2013年9月12日木曜日

サイド・エフェクト

2013/アメリカ 上映時間106分 R15+
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
グレゴリー・ジェイコブス
スコット・Z・バーンズ
製作総指揮:ダグラス・ハンセン 他
音楽:トーマス・ニューマン

キャスト:ジュード・ロウ
ルーニー・マーラ
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
チャニング・テイタム


75点

”また合う日まで”
宮崎駿さんが長編映画からは引退されるそうで。『風立ちぬ』は最後の長編作品になるんですね。
本当にお疲れさまでした。いい作品を沢山ありがとうございました。

そしてもう一人、その影に隠れて監督業から引退するのがスティーブン・ソダーバーグ。
この間観た『マジック・マイク』もスティーブン・ソダーバーグ。

同一監督の作品を年に2本も観られるなんて幸せ。しかもどちらにもチャニング・テイタムが出てるんですよ。チャニング・テイタムに至っては、『G.Iジョー バック2リベンジ』『ホワイトハウス・ダウン』『マジック・マイク』、そして『サイド・エフェクト』で、4本もスクリーンで彼のこと観てるんで観る度に評価が上がってますね。
しかも彼、テイタムのスペルが”TATUM”なんで、日本人の自分からすると顔文字に見えて、ってそんなことどうでもいいんです。



追い詰められる、医師ジョナサン


”サイド・エフェクト”とは副作用の意味。
ソダーバーグが最後に選んだテーマは、薬物の使用とその副作用がもたらすサスペンスです。
最後にしては小粒なのか、目玉作品に押されてるのか、劇場にはあまり人は入っていませんでした。いかん、いかんですよ。ジュード・ロウも出てるんだから劇場へ行こう!!



イイよマーラさん


病院で抗うつ剤を処方されたエミリー。
だけど、この薬の副作用のせいで、無意識の状態でチャニング・テイタム演じる夫を殺害してしまうんですよ。
エミリーは裁判に掛けられるんですけど、そこで論点になったのは、処方された薬の副作用の影響と、処方した医師への責任。
社会的信頼を無くしたジュード・ロウ演じるジョナサン医師は、独自で事件の調査を始めるんですけど、たどり着いた真実はまあ大変、ってな話でして、ソダーバーグ最後の作品、社会派なサスペンスになってます。

肝心のオチにあたる部分はネタバレになるので伏せますが、ただ、まあそんなもんかってなもので、可もなく不可もない感じ。
ただ、全体にヒッチコックタッチなので、じわじわ物語が展開する感じはとても良かったです。
悪くはないです。うん、悪くはない。少々強引な気もするけど。
気になった人は劇場へ行こう!

それよりなによりこの映画、エミリーを演じているルーニー・マーラが魅力的過ぎるんです!!



イイよマーラさん!


ジュード・ロウもいいです。キャサリン・ゼタ=ジョーンズもいいです。
でも、このベテラン2人を完全に食ってますね、ルーニー・マーラ。
何を考えているのか分からない。でも深い闇は抱えている。でも本心は分からない。
でもセクシーで、チャーミングでもある。でも何考えているのかわからない。
この彼女のミステリアスな演技が、物語の謎解き要素に大きく貢献してますよ。
『ドラゴンタトゥーの女』のリズベットも凄かったですけど、それに次ぐハマリ役だと思います。
彼女は影のある役の方が輝く気がしますね。
うーん、でも『ソーシャル・ネットワーク』の普通の女の子役も良かった。
つまり、いい役者さんということです。



『オーシャンズ』シリーズにも出てたゼタ=ジョーンズ



ジュード・ロウは言わずもがなで、手堅く良かったです。
段々と追い詰められる様ですら格好良く、転んでもただでは起きないところも物語の進行と相まって壮快でしたね。
そして最後の姿は恐ろしくもあって、それもまた鳥肌が立つ。



相変わらずセクシーなジュード・ロウ


またソダーバーグ&ルーニー・マーラのコンビで一本観たいです。
でも、それも叶わぬ夢。最後にこんなお土産を置いていくなんて憎いぜ。

映画ファンじゃなくても『オーシャンズ』シリーズぐらいは観たことあるでしょう。
ちょっとでも気になったら劇場へ行こう!!
観るべき作品が今沢山映画館に掛かってますが、その中でこんな渋い映画もいいですよ。

そしてスティーブン・ソダーバーグ監督、お疲れさまでした、いい作品をありがとう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...