今日、道を歩いていた時。
コートに入ってるiPhoneを取り出して音楽をいじってると、ヒールのカッカッという高い音が勢いよく迫ってくるのをぼんやり感じ、気がついたら目線の端に女性が立っていて、何やら口が動いて話しかけてきている。
手には手袋の片割れが握られていて、さっきコートに手を突っ込んで出した時に落とした私のものらしい。
落としたことに気がつかなかったのとふいに話しかけられふいに人の暖かさに触れたのとイヤホンで外界をシャットアウトしてたのとで「おーありがとうございますー」と、自分でも少し驚く声量で感謝を言うと女性も一瞬驚いたような顔をし、そのまますたすたと前を行きました。
適切な声量でしっかり感謝を述べるべきだった。人としてイヤホンを外す余裕くらいあって当然だろ。
そんなことをもやもや考えながら、本屋でリバーズ・エッジと山内マリコの文庫とその他本数冊を買い、スタバでぱらぱら流し読みしてる間も頭の片隅、脳の容量でいうと2%くらいにそれがあって、おそらくこれは次にふいの親切に出会った時にスマートな返しをすることが出来るその日まで居座り続けることは、今までの経験から明らかです。
私のような後悔を抱える人のために、その人の後悔が帳消しになるように、明日からがんがん親切にしていこうと思います。
私がんがん手袋拾います。
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