2013年9月5日木曜日

キャビン

2013/アメリカ 上映時間95分 R15+
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード
ジョス・ウィードン
製作:ジョス・ウィードン
製作総指揮:ジェイソン・クラーク

キャスト:クリステン・コノリー (デイナ・ポーク)
クリス・ヘムズワース (カート・ヴォーン)
アンナ・ハッチソン (ジュールズ・ローデン)
フラン・クランツ (マーティ・ミカルスキ)
ジェシー・ウィリアムズ (ホールデン・マクレア)


90点

”笑いすぎてお腹痛い"
ホラーではありません。
コメディ映画です。ただものすごくブラック。

この映画、どう説明してもネタバレしてしまうので、未見の方はここから先は読まないことをオススメします。
どうぞ観てください!もの凄く面白いですから!!



『マイティソー』の中の人出てます



ホラー映画だとかサスペンス映画って、キャラクターだとか殺される順番に定型ってありますよね。
殺されるのはお決まりでやんちゃな大学生達だったり、みんなと離れていちゃいちゃしてると、殺人鬼の餌食になっちゃったり。
いわゆる死亡フラグってやつです。

でももし、そんな定型を裏で操る組織があったとしたら。
そうなるように行動を仕向けられていたら。

うーん、わくわく!!

そう、この映画、そんなお決まりを逆手に取るメタ的な構造の映画なんですよ。



そんなにはしゃいでると、襲われちゃうぞ!!



休みを湖で過ごそうとやってきた5人の大学生達。
恋に奥手なヒロイン。そんなヒロインに恋するスポーツ万能な男の子。派手目でイケイケな女の子。マッチョで勇気のあるその彼氏。変わり者で、事態の異変に真っ先に気付く男の子。
うーん、いい感じに思い当たるキャラ達。

5人は青春を、若さを謳歌する。
この先に待ち受ける展開も知らずに。

そんな彼らの行動をナビゲートする組織はその間、何の化け物に彼らを襲わせるかの賭けをしていまして。
ゾンビに半魚人、お化けに狼男。なんでもござれ。
その後の主人公たちが取る行動でモンスターが決まるのです。わくわく。
半魚人がおすすめらしい。



化け物リスト



襲うモンスターはゾンビに決定!!
あとはタイミングを伺うだけ。

そしたら案の定、イケイケカップルがみんなと離れて森の中へいちゃいちゃしに。
うーん、いいムード。
でもここじゃ誰か来ると渋る彼女。

ええい、こうなったら気温をレバーで調節。
暑くして脱がせにかかる作戦。
フェロモンの霧も出しちゃえ!!

うーん、いいムード。
いいムードなんだけど、ここでゾンビ登場。

第一の被害者、イケイケな女の子。

みんなでいちゃいちゃを見守っている絵面は爆笑でしたね。








その後、ナビゲート通りの順番で殺されていくキャラクター達。
そして最後の1人になったのは、定型通りやっぱりヒロイン。

ここまでくればこっちのものと、一仕事終えたとばかりに祝杯をあげる組織の面々。

でも、『モンスターズ・インク』でも言ってましたが、最近の若者はタフで、反撃してくるんです。

立派に応戦するヒロイン。
しかもここで、シナリオにほころびが。
死んだと思われてた、変わり者の男の子が生きていて、ヒロインを助けに参上。見事にゾンビを撃退。
しかも、変わり者の男の子は、ゾンビが出て来たと思われる地下のエレベーターを発見。逃げ道はここしかないとエレベーターに乗り込むと、そこにはありとあらゆるモンスター達がいるではありませんか。

誰かが自分たちを殺そうとしていることに気付く主人公達。

そして、ここからがこの映画最大の見せ場になるのです。



 怪物コレクション



エレベーターを降りて、建物の内部へ侵入。
そしてコントロールルームらしき部屋に入ると、”システム解除”のボタンが。
「パーティーの始まりよ」と、ボタンを押すヒロイン。

チーンとエレベーターの到着音。
そしたらそしたら、ありとあらゆるホラー、サスペンス、モンスター映画に登場した化け物達が大集合!!
組織の職員達をめちゃくちゃにして襲う!!

チーン、またモンスター登場。
チーン、チーン、チーン。

もうエレベーターが到着しただけで反射で笑ってしまう。
おすすめだった半魚人に襲われる職員、爆笑!!
大蛇が豪快に人を食べてるかと思えば、脇でジワジワと追い詰める貞子風な幽霊がいたりして、本当に細かくよくできてますよ。

もう本当に愉快。
よくここまでモンスター達を考えついたなと関心しきりでした。
最高!!最高!!


不謹慎だとは感じつつ笑ってしまうんです。



そもそも、なんでそんな手間をかけて若者を殺しているのかと言いますと、地中に眠る化け物を鎮めておくために、若者の血が必要なのだと。その化け物が目覚めると、人類は滅亡してしまうのだとか。

うーん、なんだか急に話のスケールが大きくなって大味になったなと思いきや、この説明をしにある大物女優が登場するんですけど、出て来た瞬間にもう爆笑。
あなたに言われたらもう納得するしかないし、ネタでしかないからもうそんな設定どうでもよくなるし、キャスティング自体が何よりの説得力だし、もう最高だよ!!!!






本当にいい映画でした。いやー、面白かった!!
トロピックサンダー/史上最低の作戦』を観ると、戦争映画をしばらくまともに観れなくなってしまうように、ホラー映画はしばらく観れなくなりますね。最高!!

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