今年も沢山映画を観ました。
2015年、とにかく洋画大作がえげつなかった。
それだけ追っていてもベストを作れる程。
近々だと2012年の映画ラインナップがえげつないと思っていたんですが、それを間違いなく越える、恐らく向こう10年はこんな年はないでしょう。
とにかく凄かった。
その分、今年のベストワンはすんなり決まりました。
この一本は自分の中では別格。
10位.『インヒアレント・ヴァイス』
今年一番フルの準備をして向かった作品。
原作を読み、サントラを聴き、過去作を観る。
その結果自分の中で浮かび上がったPTA作品としての綺麗なつながりと、原作のエッセンスを抜け目無くすくい取り映像化したその手腕。
見事なものだと思います。
最後に訪れるささやかな悪あがきの勝利。
あのLAのカラッとした空気が見事にスクリーンに焼き付いていました。
グルーヴィ!!
・めくるめく、キネマの思ひ出/インヒアレント・ヴァイス
9位.『グッド・ストライプス』
今年一番の掘り出し作品!!
今年一年何度と無く劇中のふたりのことを思い出していました。
あとで知ったことですが、撮影を16ミリで行っているらしく、随所にゴージャスな画があることも見所のひとつ。
そのおかげで全体にあたたかい印象なのもグッド。
自分の人生もフィルム撮りされてる気分でいたい。
何度も言いますが、『ゴーン・ガール』と対になる作品だと強く感じています。
そのままでいいんです。
同じ方向を見ていられれば!!(それが難しいんだけどね!!)
・めくるめく、キネマの思ひ出/グッド・ストライプス
8位.『ナイトクローラー』
冒頭の腕時計を奪うシーンから、その腕時計を映すラストまでとにかく一貫して鬼畜。
そのエスカレーションが清々しく最高。
彼の鬼畜ぶりが周りに伝播し感化されていく様子もまた楽しい。
・めくるめく、キネマの思ひ出/ナイトクローラー
7位.『はじまりのうた』
多幸感!!
音楽を聴けば景色が変わる。
音楽が持つ魅力のひとつを丁寧に、実感を持って描いてくれたことに感謝。
観ている間本当に幸せでした。
少し苦い、品のある幕切れも素晴らしい。
・めくるめく、キネマの思い出/はじまりのうた
6位.『野火』
これは入れねばなるまい。
『恋人たち』と合わせて、監督の執念が焼き付いた傑作。
めくるめく、キネマの思ひ出/野火
5位.『インサイド・ヘッド』
まさか色に泣かされる日が来るとは。
一見すると理屈っぽい設定を、練りに練った脚本とビジュアルで見せつけられ、あれよあれよと大号泣。
黄色と青の間には無限の色がある。
そのグラデーションが増えていくことこそ成長と言う。
・めくるめく、キネマの思ひ出/インサイド・ヘッド
4位.『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
V8!V8!イモーターン!!
・めくるめく、キネマの思ひ出/マッドマックス 怒りのデス・ロード
3位.『海街diary』
上半期のベスト。
淡さの中に訪れる感情の発露。
淡々とした描写の中にある心の起伏を丁寧にすくい取りドラマを生む。
これぞ是枝作品。
・めくるめく、キネマの思ひ出/海街diary
2位.『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
この一年ワクワクさせ続けてもらいました。
ありがとうJJ
・めくるめく、キネマの思ひ出/スター・ウォーズ フォースの覚醒(IMAX3D/吹替3D/2D/4DX)
1位.『恋人たち』
観た瞬間今年ベストを確信。
人に絶望させられ、それでも人を求めてしまう弱さを、優しく肯定してくれる映画です。
ちなみに、今年劇場で初めて観た『サウダーヂ』を隣に合わせて置いておきたい。
・めくるめく、キネマの思ひ出/恋人たち
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