵みになる放水のシーンで天から降り注ぐ水の演出に、水のありがたさ倍増(体感調べ)

チェイスのシーンは言わずもがな。
動く座席でまちがいなくそこは車内。

もう全てが全て最高と言う他ないのですが、その中でも特に印象に残っているのが、ニュークスが悔しさに頭をゴンゴンぶつけるシーンでシートに振動が来て、ああ今自分はウォータンクになってるんだ…と感じられたところ。
ウォータンクに感情移入出来るなんて、他の上映方式では不可能な話。
この一点だけでも観る価値あり。


上映終了後。
なんだか凄過ぎて逆に引く、みたいな感じで場内全員皆幸せそう。
ちなみに私の隣に座っていたご夫婦。
ドゥーフワゴンが登場するシーンで夫婦揃って膝元でささやかに太鼓を叩く仕草。
クライマックスでは奥さんの方が涙を拭いていました。
フュリオサはここにもいた。

これは後々自慢が出来る類いの映画体験でしょう。
なるべく沢山の人に見て頂きたい。

…え!?
再上映10月8日まで!?

なんだいなんだい。
ヴァルハラへの門はいつまでも開いている訳ではないみたい。
今切実に望むのは、『怒りのデス・ロード』常設館のオープン。
そして続編の公開。


・めくるめく、キネマの思ひ出/マッドマックス 怒りのデス・ロード(IMAX3D/字幕2D/3D)


2015年10月3日土曜日

キングスマン(字幕/4DX)


Kingsman: The Secret Service
2015/英 上映時間129分 R15+
監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ボーン
製作:マシュー・ボーン
デビット・リード 他
製作総指揮:マーク・ミラー
デイブ・ギボンズ 他
撮影:ジョージ・リッチモンド

キャスト:コリン・ファース
マイケル・ケイン
タロン・エガートン 他

80点




”俺ならこう撮る”



9月11日。
この日は北海道に帰省した日。その日の午前、飛行機に乗る前にTOHOシネマズにて鑑賞。
到着して次の次の日。今度は札幌のユナイテッドシネマにて4DXで鑑賞。

現行の007に真っ向から喧嘩を売りにいった大変愉快な映画でした。

2015年10月1日木曜日

ウォーリアー


Warrior
2011/米 上映時間140分
監督:ギャヴィン・オコナー
脚本:ギャヴィン・オコナー
アンソニー・タンバキス
クリフ・ドーフマン
製作:ギャヴィン・オコナー
グレゴリー・オコナー
製作総指揮:マイケル・パセオネック
リサ・エルジー 他
音楽:マーク・アイシャム
撮影:マサノブ・タカヤナギ

キャスト:ジョエル・エドガートン
トム・ハーディ 他

99点



”血湧き肉踊るとは正にこのこと”


こんな大傑作をよくも4年も放ったらかしにしていたな、日本の配給よ。
そして、劇場公開してくれたシネマカリテ、心の底からありがとう…!!!!


私は、何でそんなに沢山映画を観るの?と聞かれたら、沢山観てるとたまにすげぇ一本に出会えるんだよと答えます。

これがそれだ!
『ウォーリアー』大大大傑作。
”血湧き肉踊る”とは正にこのこと。
ガッツリネタバレしてますので注意。

2015年9月26日土曜日

地上波放送を望む



『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が地上波放送されることを夢見て、勝手に名前テロップを付ける。

そしたら、スター・ロードの名前を出すタイミングが難しいことが分かった。
惑星モラグの神殿に立ったところで出すと、あとのギャグが死んでしまう。
名乗った時に出すのがベストかと思います。

ああ、地上波放送してほしい。
皆でワイワイ盛り上がりたい。







2015年9月25日金曜日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド・オブ・ザ・ワールド


ATTACK ON TITAN Part2
2015/日本 上映時間88分 PG12
監督:樋口真嗣
脚本:渡辺雄介
町山智治
特撮監督:尾上克郎
製作:市川南
鈴木伸育
共同製作:中村理一郎 他
撮影:江原祥二
音楽:鷺巣詩郎

キャスト:三浦春馬
水原希子
長谷川博己 他

40点



”演劇的説明大会”


後篇を観て確信したことは、やっぱり私は前篇かなり好きみたいだということ。

前篇はストレートに楽しめました。
楽しかったです。
ただ、今作は、ちょっと、良くない。


2015年9月19日土曜日

ロマンス


ロマンス
2015/日本 上映時間97分
監督・脚本:タナダユキ
製作:間宮登良松
企画:加藤和夫
プロデューサー:佐藤現
撮影:大塚亮
編集:宮島竜治
音楽:周防義和
Jirafa

キャスト:大島優子
大倉孝二 他

78点







"あれってなんだったんだろうね、が時間を進める"



ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。

あれってなんだったんだろう、ってことで、少し道が開けることってあるよね。
いい映画でした。

2015年9月12日土曜日

ナイトクローラー


NightCrawler
2014/米 上映時間118分
監督・脚本:ダン・ギルロイ
製作:ジェニファー・フォックス
シェイク・ギレンホール 他
製作総指揮:ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
ベッツィー・ダンバリー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影:ロバート・エルスウィット

キャスト:ジェイク・ギレンホール
レネ・ルッソ
リズ・アーメッド 他

96点



”歩くビジネス書が夜を這いずる”




最低で最高のクソ野郎に感化されかけてしまった。
危ない危ない、映画って本当に危ない。

個人的には『ファイトクラブ』のタイラー・ダーデン、『ノーカントリー』のアントン・シガーと肩を並べるエクストリームな野郎でした。
ただ、彼等と比べて少しの人間臭さを随所に感じさせる辺りがニクい、最低、最高。

2015年9月7日月曜日

お盆の弟


お盆の弟
2015/日本 上映時間107分
監督:大崎章
脚本:足立紳
エグゼプティブプロデューサー:狩野善則
八木原末吉 他
プロデューサー:金森保
撮影監督:猪本雅三
編集:村石誠

キャスト:渋川清彦
光石研
岡田浩輝
河井青葉 他

80点




”「かっこ悪い」という最後通告”





K's cinemaにて鑑賞。
インディ製作でも、こういった良質な日本映画が観られると嬉しくなる!!

2015年8月31日月曜日

”永遠への挙手”に気付くために


先日、新宿K'sシネマにて『リンダリンダリンダ』を鑑賞。
何を隠そう、私、『リンダ』が世界で一番好きな映画でして。
不動の生涯ベストワン作品。


全シーン全カットつぶさに解説していきたい気持ちなんですが、今作で特に好きなシーンが、映画中盤、日が落ちて薄暗くなった土手を4人が等間隔で歩く様子をカメラの横移動で捉えたシーン。
それまでの流れから、ふっと映画のトーンが変わって、幻想的な瞬間が訪れる不思議なシーン。
ジェームズ・イハの劇伴も凄く印象的。

明日は本番。響子も大江に告白する準備も整えて、あとは曲を完成させて明日を待つのみ。
日の落ちた土手、等間隔で歩く4人。ソンが先頭になってるのがまた良くて、彼女達が歩く道がどこまでも続いてるように思える。終りは必ずあるのだけど。
ただ学校に向かって歩いているだけのシーンなんだけども、この瞬間は永遠のように思える。


溝口健二は『山椒大夫』の中で、カメラを何も無い海へと向けるパンショットを撮ります。
このパンショットに衝撃を受けたのが、批評家時代のゴダール。
海へと向けるパンショットに、どこまでも続く海に永遠の意味を持たせて、「“永遠”に手を振っているように美しい」と書いたのだそう。
その後自身の作品、『軽蔑』『気狂いピエロ』でこのパンショットを真似します。

自分のおぼろげな感覚に、タグ付けするように言葉を添える。
自分の感情にしっかり、ふさわしい言葉を見つける。
何も無い水平線へのパンショットを「永遠への挙手」と感じ取るには、何が必要なのか。


『リンダ』初見時、なんで自分がこのシーンに気持ちがざわついているのかさっぱり分かりませんでした。
ただ凄いとは思った。それを言葉に出来なかった。
ただ、土手を歩くだけのシーンにしっかり衝撃を受けることが出来た10年前の自分。こいつをまず褒めてあげよう。自画自賛。

10年経って、拙いながらも言葉に出来るようにはなったけど、それを追い越すように、ますますこのシーンの素晴らしさに気付く。言葉が追いつかない。見つからない。
50年後にはバシっと言葉に出来てたらいいなぁ。


それにしても「永遠への挙手」
なんて素晴らしい言葉。






2015年8月27日木曜日

ジュラシック・ワールド(IMAX3D/字幕3D/吹替2D)


Jurassic World
2015/米 上映時間125分
監督:コリン・トレボロウ
脚本:リック・ジャッファ
アマンダ・シルバー 他
製作:フランク・マーシャル
パトリック・クローリー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
トーマス・タル 
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ケビン・スティット

キャスト:クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
ビンセント・ドノフリオ 他

90点





”もっと歯を!!!!”





キャッチコピーが全てを象徴。

”あのテーマパークが、遂にオープンする。”
そりゃ泣くわ。

2015年8月22日土曜日

週間興収一位になった映画は必ず観に行く自分ルール、失敗




今年の頭に己に課したルール、”週間興収1位になった映画は必ず観に行く”。
失敗しました。

これは全てタイミングが悪い。
だってですよ、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』を上映している横で『ラブライブ』観れますか?って話ですよ!!(どっかーん)『HERO』観れますか?って話ですよ!!(ずどーん)。

ルールの雲行きが怪しくなりだしたのは6月。
『海街diary』『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』が来て、それぞれ複数回観るのがデフォルトな状態。
そこに7月に入って『ジュラシック・ワールド』『ミッション・インポッシブル ローグネイション』が来てノックアウト。

全てはタイミングが悪い。
2015年にこのルールを己に課そうと思ったのが全ての間違い。

ルールは破棄。
下半期は、好きな映画を好きなだけ観ようと思います。
とりあえず、『怒りのデス・ロード』へ。いえーい。


2015年8月15日土曜日

インサイド・ヘッド


Inside Out
2015/米 上映時間94分
監督:ピート・ドクター
脚本:ピート・ドクター
メグ・レフォーブ
ジョシュ・クーリー
製作:ジョネス・リビラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:マイケル・ジアッキーノ
製作会社:ピクサー・アニメーション・スタジオ

キャスト:エミリー・ポーラー
フィリス・スミス
リチャード・カインド
ビル・ヘイダー 他

100点





”感情のグラデーション”




映画始まって冒頭の数分、ある予感が頭をよぎりました。
これはもしや、驚くべきところに着地する、素晴らしい映画なのではないのか…!?

予感は当たってました。
今作、大大大傑作です。
いや驚いた。そしたいや泣いた。

まさか色で泣かされる日が来るとは。

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