2014年9月11日木曜日

フライト・ゲーム


Non-Stop
2014/米・仏 上映時間107分
監督:ジャウマ・コレット=セラ
脚本:ジョン・W・リチャードソン
クリス・ローチ 他
製作:ジョエル・スルヴァー
アンドリュー・ローナ 他
製作総指揮:スティーヴ・リチャーズ
ロン・ハルバーン 他
音楽:ジョン・オットマン
撮影:フラビオ・ラビアーノ

キャスト:リーアム・ニーソン
ジュリアン・ムーア
ネイト・パーカー 他

87点



”密室サスペンス+航空パニック+静かな男泣き”



最寄りのTOHOシネマズで鑑賞。
これが中々の良作で、不覚にもクライマックスで涙してしまいました、ホロリ。

サスペンス映画ですのでネタバレ厳禁。
以下ネタバレ全開なのでご注意下さい。









密室サスペンスと言う時点である程度の面白さは担保されているんです。
そこをどうやってこの『フライト・ゲーム』は越えて来たか。

それは、密室サスペンスに航空パニック要素をぶち込む。
これが凄く効果を上げていて良いんですよ。
一粒で二度美味しい。

この手の映画はいざ犯人が解ると一旦話が落ち着いてしまう所、飛行機に積まれた爆弾の要素で物語の推進力は確保されたまま尚も加速。

お話ではなくて、しっかり映像で盛り上げてくれる所に作り手のサービス精神を感じます。
しかもそれがしっかり面白いものになっているんだから大したもんだ。

クライマックスの盛り上がりに合わせて、再び主人公が尊厳を取り戻す描写をしっかり持ってくる辺り気が利いていて凄く良い。

その伏線の張り方も何ともさりげなく良くて、離陸の時にリーアム・ニーソンの手に巻かれていた、幼くして亡くした娘の青いリボン。それが中盤に事件を怖がる少女の手に渡り、クライマックスにはその彼女を救う。青いリボンが巻かれた手を握って。
リーアム・ニーソンの止まっていた時計が再び動き出したのです。

この場面では完全に虚を付かれて、不覚にも涙してしまいました。

思い出したのは去年公開の『ホワイトハウス・ダウン』でチャニング・テイタムの娘が旗を振って救助を求めたクライマックス。

あのシーン同様、物語のエモーションとシンクロして登場人物に深く感情移入。
うおー、やったなリーアム・ニーソンと一人心の中でガッツポーズ。






ちょっと捜査が粗く無いか、犯人が判明する決め手になったスマホの映像に行くのがちょっと唐突では等々、言いたいことも無くは無いです。
犯人達の動機も分からないではないから、少なくとも物語上は二人を生かしてリーアム・ニーソンの目の前で逮捕。これにて一件落着。
個人的にはこの方がラストのスッキリ度は高くなるんですけどね。

ただそんなこんなはどうでもいいんです。
手堅いサスペンスにがっつり航空パニック。
107分間暇無し、休み無し。

観に行けばきっと、あぁ面白かったと思わず口に出してる自分がいるはず。




<あらすじ>
ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、警備のため搭乗した航空保安官ビル。しかし、離陸直後、ビルの携帯電話に「1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」との匿名の脅迫メールが届く。やがて1人目の犠牲者が出てしまい、ビルは乗客を拘束して荷物や携帯電話を調べるが、手がかりは見つからない。2人目、3人目と犠牲者が続くなか、やがて犯人の指定する口座がビルの名義だと判明。
映画.comより





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