2013年12月18日水曜日

今日でブラッド・ピット50歳



拝啓
師走に入って一段と寒くなったこの頃、ブラッド・ピット様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
今日12月18日があなた様のお誕生日で、しかも50歳になると聞き筆を執った次第でございます。
日本には還暦の祝いと言うものがございます。
60歳の誕生日に向けて、これからの十年ますますのご活躍の上、更なるお祝いを重ねられますよう、心からお祈り申しております。
時節柄、風邪などには気をつけて、お身体ご自愛下さい。
敬具



ブラピももう50歳かぁ。
ジョニー・デップも50歳で、トム・クルーズは51歳。
キアヌ・リーブスは来年50歳で、ディカプリオが来年40歳。

ハリウッドのスター達もとっくにベテランですね。



初めて『セブン』は観た時は、ラストのショックで一日寝付けませんでしたね。
そして、ご多分に漏れず、『ファイト・クラブ』で完全にノックアウトですね。
こっちはアドレナリンが溢れ出しまくって眠れなかったです。

もともと映画好きではありましたけど、この二本で完全に映画をのめり込んで観るようになりました。

『スパイ・ゲーム』での師レッドフォードとの競演も良かったし、『イングロリアス・バスターズ』も良かった。
『マネー・ボール』でまた痺れました。


ブラッド・ピット殿
製作もいいですが、また主演でアクの強い役やってくださいよ。



歳とってますます似てきた



2013年12月17日火曜日

開催!!『デイン・デハーン総選挙2013』のお知らせ




あなたはあのデハーンが好き?このデハーンが好き?



あなたは、”デイン・デハーン”と言う人物をご存知だろうか。

ハリウッドで長く続くスター不在の時代を終わらせるように、一人の俳優が今年大活躍しました。

彼の名は、デイン・デハーン。

顔はレオナルド・ディカプリオ、目はベニチオ・デルトロ。
ヒース・レジャー亡き後のハリウッドを背負って立つ、映画界のアイコンになりうるスター性と技術を併せ持つ俳優になるであろう男。


並べると本当に似てんだよなぁ



なんと今年、彼の出演映画が5本も日本公開されて、正に2013年は”デハーン元年”となった訳です。
来年には『アメイジング・スパイダーマン2』でハリー・オズボーン役出演が決まってるとのことで、間違いないです、彼、ハリウッドの未来を担う男になりますよ。


そんな”デハーン元年”を締めくくるべく、Twtter上にてコバヤシさん(@iam5883)が何とも愉快なお祭りを開催しているではありませんか。







その名も、『デハーン総選挙2013』
この期逃すまじと投票。
この場でもばっちりお知らせさせて頂きました。

投票方法は、Twitter上でコバヤシさん(@ima5884)宛にリプライ、もしくはハッシュタグ#デハーン総選挙2013を付けてツイート。締め切りは来週26日(木)まで。

みなさん、マイベスト”デハーン”を投票して、デハーン元年を締めくくりましょう。


それでは、今年公開された5作品をご紹介。


『リンカーン』



『リンカーン』
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:トニー・シュクナー
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス
サリー・ルイス 他

冒頭に登場した、リンカーンに質問をする兵隊の一人ですね。
正直全く気がつきませんでした。
ここから彼の年は始まっていたんですね。




『プレイズ・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』


『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』
監督:デレク・シアンフランス
脚本:デレク・シアンフランス
キャスト:ライアン・ゴズリング
ブラドリー・クーパー

3幕目の主役です。
ライアン・ゴズリングが画面にいないのに、彼の存在を感じさせる息子役のデイン・デハーン。

存在感抜群で、この映画で彼のことを知りました。







『欲望のバージニア』


『欲望のバージニア』
監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ニック・ケイブ
キャスト:トム・ハーディ
シャイア・ラブーフ 他

出ていること知らずに観に行ったんですけど、あれ、どっかで見たことある顔だなと思ったらデハーン。
この作品から本格的に意識しだしましたね。
濃い俳優達の中でも全く浮いてませんでした。








『クロニクル』


『クロニクル』
監督:ジョシュ・トランク
脚本:マックス・ランディス
キャスト:デイン・デハーン
アレクス・ラッセル
マイケル・B・ジョーダン 他

初主演!!
首都圏では一週間限定公開だったのが悔やまれるところ。
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』同様、彼の目に宿ってるパワーが存分に発揮されてました。






『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』


『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』
監督:ニム・ロッドアーントル
音楽:メタリカ

唯一未見です。悔やまれる!!
予告の限りではオイシい役ぽいですが、如何に。









いやー、良い作品ばっかりですね。
因に、今のところ自分の年間ベストにはこの中の2作品が入ってます。
正にデハーンな年。

もし彼の名を今回初めて聞いたのなら、是非覚えて帰ってください。

デイン・デハーン、必ずキマす。



2013年12月16日月曜日

最低映画体験ランキング2013 -お前のマナーを忘れない-




数多くの映画を観れば、悲しいかなマナーの悪い方に会う確立も増えるもの。

映画館離れ何てことが叫ばれる昨今、満席の劇場にはとても嬉しくなるのですが、さも自分の部屋であるかのように振る舞う輩が少なく無い!
これは由々しき問題である。

お金を払って観に来たのに、なぜストレスを溜めなければならないのか。

てな訳で、今年の怒り、今年のうちに。
年間ランキングを出すのに先駆けて、今年出会った”マナーのよろしい方々”をランキング形式でまとめてみました。



10位.ビニール袋でジャムセッション
9位.解説、松木安太郎
8位.お茶の間気分
7位.遅れて来た勇者達
6位.分け合いの精神
5位.誰も得しない
4位.おやつのじかん
3位.セルフリクライニング
2位.映画なう
1位.サンバのリズムでシャカシャカポテト



以下詳細になります。



10位.ビニール袋でジャムセッション
毎回と言っていいほど必ず現れました。
しかも一人が音を出すと、何を勘違いしたか違う人も便乗してガサゴソ音を出すんですよ。
その様はさながらジャムセッションのようで。
四方から飛んで来るクリアな音はまるでドルビーサラウンド。
違うわ、この野郎。

男女年代問わずかなり多いですよね。
悪気が無いのが更にむかつく。
本当に困ります。



9位.解説、松木安太郎
これも結構出くわしましたね。
出現率高いです。
上映中に得意げに解説しだす奴。しかも声がデカくてまるで家に居るみたいに。
解説ならまだしも、楽しげにおしゃべりしだしたらもうアウトでしょ。
外に出ろ!!

まどマギを観ている最中ですよ。
中盤に長めの説明台詞があるんですけど、御丁寧に後ろの方が解説をしてくれまして、余計に分かりづらくなりました。
キュゥべえの邪魔をするんじゃない!



8位.お茶の間気分
午前10時の映画祭で『カサブランカ』を観てる時です。
結構ご年配の方が多かったんですけど、一人のおばさまがビニールでセッションをしだしたんです。
まあいつものことだと我慢してると、バリバリボリボリおせんべいを食べる音が。
ここはお茶の間でしょうか。
ノー、映画館。



7位.遅れて来た勇者たち
客入れ時に来ないで、上映が始まってから来る人。
目の前で座席を探すんじゃない!!本当に邪魔!!

去年のことですが、『007 スカイフォール』を観ている時です。
オープニングのチェイスシーンで一組のカップルが遅れて登場。
しかも、みんなの視線が集まってるから、意識して余裕ですオーラを出してゆっくり歩いてみたりするんですよ。キー!!
そんな自意識いいから腰を屈めて早く自分の席に行け!
「いやー間に合ったねぇ」じゃねえよ、間に合ってねえよ!



6位.分け合いの精神
『謝罪の王様』の上映開始前。
前の列に4,5人の高校生ぐらいの男の子達がいて、仲良くポップコーンを分け合ってキャッキャキャッキャ楽しそうにしてるんです。
楽しそうだなぁ。いいなあ。でも、映画始まったら、無しだぞ。
そう心の中でつぶやきました。

しかし、案の定上映中もポップコーンは右から左、左から右へ。
俺食いたい。俺も食いたい。こっちにも回せよぉ。

コメディだから笑って騒いでもいいよ。
でもポップコーンで騒いじゃダメだよ。
さすがに注意しました。
聞き分けのいい子達だったのが救いでした。

4,5人だったらせめて2つ買おう!



5位.誰も得しない
シーンとした劇場。
突如鳴り響く着信音。
注がれる視線
あたふたする持ち主。

誰もいい気持ちしないです。
その携帯、もう一度確認を!



4位.おやつの時間
今はもう閉館してしまったテアトル銀座で『天使の分け前』を観ている時のこと。
隣に親子と思しき女性2人組が。
ここでもビニール袋でセッションですよ。
そして何やらパクついてるんです。小分けのトリュフチョコを。何個も何個も。
そしてまあ喋る喋る。
ビニール+おしゃべりはポイント高いです。

ここ銀座ですよね。
素敵なマドモアゼルがいらっしゃる街なんじゃないんですか。



3位.セルフリクライニング
前の座席を蹴ってはいけません。
足を前の座席に乗せてはいけません。

新宿ピカデリーで『クロユリ団地』を観たとき、前にカップルが座ってたんです。
その彼氏の方が、彼女に良い顔したかったんですかね(それもよく分からない理屈ですけど)
前の座席に足乗せてるんですよ。
邪魔でスクリーンが観えない!!
彼女も彼女で注意しようぜ。



2位.上映中なう
上映中に携帯いじってる人、いますよね。
ダメですよ絶対。

以前前の席の人が上映中にいじってたんで、注意しようと覗いたんですよ。
そしたらなんとその人Twitterをやってまして。
唖然としましたね。

「映画なう」ってか。
あんた映画観る資格、無えぜ。


1位.サンバのリズムでシャカシャカポテト
『R100』を観てた時ですね。
劇場の雰囲気も、普段だったら映画館なんて滅多に来ない様なお客さん達なんだろうなあとは思ってたんですよ。
でも、始まってみると落ち着いて観てたんです。

しかし突如、静寂を切り裂くリズミカルな音色が。
シャカシャカ、シャカシャカ。
シャカシャカ、シャカシャカ。

そして何とも香ばしい匂いが。
そうです、シャカシャカポテトです。
数人の女子高生が楽しそうに振ってました。

パーカッシブで楽しそうね、ってアホか。
映画の内容が”アレ”だったんで我慢出来ましたけど、他の映画だったら間違いなく激怒でしたね。

文句無し、1位!!



あー、すっきりした。
映画はマナーを守って楽しく観ましょう。

2013年12月15日日曜日

かぐや姫の物語

かぐや姫の物語
2013/日本 上映時間137分
監督:高畑勲
脚本:高畑勲
坂口理子
製作:氏家齋一郎
音楽:久石譲
制作会社:スタジオジブリ

キャスト:朝倉あき (かぐや姫)
高良健吾 (捨丸)
地井武男 (翁)
宮本信子 (媼)


80点


”千に命を宿す”
ここまで原作に忠実だとは。
お話の流れは古典『竹取物語』とほぼ同じ。

高畑監督がずいぶん前からあたためていた企画らしいですが、なるほど、エネルギッシュで生命に満ちあふれたかぐや姫の世界になってました。

個人的には相当好きな作品ですね。



なんて愛くるしいんだまったく



お話は原作にほぼ忠実、なんですが、原作の隙間として存在する、人物の心情や性格を絵のタッチと、プレスコを使った声でしっかり補完しています。

つまり、元々古典であった物語を、物語の大筋は変えずに、表現方法を駆使してしっかり現代にも通じるテーマを持ったお話とし語り直されているんです。

水彩画のような濃淡美しい独特な絵のタッチ。
えんぴつで書いた線を引き延ばすとああなるそうですが、この線で描かれた絵がまず素晴らしくて、一本いっぽんの線が命を持っているかのよう。
人、動物はもちろん、草木、ひらひら落ちる桜の花びら一枚一枚が躍動感を持って命に満ちあふれている。

かぐや姫の疾走、桜の木下での踊りから、何気ない仕草や表情を取っても全てがエネルギッシュ。
みんな生きたキャラクター達になってます。
かぐや姫のよちよち歩きなんて観ているだけで愛くるしくて、思わず顔がほころんじゃいます。命!!って感じです。

その生きたキャラクター達に声を当てる俳優さん達も素晴らしい。
特に地井武男さん。
翁と子供達との絶叫合戦は、観ているこっちの血圧も上がりますよ。
朝倉あき、高良健吾の横道世之介コンビももちろん素晴らしい。

プレスコのおかげで、俳優さん達のはみ出さんばかりの熱量がしっかりキャラクターに命を吹き込んでます。



線の濃淡、余白の使い方、どれも美しい



キャラクター達が生き生きしている程に、世界が生命で満ちあふれている程に、姫の犯した罪と罰が際立つんです。
原作だと、姫は犯した罪を償う為に地上にやって来たことになってますが、今作の解釈だと、地上の世界に憧れ、愛してしまったことが姫の罪なのだと私は解釈しました。

だから、作品全体は生命観に満ちあふれている程、地上での生活、触れたもの、愛したものその全てを忘れ、全てを無かったことにして元居た月に帰るラストが、冷たさを持って際立つんです。

原作の通り、天衣の羽衣を羽織ったことで一瞬で記憶が無くなる訳ですけど、原作よりもよりエッジィに、より無情さが際立ってて、このやるせなさ相当好きです。たまらん。






かぐや姫と捨丸のスーパーマンよろしくなシーンも好きですねぇ。
若い男女が走ってるだけでもう、若いっていい!!

予告の印象が相当変わってただけに受け付けきれるか心配でしたが、とても素晴らしかったし、何よりストレートに面白い作品でもある。

古典だって面白いんだ。


2013年12月13日金曜日

13日の金曜日

今日は13日の金曜日。

夜道には気をつけて。
振り返ればヤツがいる。

じぇじぇ、ジェイソン!!

あぁ、すっきりした。





2013年12月11日水曜日

キャプテン・フィリップス

2013/米 上映時間134分
監督:ポール・グリーングラス
脚本:ビリー・レイ
製作:スコット・ルーディン
マイケル・デ・ルカ 他
製作総指揮:エリ・ブッシュ
ケビン・スペイシー 他
原作:リチャード・フィリップス
ステファン・タルティ 『キャプテンの責務』

キャスト:トム・ハンクス (リチャード・フィリップス)
バーカッド・アブディ (ムセ)
バーカッド・アビディラマン (ビラル)
ファイサル・アメッド (ナジェ)
マハト・M・アリ (エルミ)


95点


”予告通りに、予告以上面白い”

大変面白かったです。
帰り道で「いやー、面白かった。いやー、面白かった」と割と大声で独り言をつぶやいていました。
そんな自分はさぞ気持ち悪かったことでしょう。
レイトショー終わりの深夜でしたし。
面白かったんだからしょうがない。いやー、面白かった。

『ゼロ・グラビティ』の陰に隠れて全くノーマークでしたけど、間違いなくオスカー候補の一つでしょう。
狙いに行ってる感ビンビンですね。

いやー、面白かった!!




お話なんてどうでもいいから乗り込んでくるなと思ってしまいました。



冒頭、トム・ハンクス側のカメラを比較的安定させ、ソマリアの海賊側をグリーングラス監督お得意の揺れる手持ちカメラにして、ふたつが交わるにつれてカメラの揺れ方も交わりだす構成が実に見事。
オープニングから徐々に増して行く緊張感に一気に映画に引き込まれます。
さっきまで暢気にコーヒー飲んでたのに、一気に状況が一変するあの感覚に凄まじく興奮。



 船を占拠されてからのフィリップス(トム・ハンクス)と海賊との駆け引きも息を呑む程にリアル。
特にソマリア人海賊の演技は凄まじいものがありました。
トム・ハンクスと完璧に演技でやり合ってます。
オーディションで選ばれた素人さんとのことですがあっぱれですよ。
演技が見事過ぎて、本当に何をしだすか分からないんですよ、アイツら。
船が故障したとフィリップが嘘を付くと、じゃあ俺が直すと手当り次第にボタンをいじりだすし、一人気性の荒い奴いるし。
めちゃくちゃ緊張して、トム・ハンクスよろしく自分の脇汗も凄かったです。


救命艇に移ってからは舞台と人物が限定されて、人間ドラマとして実に濃密。
前半で海賊側のエピソードも描かれてるからお話としてフェアでどちらの視点にも立てる。
彼らは彼らなりの理由があって、こんな卑劣な行為を行ってるんです。
彼らは元漁師で、海賊行為をやらざるおえない状況がしっかり描かれているところに好感を覚えます。
キャラクターの人物配置も整理されていて、しっかり描き込みがされているので、舞台は狭い救命艇の中だけなのに、4人とトム・ハンクスとのやりとりで映画が止まらない。


緊張感は一瞬も途切れません。
手に汗握るってこう言うこと。
脇汗パラダイス。

後半の救出作戦になっても、普通だったら家族なりの外部のエピソードを挟み込む所、船長フィリップス、ソマリア人海賊、救出する海軍の当事者達のみに視点が絞られてるからエモーションが全く途切れない。映画を通して舞台はほぼ海上。

人間ドラマとして実に純度が高いです。



海軍全面協力の圧倒的説得力



海軍全面協力で、救出に来る船も部隊も全て本物。
それが圧倒的な迫力と説得力で、ここだけで100点満点です。

ただただ、ここも事実に基づいてるのか、救出作戦が思うようにいかない。
それが増々緊張を高める。

とうとう体力と忍耐に限界が来たトム・ハンクスが家族への想いを叫ぶんですけど、その叫びが真に迫るものがあって思わず涙してしまいました。
トム・ハンクスお馴染みの叫び演技にはずるいものがあります。

全てが終わったラストはもう素晴らしいとしか言いようが無い絶妙なバランス感覚。
安易な美談に終わらせず、大仰な演出無しで事実を淡々と伝える語り口はとても誠実。
締めの全てをトム・ハンクスの演技に委ねています。
ここでのトム・ハンクスの演技は、監督もインタビューで答えてますが、間違いなく彼のベストアクトです。
色々な感情が入り交じった表情を見事に表現してます。
見事です。本当に素晴らしい。



この男、やっぱり凄いよ。



『ゼロ・グラビティ』に気を取られてましたが、こっちも間違いなく傑作です。
有名どころがトム・ハンクスしか出ていないのにも関わらず、俳優の演技と、演出でこんなにもリッチな映画は出来上がるんです。

いやー、面白かった!!

2013年12月9日月曜日

47RONIN (吹き替え版 2D)

2013/米 上映時間121分
監督:カール・リンシュ
脚本:クリス・モーガン
ホセイン・アミニ
撮影:ジョン・マシソン
製作:スコット・ステューバー
バメラ・アブデ
エリック・マクレオド
製作総指揮:クリス・フェントン 他

キャスト:キアヌ・リーブス (カイ)
真田広之 (大石内蔵助)
柴咲コウ (ミカ)
浅野忠信 (吉良上野介)
菊池凛子 (ミズキ)
赤西仁 (大石主税)


63点


"断然擁護派。何故なら吹き替え版で観たから”
『47RINON』観るなら吹き替え版をオススメします。
主要キャストは全員本人が声を当ててるんで、台詞に違和感がないどころかめちゃくちゃかっこいい。
キアヌの声もお馴染みの森川さんで嬉しい所。

台詞の違和感から来る気恥ずかしさが吹き替えだと全く無いです。
むしろ英語よりいい。
全編日本語の台詞のおかげでぐぐっと映画が締まってます。
真田さんの、「我ら四十七士」の台詞は正直鳥肌立つぐらいかっこ良かったです。


役者さんに関しても文句無し。
特に真田さん、相変わらずいいです。
さすがJAC出身。殺陣キレキレ、迫力抜群。
『ウルヴァリン:SAMURAI』で真田さんがラスボスじゃない事に不満を抱えていた自分にとって、吉良の首を掲げての討ち取ったりは多いに溜飲を下げました。

これからもどんどん活躍してもらいたいです。

柴咲コウも美しい。
キアヌと並んでも全く釣り合ってる。
つり目な感じがアジアンビュー。

赤西仁さんもこんなに存在感ある役者だったとは。
特に面構えですね。力強い。


肝心の忠臣蔵も、モチーフとして使っていると考えればそんなに目くじら立てる程でも無いし、アジアごった煮の世界観も好みです。

俳優良し、世界観も好み。
ただ、その代わり浮かび上がってきたのは、根本のお話としてのダメさと中途半端さですね。


特に気になったのは、討ち入りの理由が、”主君への忠義”より、”姫への愛情”に重点が置かれていたこと。
キアヌの姫への愛が後付けの設定で、しかも設定として弱いから、お話として燃えられない。

向こうの人への配慮かもしれないですけど、”忠の精神”が理解出来なくても、”リベンジ”ぐらいの軽いニュアンスで仇討ちは分かると思うんだけどなぁ。

少なくとも日本人にとってお姫様救出の件は蛇足でしかないです。
純度高めの男達の話に余計なものが入ってしまった。

そのせいでクライマックスの討ち入りシーンも、仇討ちと姫救出でお話が分裂してしまって今ひとつ盛り上がりに欠ける。
燃える多勢に無勢感は無いし、展開も淡白で戦いも白熱しない。

絶体絶命で天狗から授かった刀の力が発動するとかしてよ!
フシギのクニのジパングなんだからもっとめちゃくちゃやってよ!!

天狗もいいです。
竜もいいです。

ただ、中途半端が一番いけない。
やるならちゃんと。


血判状はベタだけどグッときてしまった。


松の廊下に辺る部分も、あれ首謀者は菊池凛子な訳で。
浅野忠信はなんか「あーん、あーん」言って勝手に手首からクモが出てきましたけど、あのクモに吉良の力が宿ってんのかもしれないですけど、なんだか間抜け過ぎるしよく分からない作戦になってますよ。

そこは吉良が何か企ててたにしないと。
観てるこっちは、仇討ちの意味そのものが揺らいじゃう気がするんですよ。
後半のエモーションを削ぐような改変よく無い。

アメリカ人には喧嘩両成敗の概念が無いって言っても何か他になかったのか。



吉良への愛で動いてたのか、何なのか。
そこらへんもよく分からん。


とまあ文句多めですが、トータルで言うと嫌いではないです。
天狗とのバトルの残像演出だとか、好きなシーンも結構ありまし、やっぱり吹き替えのクオリティの高さに持ってかれました。
逆を言うと、字幕で観たら恥ずかしくて映画に入り込めなかった気が。

これから観ようと思っているならば、激しく吹き替え版をおすすめします。

あと、忠臣蔵感を求めるのであれば『ゼロ・ダークサーティ』をこそおすすめしますよ。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ゼロ・ダークサーティ

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