『トリック劇場版 ラストステージ』
2014/日本 上映時間112分
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
音楽:辻陽
主題歌:鬼束ちひろ「月光」
キャスト:仲間由紀恵
阿部寛
生瀬勝久
野際陽子
東山紀之
北村一輝 他
30点
”観た私が悪うござんす”
物事の好みは人それぞれ。
笑いのツボなんてその最たるものなんでね、この映画が純粋に面白いのであればそれは素晴らしいことだと思いますよ。
自分の周りにはその気配すら無いですけど、この記事によると世の中にはマニアックな堤幸彦ファンがいるらしいですし。気が知れませんが。
そうです、明らかな地雷を踏みに行った私が悪いんです。
阿部ちゃんは良いです |
”笑いのツボ”なんて言いましたけど、そもそも『トリック』ってこんな強引に笑わせにくるような雰囲気じゃ無かったはず。
初期のドラマシリーズは好んで観てましたけど、その時の雰囲気は深夜ドラマ的な毒っ気とそことの緩急のネタで笑わせて、実際そこがクスっと笑える程度の所謂”ユルい”感じだったから面白かった訳で。
終幕ってことで気合いが入ったんでしょうかね。
今回は余りにもギャグの手数が多過ぎるし、それが全てつまらない。
しかも、ギャグが本編の話を邪魔して緊張感を削いでるから、謎解きのミステリー要素はゼロ。
こんなのもう『トリック』じゃない。
残ったものは、堤の寒いセンスのギャグを延々見せられる2時間だけ。
ただね、こんな事は今に始まったことじゃないんでね、驚きませんよ。
村上商事で村上ショージも、ムッシュ・ムラー村でダチョウ倶楽部も許そう。
ただ、なんだか今回のトリックは”泣けるトリック”らしいですけど、その泣かせにかかる唐突さよ。あまりにもブサイク過ぎる。
誰の熱も感じられないクライマックスに口あんぐり。
仲間由紀恵も良いです |
ラストの潔さは結構好きな方です。劇場内もどよめいてました。
ただ、それまでが余りにもブサイク。
余計なまでのオーバーラップ描写なんかを観ると、なんだか堤は、あのラストがやりたくて今回の劇場版を作ってそうで。
勝手な想像ですけど堤幸彦ならやりかねない。
本当なら点数一桁でもいいんですけど、上田と奈緒子の掛け合いに何カ所かクスッともしたので、仲間由紀恵と阿部寛パワーの分で。
あと、相変わらず仲間由紀恵はお美しい上に奈緒子を演じてるとめちゃキュート。
その分もプラスで。
今のところのワースト候補かなぁ。
ただ、堤作品ってことで最初から分かりきってたことだから、そんなに悪く言う気力も無いのが悲しいところ。
ただ、堤作品ってことで最初から分かりきってたことだから、そんなに悪く言う気力も無いのが悲しいところ。
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