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2015年12月27日日曜日

スター・ウォーズ フォースの覚醒(IMAX3D/吹替3D/2D/4DX)


Star Wars:The Force Awakens
2015/米 上映時間136分
監督:J・J・エイブラムス
脚本:ローレンス・カスダン
J・J・エイブラムス 他
製作:キャスリーン・ケネディ
J・J・エイブラムス 他
製作総指揮:トミー・ハーパー
ジェイソン・マクガトリン
撮影:ダン・ミンデル
音楽:ジョン・ウィリアムズ

キャスト:デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック 他

99点



"次世代へのバトン"



ありがとう、J・J・エイブラムス。


2015年11月28日土曜日

ラスト・ナイツ


Last Knights
2015/米 上映時間115分 PG-12
監督:紀里谷和明
脚本:マイケル・コニーベス
ドブ・サスマン
製作:ルーシー・キム
紀里谷和明
製作総指揮:ケイト・ホン
アンドリュー・マン 他
撮影:アントニオ・リエストラ
美術:リッキー・エアーズ 

キャスト:クライブ・オーウェン
モーガン・フリーマン
クリフ・カーティス 他

40点




”紀里谷フィルターを装着すべし”





最寄りのTOHOシネマズにて、久々に貸切の状態で鑑賞。

観ていて率直に思ったのは、過去2作と比べて段違いに怨念がこもっているなということ。
それはつまり強烈な自己愛とイコールなのですが、とにかく、特殊な見方をすれば大変に楽しめる作品だと思います。
うん、この言葉に嘘はない。


2015年11月4日水曜日

GONIN サーガ


GONIN サーガ
2015/日本 上映時間129分 PG12
監督・脚本:石井隆
エグゼプティブ・プロデューサー:井上伸一郎
プロデューサー:二宮直彦
阿知波孝
撮影:佐々木原保志
山本圭昭
音楽:安川午朗

キャスト:東出昌大
桐谷健太
土屋アンナ
江本祐 他

88点





”雨と、銃と、男と、女と、根津堪八”





角川シネマ新宿にて鑑賞。
気になる所は確かにある。
そもそも『GONIN』はあの時代の空気、あの当時の俳優達の熱演を、石井隆監督の手腕で見事にまとめあげた唯一無二の一本。

しかし、『GONIN サーガ』、予想を遥かに越えて良かったです。
雨と、銃と、男と女と、根津堪八。
あのクライマックスの前に、もう何もいらない。

ネタバレ含みますので注意!!

2015年10月17日土曜日

アントマン(字幕/吹替2D)


Ant-Man
2015/米 上映時間110分
監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ 他
製作:ケビン・フェイグ
製作総指揮:ルイス・デスポジート
アラン・ファイン 他
原案:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ
撮影:ラッセル・カーペンター

キャスト:ポール・ラッド
エバンジェン・リリー
マイケル・ダグラス 他

90点




”ヒーロー+ケイパーもの+親子もの=!!”




公開初日。ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。

本当なら本州に帰っていつものTOHOで観る予定だったところ、帰りの飛行機を電車の人身事故で逃し、棚ぼたの滞在延長。結果、二年連続でマーベルの新作を北の大地で観ることになりました。
去年観たのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
これがその年のベストどころか、生涯ベストにも入るぐらい大切な一本に。
北の大地で観る『アントマン』もまた最高でした。
北海道で観る映画に外れなし。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』も北海道で観ようかなぁ。


2015年10月15日木曜日

ファンタスティック・フォー


Fantastic Four
2015/米 上映時間100分
監督・脚本:ジョシュ・トランク
脚本:ジェレミー・スレーター
サイモン・キンバーグ
製作:サイモン・キンバーグ
ハッチ・パーカー 他
製作総指揮:スタン・リー
撮影:マシュー・ジェンセン
編集:エリオット・グリーンバーグ 他

キャスト:マイルズ・テラー
ケイト・マーラ
マイケル・B・ジョーダン
ジェイミー・ベル 他

10点





”すべてはお酒のお痛からはじまった”




公開初日…ではなくて、運良く抽選に当たり世界最速試写なる上映で二ヶ月程前に鑑賞。
上映終了後のお通夜のような雰囲気は忘れられません。

リブート版『ファンタスティック・フォー』
これはダメだ。
駄作というより失敗作。
駄目な映画ならではの可愛げもなく、登場人物にすら湧くイライラ。

何が駄目かって、今作が人を怒らせる類いのそれだということ。

2015年10月1日木曜日

ウォーリアー


Warrior
2011/米 上映時間140分
監督:ギャヴィン・オコナー
脚本:ギャヴィン・オコナー
アンソニー・タンバキス
クリフ・ドーフマン
製作:ギャヴィン・オコナー
グレゴリー・オコナー
製作総指揮:マイケル・パセオネック
リサ・エルジー 他
音楽:マーク・アイシャム
撮影:マサノブ・タカヤナギ

キャスト:ジョエル・エドガートン
トム・ハーディ 他

99点



”血湧き肉踊るとは正にこのこと”


こんな大傑作をよくも4年も放ったらかしにしていたな、日本の配給よ。
そして、劇場公開してくれたシネマカリテ、心の底からありがとう…!!!!


私は、何でそんなに沢山映画を観るの?と聞かれたら、沢山観てるとたまにすげぇ一本に出会えるんだよと答えます。

これがそれだ!
『ウォーリアー』大大大傑作。
”血湧き肉踊る”とは正にこのこと。
ガッツリネタバレしてますので注意。

2015年9月25日金曜日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド・オブ・ザ・ワールド


ATTACK ON TITAN Part2
2015/日本 上映時間88分 PG12
監督:樋口真嗣
脚本:渡辺雄介
町山智治
特撮監督:尾上克郎
製作:市川南
鈴木伸育
共同製作:中村理一郎 他
撮影:江原祥二
音楽:鷺巣詩郎

キャスト:三浦春馬
水原希子
長谷川博己 他

40点



”演劇的説明大会”


後篇を観て確信したことは、やっぱり私は前篇かなり好きみたいだということ。

前篇はストレートに楽しめました。
楽しかったです。
ただ、今作は、ちょっと、良くない。


2015年8月27日木曜日

ジュラシック・ワールド(IMAX3D/字幕3D/吹替2D)


Jurassic World
2015/米 上映時間125分
監督:コリン・トレボロウ
脚本:リック・ジャッファ
アマンダ・シルバー 他
製作:フランク・マーシャル
パトリック・クローリー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
トーマス・タル 
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ケビン・スティット

キャスト:クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
ビンセント・ドノフリオ 他

90点





”もっと歯を!!!!”





キャッチコピーが全てを象徴。

”あのテーマパークが、遂にオープンする。”
そりゃ泣くわ。

2015年8月8日土曜日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN


進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
2015/日本 上映時間98分
監督:樋口真嗣
脚本:渡辺雄介
町山智浩
特撮監督:尾上克郎
撮影:江原祥二
美術:清水 剛
音楽:鷺巣詩郎

キャスト:三浦春馬
長谷川博己
水原希子
本郷奏多 他

80点





”この露悪さがいい”




荒れるだろうなぁと思っていたら、案の定荒れてる。

公開後、ネット上でのある作り手の方の発言等々でネットでは大炎上。
今作に対する風向きがかなり悪くなっている気がするんですが、ちゃんと面白いだけに勿体ない、勿体ないよ。


事前に書いていた雑感と一部重複する箇所もありますが、ネタバレを含みつつちょっと突っ根ところの感想を。
うん、やっぱりこの露悪さがいい。

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』を試写で観た。

2015年6月27日土曜日

マッドマックス 怒りのデス・ロード (IMAX3D/字幕3D/字幕2D)


Mad Max:Fury Road
2015/米・豪 上映時間120分
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー
ブレンダン・マッカーシー 他
製作:ジョージ・ミラー
ダグ・ミッチェル 他
製作総指揮:イアイン・スミス
グレアム・パーク 他
音楽:ジャンキーXL
撮影:ジョン・シール
編集:マーガレット・シクセル 

キャスト:トム・ハーディ
シャーリーズ・セロン 他

100点



”V8!V8!V8!V8!”



初日に109シネマズ木場にてIMAX3Dで鑑賞。
上映時間にロビーで待っていると、間違いなく怒りのデス・ロード終わりと思われる外国人数名が、無言でハグし、ハイタッチをしている光景を目撃しました。
こ、これは間違いない。ヤバいやつだ…!!
と、高鳴る鼓動を抑え劇場へ。

怒りのデス・ロード、凄まじかったとしか言いようがありません。
この映画を前にして、どんな言葉もその意味を失い、陳腐化します。
言語表現の限界を超えています。

誰かとこの思いを熱いアクションにして分かち合う。
ロビーで目撃した外国人のあのアクションこそが正しい感想。

私のMADは目を覚ましました。
初日から三日間連続で鑑賞。
あと何回観られるかなぁ。

2015年2月25日水曜日

ジョーカー・ゲーム


JOKER GAME
2015/日本 上映時間106分
監督:入江悠
脚本:渡辺雄介
製作:藤村直人
甘木モリオ
製作総指揮:門屋大輔
音楽:岩崎太整
撮影:柳島克己
編集:辻田恵美
原作:柳広司

キャスト:亀梨和也
伊勢谷友介
深田恭子

60点





”こんな間の抜けたスパイ映画観たくないよ”






あの入江悠監督作史上最大のビッグバジェット大作。
”あの”とは、インディーズ映画史上、いや、日本映画史に残る傑作『SRサイタマノラッパー』シリーズの入江悠と言うことで、その名を世に知らしめたSRシリーズから追っかけている身としては、ここまで登り詰めてのビッグバジェット大作。否が応でも感慨が湧いてくるし、同時に不安なんかもあったり。

予告から受ける印象は上々。
上映時間もいつも通りタイトに106分。
去年テアトル新宿でリバイバルされた『SRサイタマノラッパー』を観に行った際のトークショー。
入江さんの話はプリプロ段階に入ってる『ジョーカー・ゲーム』に及んで、今作に掛ける熱も伺い知れたし、相当な期待を胸に劇場へ。


な、なんでだ…。
どうしてだ…。

才能を既に発揮している若手実力派監督も、様々な利害が絡むビッグバジェット大作ではこうなってしまうのか…。
涙。


2015年2月21日土曜日

ミュータント・タートルズ (3D)


Teenage Mutant Ninja Turtles
2014/米 上映時間101分
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:ジョシュ・アッペルバウム
製作:マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム 他
製作総指揮:デニス・L・スチュワート
エリック・クラウン 他
撮影:ルラ・カルバーリョ
編集:ジョエル・ネグロン 他
音楽:ブライアン・タイラー

キャスト:ミーガン・フォックス
ウィル・アーネット
ウィリアム・フィクトナー他

80点




”古き良きトランスフォーマー感”




『ミュータント・タートルズ』の個人的な思い出。
幼稚園に通っていた頃のこと。確かテレ東だったと思うんですが、その当時「ミュータント・タートルズ」が放送されてまして、下水道に住むピザが大好物なカメ達が私が通っていた幼稚園で大流行。私は棒を使うドナテロがお気に入り。オマケ付きのお菓子も売られていて、そのキーホルダーを通園カバンに付けるのがその頃のステータス。

と、当時のタートルズ達との初遭遇を思い出したものの、細かい設定、お話はほぼ覚えていないので、頭の中にはほのかな懐かしさだけがあって、ほぼまっさらな状態。

とは言え、『五星戦隊ダイレンジャー』で初めて特撮ヒーローに触れ、父のVHSで分からないながらも『ウルトラセブン』を観て、『ウルトラマンティガ』で本格的にヒーローに憧れ始めていた幼少期の自分にとって、初めての外国産ヒーローとの出会い。
今の自分に繋がる要素がない、こともない、かも。


長い前置きはさておき、最寄りのTOHOシネマズへ観に行って来ました。
前述の通り、記憶はぼんやりした状態なので、こんなんだっけか?と混乱することも無く気持ちよく鑑賞。

結論から言うと、面白かったぞカワバンガ!!
上映時間もちょうど良くて、ちょうどいい『トランス・フォーマー』と言った趣。


2015年1月17日土曜日

シン・シティ 復讐の女神 (2D)


Sin City:A Dame to Kill For
2014/米 上映時間103分 R15+
監督:フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
脚本:フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
ウィルアム・モナハン
製作:アーロン・カウフマン
スティーヴン・ルルー
製作総指揮:アダム・フィールズ
フランク・ミラー 他
音楽・撮影・編集:ロバート・ロドリゲス

キャスト:ジェシカ・アルバ
ジョシュ・ブローリン 他

60点




”やってることは同じなんだけどなぁ”



今年一発目の新作映画。
幸先良く行きたかったのだけど、これがどうした。

ただただ、棚ぼた的に嬉しくなったポイントがあったので個人的に元は取れました。
クリストファー・ロイドがスクリーンで観れた喜び…!!


2014年12月6日土曜日

西遊記 はじまりのはじまり


西遊 降魔篇
2013/中 上映時間110分 PG12
監督・脚本:チャウ・シンチー
共同監督:デレク・クォック
製作:チャウ・シンチー
アイビー・コン
製作総指揮:エレン・エリアソフ

キャスト:スー・チー
ウェン・ジャン
ホアン・ボー
ショウ・ルオ


80点






”これがアジアのサービス精神”




最寄りのTOHOにて吹き替えで鑑賞。

吹き替えの斉藤工さんに貫地谷しほりさん、お二人ともいい仕事していました。
全く違和感無し。

ただ、エヴァ芸人でお馴染み桜の稲垣早希がもろにアスカの声で「あんたバカァ」と言うシーンに、相変わらずだな日本の配給会社は…とガックリ来たりもしましたが、そんなことすら受け入れてくれる懐の深さがこの作品にはある…!!






作品から溢れる、観に来た人を楽しませよう、笑わせようとするサービス精神。
序盤からギャグ飛ばしまくり。手数が多いからスベってるのかどうかも分からない。

中盤であるキャラの首に取り付けたチューブから血が噴き出すギャグがあるんですけど、少し時間をおいてまたそのギャグが繰り出された時に完全に不意をつかれて劇場で一人「ハハッ…」っと割と大きめの声で○ッキーのように笑い、どうにも収まらずたった一人で爆笑してたんですが、今時こんなベタなギャグに笑ってしまうなんて悔しい…けど面白い。
妖怪ハンター揃ってのギャグの応酬ではもう諦めて笑ってました。


ギャグ一辺倒のコメディ映画かと言うとそれもまた違う。
アクション映画としても見せ場はきっちりあって、これもまた手数と勢い勝負。
でもこれが全く嫌いじゃない。

恐らく他作品からの引用と思われる箇所も多々あってそれもまた楽しい映画。
例えば序盤の妖怪を巡る話は『ジョーズ』的だし、皆が河に飛び込んで騒ぎ、一瞬で殺戮の場に変わる様子は『ピラニア』ぽい。予告にもあった巨大な脚はもろに「○ンピース」の麦わら帽子の船長を思わせる。

ギャグの連べ打ち、アクション、サンプリング。
これがごっちゃになって、ちゃ〜んと楽しいエンターテイメント。
全編に観ている人を楽しませようとする溢れんばかりの愛を感じるからやっぱり楽しいですよ。

土台のバランスも凄く良い。
この映画序盤から人が女子供関係なくあっさり死んで行くんです。
しかもそのことに対する大仰な演出は全く無く映画の進行が止まらない。
この、ギャグは全編に散りばめてあって笑える基本コメディだけども、この世界ではちゃんと人は死ぬってバランスがお話をキュっと締めているから、観ていてだれることなく適度な緊張感。
だから、クライマックスのある展開がストレートにグッと胸に来る…!!






ラスト、天竺を目指すことになった三蔵法師一行。
そこで流れるはなんとGメン75のテーマ。
これが何とも良い。
しかも最後の最後までギャグギッシリ。

今回は作り手側に徹したチャウ・シンチー、参りました。






<あらすじ>
「少林サッカー」「カンフーハッスル」で人気のチャウ・シンチーが、「ミラクル7号」以来6年ぶりに手がけた監督作。日本でも映画やドラマなどさまざまなメディアで描かれ、誰もが知る中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師と孫悟空、猪八戒、沙悟浄が出会い、天竺を目指す前の物語を独自に描いたアクションエンターテインメント。三蔵法師は、得意の「わらべ唄」で妖怪の善の心を呼び覚まそうするが失敗ばかりの若き妖怪ハンター・玄奘として描かれ、孫悟空、沙悟浄、猪八戒もそれぞれ独特な姿で登場。映画オリジナルのキャラクターとして、人気女優スー・チーが扮する女性妖怪ハンターも活躍する。
映画.comより





2014年11月15日土曜日

サボタージュ


Sabotage
2014/米 上映時間109分 R15+
監督:デヴィット・エアー
脚本:スキップ・ウッズ
デヴィット・エアー
製作:ビル・ブロック
デヴィット・エアー 他
製作総指揮:ジョー・ロス 他
音楽:デヴィット・サーディ
撮影:ブルース・マクリーリー
原作:アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」

キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー
サム・ワーシントン
オリヴィア・ウィリアムズ 

40点



”奇妙奇天烈どうしてこうなった”






奇妙奇天烈…!!
何たる奇妙な作品であるか。

所々にデヴィット・エアー節を感じつつ、映画全体とにかく歪。

ディテールを取り出せば好きな箇所もある。
ただ決して褒められた出来じゃない。

デヴィット・エアー、どうしてこうなった。


ネタバレ全開なのでご注意ください




2014年11月8日土曜日

エクスペンダブルズ3 ワールド・ミッション


The Expendables 3
2014/米 上映時間126分
監督:パトリック・フューズ
脚本:シルヴェスター・スタローン
クレイトン・ローゼンバーガー
製作:アヴィ・ラーナー
ダーニー・ラーナー 他
製作総指揮:トレヴァー・ショート
ボアズ・デヴィッドソン 他
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:ピーター・メンジュース

キャスト:シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム
アントニオ・バンデラス 他

86点






”原点回帰の世代交代、そして共闘”




今作に関しては、もう”有識者”と呼べるような激アツな方々がいらっしゃいますし、S級に出来の良いパンフレットもあるので、私の出る幕ではございません。

特に激アツ大火傷必至なお二方がいらっしゃるので、僭越ながらリンクを張っておきます。刮目せよ!!


明日から真似したくなる漢の映画/エクスペンダブルズ3 ワールド・ミッション〜男なら、さよならだけが人生ではないと言え!〜

放課後エクスペンダブルズByデッドプー太郎/今度は俺達がスタローンに伊藤ハムを送るべきだ!!「エクスペンダブルズ3」前編



そして劇場で販売しているパンフレット。
これが相変わらず素晴らしい出来でして読み物としても最高。
これさえ読んでおけば今作に関しては完全に怖いものなし。
映画界最強のパンフレットです。


とは言いつつ、自分も言いたい事があるぞ!!
そして、私なりのこの映画の見方もあるぞ!!






結論から先に言うならば、今作『エクスペンダブル3 ワールド・ミッション』シリーズ最高傑作。
間違いなくこれだけは言えるのは、シリーズ中最もバランスの取れた映画としてのグレードがグっと高くなった一本…!!

一番変わったなと感じたのは、随所のキメ画の格好良さ。
序盤のステイサムが運転するトラックでのカーチェイスシーン。
後ろからの追っ手を、車を横に向けてスライドさせ反撃。
この時、荷台の面々がそれぞれ配置に付いた状態でスライドするんですけど、これがめちゃくちゃ格好良い…!!

ぐーっとスライドするトラック。
スクリーンの端から端を使った綺麗な配置。
こちらに向けられる銃身。
し、痺れる!!

エクスペンダブルズの面々が最終決戦へ向かう途中。
丘の上に佇んでみせるカットにしたって一々格好良い。

そりゃそうだ。
あの面々がズラッと並べば画になるよ。
ただ、今回はそれを映画的にしっかり見せる、魅せる…!!

アクションシーン以外でもしっかり酔いしれる作りになってる。
随所に手堅く格好良いんです。

あの最終決戦に向かう前の、滑走路に立つ男達の背中は何なんですか!?
痺れさせ殺す気か!?

今作に大抜擢されたパトリック・ヒューズ監督、良い仕事しております。






一作目が、スタローンから若い世代への世代交代。
二作目が、80年代アクションスターの大同窓会。

だとしたら、今作のテーマはズバリ一作目の次の世代へのバトンタッチの原点回帰。
そしてその先へ行く若い世代との共闘。
その意味で、シリーズで一番バランスの取れた一本だと感じたのです。

で、スタローンパイセン、何が素晴らしいって、今作でほぼ新人監督を抜擢する作り手側の世代交代にまで手を伸ばす。そして抜擢されたパトリック・ヒューズ監督が前述の通り手堅く良い仕事してるのがまた素晴らしい。
スタローンパイセン、見る目ありますね!!

前作にあったような映画としての明るさが抜けた分、初登場の”デスペラード”アントニオ・バンデラスにコメディリリーフをやらせて空気を和ませる。

このバンデラスがまぁ良く喋るんですが、一見意味の無い無駄話が後々しっかり意味を持って効いてくる。しっかり仲間に加わるきっかけになってる。
底抜けの明るさの裏の、物凄い闇も同時に背負っているのだと知って、もうバンデラスがいじらしくて、もう!!

その彼の素性が分かった時、劇伴にさりげなくスパニッシュギターの旋律が…

泣かせるね!!
良い仕事してるねパトリック・ヒューズ!!






今作から登場したケラン・ラッツ筆頭の若い衆達。
彼等の登場で純度の高いエクスペンダブルズが薄まってしまった?

分かります。
ただ個人的な意見を言うならば、彼等はこの作品に必要不可欠!!
なぜなら、彼等の歳がズバリ自分と同じ。
つまり、エクスペンダブルズにもし自分が加入したらと妄想出来る共感度MAXのキャラ達なのだ!!

今まで端から眺めているだけだったお祭りを、今回はその輪の中でわっしょいわっしょい。

ラストの酒場での打ち上げですよ。
憧れのエクスペンダブルズに加入出来たと、その証のタトゥを見せ合う若い衆。
それを嬉しそうに眺めるスタローンパイセン。

若い衆が歌う無礼講なカラオケを、優しい眼差しで見つめるスタローンパイセンとステイサムパイセン。

その眼差しが自分へのそれのようにも感じられて思わず熱い涙が。

ああそうだ。自分だって所詮はこの世に生まれたからなにゃ、消耗品。
この命、擦り切れるまで派手に使い切ってやるぜ!!






今作で3ヶ月ぶりに日本での興収で洋画が1位になったそうで。
私にはこう言う会話が聞こえてきます。

エクスペンダブルズ3「仇は取った」
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー「ありがとうな」

老若男女に国籍問わず、心に消耗品魂がある者。
全員劇場に駆けつけるべし!!


<あらすじ>
バーニー率いる消耗品軍団=エクスペンダブルズの前に、チーム結成時のメンバーでありながら、バーニーと袂を分かち、悪の武器商人になったコンラッド・ストーンバンクスが現れる。チームの弱点を知り尽くした過去最強の敵に対し、エクスペンダブルズは崩壊の危機に直面する。「ブレイブハート」のメル・ギブソンがコンラッド役に扮し、エクスペンダブルズにコンラッド捕獲のミッションを下すCIAの作戦担当者ドラマー役で「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォードも出演。
映画.comより



 


2014年10月31日金曜日

イコライザー


The Equalizer
2014/米 上映時間132分
監督:アントワン・フークア
脚本:リチャード・ウェンク
製作:トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル 他
製作総指揮:エズラ・スワードロウ
デヴィット・ブルームフィールド 他
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

キャスト:デンゼル・ワシントン
マートン・ソーカス
クロエ・クレース・モレッツ
デヴィット・ハーバー 他

79点







”この世の不条理の数だけ続編希望”





”チャック・ノリスのピースサインは、「あと二秒で殺す」の意味”
ー チャック・ノリス・ファクトより


これを地で行く最強無双ヒーロー映画、ここに爆誕。

スカッと晴れるルサンチマン。
そのエモーションに身を任せて、頭を空っぽに。

するとどうでしょう、もうあなたは”イコライザー”を求めているはず。






大味なアクション映画かと思いきや、序盤から抑制の利いたトーンと演出でビックリ。

事の発端となるエピソード、クロエ・グレース・モレッツ演じる娼婦のエピソードは、ゆっくりゆっくり描写を積み重ね、盛り上がりを抑えてタメて、ここぞの場面で一気にアクションを解放。しかもそれが気持ちいいぐらいに圧倒的な攻撃力。
こいつ何者なんだ感もしっかり出てる。
何よりスカっとする…!!
”必殺”の前に金銭で譲歩を提案するのもいいじゃないですか。言わば最後通告ですよ。


”必殺”の語り口もスマートでテンポが良い。
相手を追ったと思ったらシーン変わって血の付いたハンマーを拭いていたり、ジャンプカットでいきなり爆発を背に歩くデンゼル・ワシントンを見せたりと、間接的な”必殺”描写を挟む、オーソドックスなんだけど確かな語り口。

この何が良いって、間を省略することでデンゼル・ワシントンの圧倒的な存在感と底知れぬ凶暴さがより強調されて、最強感がより濃くなる。
涼しい顔して現場を後にするデンゼル・ワシントンしかこっちは見てない訳ですから、そのプロフェッショナルさにお前何者なんだよ感がビンビン。






ただ、言いたいこともあるにはある。
一番気になったのは主人公の動機に当たる部分。

序盤は、友人のクロエ・モレッツが何やら危ない仕事をしていて、ついに暴力を振るわれたから、堪忍袋の緒が切れた風に相手をこてんぱんにやっつける。
ここにはしっかりとしたカタルシスがあるわけです。
勧善懲悪的にとてもスカッとする。

しかし、その後の戦いの理由は、その相手組織に目を付けられたことで抗争に巻き込まれた形になる訳です。
これがどうも燃えきらない。
結局、相手から追われていること以外に主人公が相手組織と戦うモチベーションがあるように見えないから、アクションでは盛り上がれても、物語自体が中々アクションのカタルシスに繋がらないのが勿体ない。

クライマックスで申し訳程度に人質が登場しますけど、これも早々に解放。


ただ、これはしょうがないとも言えるんです。

この映画全体、とにもかくにもデンゼル・ワシントンが最強過ぎる。
その様はまるでチャック・ノリスであり、セガールであり、リーアム・ニーソン。

映画全体のバランスを取るか、デンゼル・ワシントンの圧倒的な最強加減を取るか。

これはもう、後者しかないでしょうに。

デンゼル・ワシントンが最強である程に、映画としてのバランスは取れなくなる。
何故なら地球上に彼以上の人類がいないからです、この映画内では。

でもどうです。
人類最強の男デンゼル・ワシントン、見たくないですか?
この作品には紛れも無く最強のデンゼル・ワシントンがいますよ。

ラストのケレン味なんてどうですか!?
あれ屋内ですよ。
さながら雨でしょ。
撃つのも拳銃じゃないですからね、釘ですからね。


序盤で登場したクロエ・モレッツが早々に映画からいなくなるんですが、これは”最強の男”デンゼル・ワシントンに心置きなく暴れてもらう為の配慮だということに自分の中ではしています。






この手の映画で132分は少し長く感じなくも無い。
せっかく”必殺”のテンポは良いのに、全体としては鈍い印象。
メリッサ・レオが出てくるとは言え、元同僚の元を訪ねるシーンはいるのか。

ただ、最強の男デンゼル・ワシントンが見られるんだから儲け物。
個人的には大満足です。

明らかに続編を匂わせる終わり方をしたので、どうかこのままにシリーズ化をお願いしたい。
元はテレビシリーズなので難なく出来るはず。
世の不条理の数だけ続編は作れますよ。



<あらすじ>
元CIAエージェントのマッコールは、いまはホームセンターで働く、ごく普通の真面目な人間として生活していた。しかし、ある夜、なじみのカフェで娼婦の少女テリーと出会い、彼女を囲うロシアンマフィアの非情さに、内に眠っていた正義感が目を覚ましていく。かつてのマッコールは、身のまわりにあるあらゆる物を武器に変え、警察では解決できない不正をこの世から瞬時に消してしまう「イコライザー」と呼ばれる男だった。マッコールはテリーとの出会いから、再びイコライザーとしての仕事を遂行していく。
映画.comより





2014年10月18日土曜日

猿の惑星:新世紀


Dawn of the Planet of the Apes
2014/米 上映時間130分
監督:マット・リーブス
脚本:リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
マーク・ボンバック
製作:ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク 他
製作総指揮:マーク・ボンバック 他
音楽:マイケル・ジアッキーノ
撮影:マイケル・セレシン

キャスト:アンディ・サーキス
ジェイソン・クラーク
ゲイリー・オールドマン

95点




”後戻りの無い「No」”




TOHO船橋の4番スクリーン。
TCX、ドルビーアトモス環境で鑑賞。

先行で観た人の評判は上々で、中には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』より好きなんて声もちらほらあったり。
なんだいなんだい、それはいくらなんでも言い過ぎじゃないのかい、と思っていたんですけど、実際に観てみるとこれが誇張でもなんでもなく本当に素晴らしい作品。

骨太でパワフルな傑作。






公開前の反笑いの下馬評を覆した前作『猿の惑星:創世記』に輪をかけて、何よりまずストレートに面白い作品にちゃんとなってる…!!

その要因の一つが、今作からクレジットにトップで名前を連ねているアンディー・サーキス演じるシーザーと、その仲間達の力強さ。猿力!!
もちろん彼等はCGによって肉付けされている訳ですけど、表情と仕草一つで感情がしっかり読み取れる。
彼等は少しの英語と手話でお互いにコミュニケーションを取っているんですけど、その動作全てに感情が込もっていて、その表情の豊かさと言ったらもう。






大挙してやって来た猿達と対峙する人間。
その黒い群衆の中でマルコムが着た白いヘンリーシャツだけが目立たせて、行動と共に彼の性格付けをサラッと済ませる語りのスマートさ。

猿と人間の違いをさりげなくも分かりやすく示す対比も素晴らしくて、ただの一喝で騒ぎを鎮められる猿達と、それすらも電気を必要とする人間達。
この、猿の進化を大げさでなく、これまたスマート且つ説得力を持って演出する辺り、ダグ・リーマン、やるじゃないか!!

そして、この猿と人間のコミュニケーションの差が、今作のテーマをより深く掘り下げているとも思います。
これは後述。






作品毎にその時々の社会背景をメタファーとして織り込んでいる『猿の惑星』シリーズ

今作で言うとそれは、争い、戦争の発生。
もっと言うと、誤解とコミュニケーションの齟齬から発生する憎しみの連鎖。そこから発生する一度始まったらもう後戻りは出来ない、戦争の発生するその瞬間。

これは紛れも無く今現在頻発している中東の民族紛争であり、日本を含めて世界各地で静かに高まっている不気味な争いの予感に対しての警鐘のように思えてなりません。

今作で一番唸ったのは、雨のテントの外で猿と人間がコミックを読みながら言葉を使いコミュニケーションを取るシーン。そして、そのシーンに被せるように次のシーンの射撃テストの銃声が森に響く場面。

この、相互理解の努力を打ち消すような暴力的な銃声の音。
ここでコミックが使われているのもピリッと効いてます。

本来はそのカウンターになるはずの文化や教育も、暴力や武力の前では全て犠牲に。
相互理解の努力を踏みにじっていくのです。

個人的にこのシーンでは『グランド・ブダペスト・ホテル』で語られていたテーマを連想したり。

戦争の発端となるのは、小さな誤解であったり、コミュニケーションの齟齬。
そしてそれは、何かの小さなきっかけで始まってしまえば、エゴや体裁、メンツと結びつき、もう後戻りは出来ないのです。
それが間違っていると分かってはいても。

この、相当骨太な社会派メッセージを、猿と人間の構図を使いつつ誰もが楽しめる真っ当なエンターテイメントで包み込んだその見事さですよ。


映画ラスト。
もう後には引き返せないシーザーとマルコム。
大きな何かが始める不吉な予感を感じさせつつ、もう会うことは無いその二人の男の友情の終りで締めるそのバランス感覚。見事!
シーザーの決意に満ちた目をした、冒頭と対になったラストショット。見事!!

全て鮮やか!お見事!!





今作での「No」の使い方も凄く良い。
もう後戻りは出来ない、決意の場面での「No」

もう、お見事!!!!!!


<あらすじ>
猿のシーザーが天性のリーダーシップを用いて仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年。勢力を拡大し、手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方の人類は、わずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息をひそめて日々を過ごしていた。そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコムは、和解の道を模索するが、彼らの思惑をよそに、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大し、やがてシーザーは生き残るための重大な決断を迫られる。
映画.comより





2014年10月12日日曜日

るろうに剣心 伝説の最期編


るろうに剣心 伝説の最期編
2014/日本 135分
監督:大友啓史
脚本:藤井清美
大友啓史
製作:上木則安
畠中達郎 他
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
音楽:佐藤直紀
原作:和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫潭」

キャスト:佐藤健
武井咲
藤原竜也
伊勢谷友介 他

60点





”アクション最高その他ダメ(2回目)”




『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観に行った9月13日。
その日は祖母も一緒に映画を観に行ってまして、福山雅治ファンの祖母は違うスクリーンにて同じ日に封切られた『るろうに剣心 伝説の最期篇』を鑑賞。

その夜、それぞれ観た映画の話になった訳ですが、しきりに祖母が伊藤博文がズルい伊藤博文がズルいと言うんですよ。
おばあちゃん、自分も観るつもりだしそこ重要そうだからネタバレなしね、と言うと、ああそうかとその話は流れた訳ですが、いざ観てみると本当にズルいのなんのって。

それ以上にその珍シーンぶりにお口あんぐり。
凄まじいですねこりゃ。


圧倒的なポテンシャルを秘めながら、不完全燃焼に終わってしまった悲劇。
本当に本当に勿体ない…!!

某映画情報サイトだとやたらと評価が高くて、星取り評で皆星五つを付けてるんですよ。
肝心の評論を読むと納得は出来るんですが、その他の部分に目をつむり過ぎです。

諸手を上げて評価することはどうしても出来ない。

ただ、アクションはとんでもないことになってます。
これも確か。

日本の漫画、アニメの実写映画化の歴史を見るに、過去に大火傷を負った映画達と比べてしまえばもの凄く愛を持って作られた幸福な作品だと言うことも確か。

ただこれはひとえにアクション監督谷垣氏の功績と、それに120%応えたキャスト陣の努力の賜物です。

そのアクションシーンの熱いものを削ぐようなことをした大友監督。
ちょっとそこに正座なさい。






本当にアクションシーンは素晴らしい。
特に今作だと剣心対蒼紫戦。
あのスピードこそまさに神速の抜刀術…!!

狭い通路で対峙した剣心と蒼紫。
剣心の剣は抜刀術なので、狭い場所だと圧倒的に不利。
そこで蒼紫の斬撃を後ろに流しつつ後退、広い場所へ移動。
そこで刀を向けて啖呵を切り、神速の抜刀術炸裂。

修行後の状態でもあるので終止剣心が蒼紫をリード。
蒼紫をこてんぱんにのしちゃうんです。

それぞれの動き、行動、戦い方にちゃんと意味があって、戦いの組み方が凄いロジカル。
これらをちゃんとアクションのみで見せてるから説得力も抜群。

カメラの動きも素晴らしくて、広い場所で剣を交える剣心と蒼紫を俯瞰で撮るショットに。そこから剣の振りがゆっくりになった所でカメラが一旦上がって広角になって、剣のスピードが再び早くなると同時にカメラも下がる。
この戦いの緩急に合わせたカメラワーク、気持ちいい!!

工夫の痕が随所に見られた本当に素晴らしい高速チャンバラでした。
何度でも何度でも観たいです。

アクション監督の谷垣さん、本当に素晴らしい仕事です。
原作ファンの一人としてお礼が言いたいくらいです。
ありがとうございました!!!!

谷垣さん、Twitterをやられているそうなのでちょっと拝見してみると、思った通りアクションに非常にロジカルな考えをお持ちのようで、一部ツイートを抜粋しますと。





背筋が伸びる思いです。
もう一度お礼を言います。
ありがとうございました…!!!!

このアクションを生身で演じた役者陣の方々も素晴らしい。

佐藤健さん。
あなたはもう剣心です。

藤原竜也さん。
観る前に文句垂れてすみませんでした。
あなたはもう志々雄真実です。

神木隆之介さん。
あなたはもう瀬田宗次郎にしか見えません。
最高にハマってました。

伊勢谷友介さんも、青木崇高さんも皆さん素晴らしい。


さあ大友さんちょっとこっちに来なさい。
『ダークナイト』がやりたいんなら他所でやんな!!







折角アクションが絶好調なのに、その熱いものをわざわざ削ぐ様な話運び、脚本、本末転倒もいいとこ。

全体のお話がアクションのエモーションに繋がってないんですよ。
致命的なのは、志々雄真実一派が政府転覆を狙える程強そうには全く見えないこと。
戦艦を海にぷかぷか浮かべて、小さな漁村を砲撃してそれで政府を脅そうってあなたね、無理があるにも程があるよ。

だから、剣心がわざわざ乗り出さなくても、明治政府が、もっと言うとあの大砲一つでどうにでもなったでしょと思わずにはいられない。

やはり剣心しか志々雄は倒せない…!!
こういう追い込みがあればよりラストの対決だって燃えられるのに。


原作に無い斬首のシーンも全くいらない。
前半の修行シーンで剣心に過去を振り返らせておいてまたしつこく同じことをやる不細工さ。
これは思うに、大友さんが『ダークナイト・ライジング』的な、ヒーローが追われる身になる展開をやりたかったのでしょう。
ただ残念ながら完全なる蛇足。
全カットでダイエットの余地あり。

そう言えば『ダークナイト』の香港のシーン。
あれも完全に蛇足でしたね。
そしてあれはノーランが『007 サンダーボール作戦』をマネしたくて撮ったシーン。

シーンそのものの存在意義までマネするとはいやはやなんとも。


そして一番お口あんぐりだったシーンが伊藤博文の敬礼のシーンですよ。
状況を説明すると、志々雄の言いなりになった伊藤博文は中盤に剣心を指名手配にして、それが斬首のシーンに。
その後剣心達が志々雄のいる戦艦に乗り込んでも、味方がいるにも関わらず勝手に砲撃を始めたりと好き勝手やってた訳です。

そんな伊藤博文が、戦いを終えた剣心達の元に政府高官を引き連れてぞろぞろやって来て、一通り何か言った後に、こう言うんです。

「侍達に、敬礼!!」と。

すると、なんとも大仰なメインテーマがドカーンと流れ出すんです。

ん????

これ皮肉なのか、本当にカッコいいシーンとして撮っているのか、どっちなのか。
演出の意図が全く掴めない。

話の流れだと完全に皮肉めいたシーン。
ただ演出は良さげなイケてるシーン風味。

役者さん達の顔は伊藤博文に完全に引いてる顔をしてるんです。
だから台本には、”調子の良い伊藤を憎々しげな目で見つめる剣心”みたいなことが書いてあるはずなんです。
でないと話の流れとしておかしいですから。

でもそれが編集の段階でちぐはぐなことになってる。

このシーンは本当に何をやろうとしたのか意味が分からないです。
これが戦いの最後なんですから、締まらないなぁ本当に。

他にも、誰も知らないはずの剣心の修行場所に操が現れて、どこで場所を知ったのかと問う剣心に、そんなことより、と強引に話を持って行く操。一作目と全く同じ戦い方で手抜きとしか思えない、やたら狭い場所で汚れる左之助戦。
戦いの直前に説明台詞で済まされる宗次郎の過去と、その説明の不十分さに発狂する理由が分からずただの頭のおかしい子になってた瀬田宗次郎等々、挙げ出すとキリが無い程粗だらけ。

宗次郎戦に関しては前作で剣心を追い詰めた張本人なんだから、もっとじっくりキャラを掘り下げるべき。


全体に大友演出は気取ってる割にやってることが間抜けなんですよ。






観るべきかどうかと聞かれたら、間違いなく観るべきです。
本気度100%の素晴らしい超高速チャンバラを観ることが出来ます。

ラストでは珍シーンも観れてお口あんぐりできますし。


最後にもう一度谷垣さんにお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。

ぜひ谷垣氏と佐藤健”剣心”はそのままに、『追憶篇』を実写化してもらいたい。
まだ剣心が人斬りだった時の、血なまぐさい殺陣が観てみたい。

もちろん監督は交代で。



<あらすじ>
日本征服を狙う志々雄真実を止めようと戦う緋村剣心だが、志々雄配下の瀬田宗次郎に逆刃刀を折られてしまう。かつてない窮地に立たされた剣心は、志々雄一派に打ち勝つため、自ら壮絶な道を選ぶ。主演の佐藤を筆頭に、武井咲、青木崇高、蒼井優ら前作で話題となったキャスト陣も再結集。「龍馬伝」で大森監督や佐藤ともタッグを組んだ福山雅治が、剣心の師匠・比古清十郎を演じ、2部作を通じて出演している。
映画.comより




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