『The Hanger Games:Catching Fire』
2013/米 上映時間146分
監督:フランシス・ローレンス
脚本:サイモン・ボーファイ
マイケル・アーント
製作:ニーナ・ジェイコブス
ジョン・キリク
製作総指揮:スーザン・コリンズ
ジョセフ・ドレイク 他
原作:スーザン・コリンズ
キャスト:ジェニファー・ローレンス
ジョシュ・ハッチャーソン 他
60点
”この既視感、『アフター・アース』”
大会までの導入が長い。
しかし、前作をしっかり鑑賞した自分にとってそんなことは予想の範囲内。
そんなことに目くじら立てませんよ。
むしろ余裕を持って楽しめたくらいです。
生き残ったのに直ぐ大会参加。無情。 |
前作に比べて倒すべき本当の敵がはっきりしてる分、お話として一本筋が通ってます。
2作目でやっと話が動き出した感じ。
前作で諸々の世界観の説明も済んでるからすんなり物語にも入っていけました。
が、そうなってくると色々腑に落ちない部分が。
前回覇者のカットニスを革命の脅威に感じたスノー大統領が、今回は大会を使って彼女の抹殺を試みるんですけど、これもの凄く回りくどくないですかね。
希望があるから人々は反乱を起こさないと、まるで『ダークナイト ライジング』のベインの様な彼なりの理論をお持ちのようですけど、ベイン同様納得が出来ない。
カットニスの処刑をテレビ中継した方がより民衆に恐怖心を植え付けられて、尚かつ手っ取り早く無いですかね。
でもでも、この映画の大前提のルールなんで、良しとしましょう。
乗りましょう乗りましょう。
その迫力で気にならなくなるけど、やっぱりその理論どうなんだ。 |
ただ、カットニスの抹殺が目的で、倒すべき本当の敵がハッキリしている分、大会としての面白さはもうゼロですよね。
序盤は申し訳程度に戦いはしますけど、それを過ぎると重点は力を合わせてのサバイブへシフト。
主催者側も前作に増して力を入れてフィールドをいじるから、スーツしかり密林しかりで『アフター・アース』を観ているよう。
そうなって再び湧いてくるのは、これ回りくどく無いかな、と言う疑問。
ただ、2作目にしてようやく理解しました。
このシリーズは、圧政に苦しむ民衆がカットニスに希望を見出して遂に立ち上がる話なのね。
大会は、あくまでカットニスが自らの運命を”自覚する場”なのね。
予告から受ける”バトル・ロワイアル感”をそもそも描く気は無いと。
なるほど、じゃあ、次作を観るしか無いじゃないか。
次への繋ぎをばりばりに感じさせるラストで映画は終り。
次作が完結編になるのでしょう。
こうなったら大会はもういいから今度こそ革命だ!!
キャストでぐっと映画としての格が上がった気が。 |
前作と同様キャスト陣は素晴らしいです。
やっぱりジェニファー・ローレンスはスパークしてます。
フィリップ・シーモア・ホフマンの登場で映画としての格も上がった様な気にもさせてくれます。
とにかく3作目は、もう大会はいいので革命に専念してほしいです。
今まで謎だった三角関係設定にも蹴りが付くみたいですし。
間違っても恋人のゲイルが政府側に付いて、革命と恋に揺れるなんてことにならない事を祈りつつ、続編を待とうと思います。
・追記
TOHOシネマズ船橋のドルビーアトモス環境で鑑賞したんですが、これが中々に良かったです。
特に大会が始まってからの密林での場面は、四方から飛んで来る音に包まれて自分も森にいるかの様。
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