『Escape Plan』
2013/米 上映時間115分
監督:ミカエル・ハフストローム
脚本:マイルズ・チャップマン
製作:ロビー・ブレナー
マーク・キャントン 他
製作総指揮:ブラント・アンダーセン
ジョージ・ファーラ 他
原案:マイルズ・チャップマン
キャスト:ジルヴェスター・スタローン
アーノルド・シュワルツェネガー
ジェームズ・カヴィーゼル
エイミー・ライアン
65点
”一緒に飯を食おう”
スタローンとシュワちゃん共演で求めるものは一つ。
それは美しく濃密なふたりのやりとりであって、多少の粗をあげつらうのは、ステーキハウスでフランス料理を頼むが如く愚かな行為。
出て来たらそれはそれで驚くべきことですけど、求めるのは300gのリブステーキを美味しく焼いてくれることじゃないですか。
その点においてこの映画には大満足です。
美味しいステーキを頂けました。
スタローンとシュワルツェネガーが時に拳で、時にご飯を食べながら語らいます。
もの凄い仲良しこよし |
これは当たり前の話なんですけど、とにかく二人がよく絡む。
この二人の絡みが何より嬉しい。
だってこれを観に来たんだから。
しかもシュワちゃんの方が積極的に絡んで行くんです。
「何か必要なものある?」なんてスタローンに聞いたりして。
なんだよあんたら、微笑ましいわ。
一緒に食堂でご飯を食べたりして。
「このパン美味しいよ」なんてスタローンに言ったりして。
なんだよあんたら、凄く微笑ましいわ。
スタローンの読みで、脱出口があると思われる隔離棟にふたりして行くことに。
ただ、それには騒ぎを起こして自分達を隔離させる必要が。
そしたらば二人ったら、喧嘩を始めて騒ぎを起こそうとするじゃないですか。
この荒い話運び、嫌いじゃない。むしろプラスさ。
この荒い話運び、嫌いじゃない。むしろプラスさ。
一番好きな絡みは、不審な動きを察知されて、所長から来る日も来る日も意地悪されて、脱獄への意欲が下がりきったスタローンをシュワちゃんが励ますシーン。
その士気の下げ方かなり露骨過ぎないか?なんてことはどうでも良い。
ふたりが仲良くやってるだけでにこにこ出来るじゃないか。
ここから若干ネタバレ含みます。
ネタバレと言えば、日本版ポスター及び予告編に、割と前半のキーとなるネタバレが含まれてます。
これは大問題。
これから観に行く際は、決して情報は入れずに劇場へ行きましょう。
知らずに行った私はなかなかに驚けました。
クライマックス。
地上に出て脱獄に成功し、後はヘリで逃げるだけ。
ヘリに乗ったシュワちゃんは機関銃をぶっ放し、そして一言「良い一日を」
良いねぇ!分かってるねぇ!!
『ラスト・スタンド』でも立派なのがありましたけど、やっぱり捨て台詞がなきゃね。
ただ、欲を言えば、スタローンとの共闘シーンがもっと観たかった。
例えば、二人が背中合わせで銃を撃ち合う等々のベタな演出があればより燃え度はより上がりましたね。
終盤が少し駆け足ぎみなのが惜しい所。
濃い二人に負けず、かなりの存在感を放ってました。 |
主演の二人はすごく良し。
それだけで十分とも言えるんですけど、肝心の脱獄計画が少々雑な力技なのと、割と運任せでもあって”脱獄モノ”としての緊迫感はあまり無し。
医者に調べさせる件はかなり強引じゃないですかね。
ただね、ただ最初に言いましたよ。
ええ、そんな理屈は元々求めてねぇ。
シュワちゃんが機関銃をぶっ放して、スタローンがドラム缶を爆発させればそれで終いなんじゃ!!
恐らくもう無いであろうこの共演を観るべし。
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