2013/アメリカ 上映時間133分
監督:J・J・エイブラムス
脚本:デイモン・リンデロフ
アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
製作:J・J・エイブラムス
ブライアン・バーク 他
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ
デヴィット・エリソン 他
原作:ジーン・ロッテンベリー
キャスト:クリス・パインズ (ジェームズ・T・カーク)
ザカリー・クイント (スポック)
ベネディクト・カンバーバッチ (ジョン・ハリソン/カーン)
カール・アーバン (ドクター・レナード・”ボーンズ”・マッコイ) 他
90点
”お腹いっぱい、ありがとう”
航海日誌 宇宙歴2013.9
現在 エンタープライズ号は地球の周回軌道上
ワープ工航法開始
これより、我々は『スター・トレック イントゥ・ダークネス』超甘口レビューへと向かう。
個人的には左手奥の、ヒカル・スールーが好きなキャラ
先行上映の時3Dで一回、公開されてIMAX 3Dで2回の計3回鑑賞しました。
なんで3回も観たのでしょう。面白いのだからしょうがないです。
スター・トレックに対する自分のスタンスは、リアルタイムではもちろん観てませんし、これまで一度もテレビシリーズは観てません。
子供の頃はもっぱら『スター・ウォーズ』大好きっ子だったので、スタートレックってあれでしょ?なんか耳がとんがった人がいて、会話ばっかりのお話でしょ、ぐらいの認識で、2009年にリブートされた『スター・トレック』でやっとお初でした。
そのリブート版の2作目に当たるのがこの作品です。
前作が中々面白かったので今回楽しみに劇場へ観に行ったんですけど、これがまあ面白い!!
2回目は、この作品の下敷きになっている、1982年公開の『スター・トレックⅡ カーンの逆襲』を観て、雑誌Penのスター・トレック特集号を熟読するという、お勉強をした状態で観に行きました。
冒頭のガン上がりシーン
例えばの話なんですけど、話が上手い人のしゃべり方を大きく二つに分けるとします。
一つ目は、一つの話題に対して造詣が深くて、いつまでもその話題で保たせることが出来る人。
二つ目は、持っている話題の引き出しが多くて、次々に話題を変えて、聞いている者を飽きさせない人。
それを映画に当てはめると、この映画、そして、監督のJ・J・エイブラムスは圧倒的に後者です。間違いない。
この映画、とにかくスタートから終わりまで画面上で何かが展開していて、観ていてとにかく飽きない。ちょうど、『ローン・レンジャー』のラストが10分おきに展開される感じ。
ちょっと事務的なシーンになって静かになったかと思えば、会話に被るように爆発が起きたりして、食い気味に場面が展開していくんですよ。
とにかく、これでもかとばかりにアクションシーンがぎっしり。
冒頭の、ちょっとしんみりしてしまそうな、ロンドンでテロが発生する経緯も極力短く省略。
そして、アクション、アクション、アクション。
ただただ、その連べ打ちのように展開するアクションがしっかりストーリーテリングに絡んでいるから、お話としての面白さもしっかりキープされていて、即物的な面白さに終わってないんですよ。
下手な監督さんが同じようなことしたら、本当に目も当てられないぐらい酷いことになってると思います。
カーンの頭の良さに、スポックもたじたじ
演者の人達が素晴らしい。
カーク役のクリス・パインズとスポック役のザカリー・クイントも勿論素晴らしいですけど、やっぱりこの作品最大の功労者はカーンを演ずるベネディクト・カンバーバッチでしょう。
『裏切りのサーカス』に出てたなぁぐらいにしか思ってなかったですけど、こんなにいい役者さんだったなんて。
心が冷えきっているように見えて実は仲間のことを一番に考え、感情を顔には出さないけれども大粒の涙を流す。
ちょっとアクの強い演技が本当に素晴らしかったです。
そもそもスター俳優が一人も出ていないのにこんな大作映画を撮れる、日本じゃ考えられないことですよね。そういう点は、本当にハリウッドが羨ましい。
かっこいいの一言
全編VFXは申し分無く素晴らしいですけど、セットもまた凄くて、特にエンジンルームの、全体的に白くて近未来的なんだけど、配管とか金属がむき出しになっていてメカニカルでリアルな造形が素晴らしいんですよ。
お金掛かってんだろうなぁと思ってたんですけど、実はアメリカ国内にある核融合実験施設内でのロケだったらしくて、こういう工夫一つで説得力は上がるのだなと思いましたね。
こういう所を見習ってください、『ガッチャマン』を作った人たち。
落ちる!!
前述した通り、ほとんどが盛り上がる展開で構成されてるので、そこに乗れるか乗れないかで評価は変わってくると思います。
個人的には、今時こんなに真面目にSF映画を作ってくれてありがとう、という感じです。
久々に映画館を出た時に満足感でいっぱいのSF映画を観た気がしました。
あと、『パシフィック・リム』同様、IMAX 3D推奨で!!
ど頭が、いきなり3D効果を最大限活用した上からの地面を見下ろしたショットになるので、鳥肌立ちますよ。
そして、画面に没入すれば、もうあなたはエンタープライズ号の一員です。
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