『ルパン三世』
2014/日本 上映時間133分
監督:北村龍平
脚本:水島力也
製作:山本又一郎
池田宏之 他
音楽:アルド・シュラク
撮影:古谷巧
編集:掛須秀一
原作:モンキー・パンチ
キャスト:小栗旬
玉山鉄二
綾野剛
黒木メイサ 他
45点
”マイケルって、誰?”
去年の夏。
『パシフィック・リム』『風立ちぬ』そして『ガッチャマン』と続いた流れ。
これを”セカンド・インパクト”とするならば、その状況と酷似した今年の夏の『ゴジラ Godzilla』『思い出のマーニー』そして今作『ルパン三世』は”サード・インパクト”。
つまり、世界を滅ぼすパワーを秘めているということではないか...!!
と、例のごとく企画の段階から半分冗談半分本気で茶化していた今作、実写版『ルパン三世』
結果から言うと、サード・インパクトは起こりませんでした。
むしろハードルを極限まで下げた状態で鑑賞したので、あれ?楽しめちゃった。
ただ、人に勧められる程褒められた出来ではないのも確かで。
生暖かくぬるたい気持ちと、全てを包む優しい眼差しを持っているのならば鑑賞もありでしょう。
主演を務めた小栗旬さんを初め、キャストの皆さんの肩をポンポンと叩くつもりで感想を述べたいと思います。
ただ一人を除いて。
案の定、私の周りのルパンファンの方達は大激怒しております。
こんなのルパンじゃないと。
私がこの映画を楽しめた理由はただ一つの理由は、元々のルパン三世をあまりよく知らないから。
ですが、そんなわたしだってちょっとしたことは知ってます。
キャラクターの名前ぐらいは言えますよ。
いきますよ。
主人公、ルパン三世。
祖父は伝説の大泥棒アルセーヌ・ルパン。
このぐらいは知ってます。
はい。
相棒の次元大介。
はい。
石川五右衛門。
はい。
峰不二子。
はい。
マイケル。
ん?
マイケル。
ん!?
マイケル。
......!!??
マイケルって、誰?
彼がこの映画のバランスを端的に物語ってます。
この映画、この謎のキャラマイケルが他の主要キャラを差し置いてとにかく活躍する。
ルパンを知らない私だってこれくらいは分かります。
マイケルって誰だよ。
この”マイケル”が表すように、作り手に元のルパンへの愛が無いのは無知な私でも分かるレベル。
この映画を包む言葉はこれです。
じゃあルパンじゃなくていいじゃん。
この映画、ルパン三世である必要がどこにもないんですよ。
やっぱりここが一番問題で。
外身はルパン三世風。
中身はほぼオリジナルと言っていい内容。
まるでこの映画全体がコスプレをしているかのよう。
肝心のキャスト陣は皆コスプレ感から抜け出せてるのに、なんで正々堂々と勝負をしないのか。
アクションシーンは良かった、と言いたいんですが、カメラがちゃかついていて何が起こっているのかよく分からない。
これも小栗旬初め皆身体を張ってアクションしてるのに...!勿体ない!
良かったことと言えば、前述の通りキャスト陣のコスプレ感も観てる間は無かったです。
一番心配だった綾野剛”五右衛門”が一番ハマってた驚き。
最初は違和感満載だった吹き替え演出も、日本人が話す英語に恥ずかしくなってしまう私としてはノイズをきれいに取りさってくれていてとても助かりました。
話はよく分からなかったです。
はい。
気付いたら文句多めですが、私は十分楽しめました。
ただ、突き抜けて悪く無い分、普通の映画としての粗が目立ちまくる。
実写化としては物足りないし、アクション映画としても物足りない。
ただ一つ言えるのは、炎上目的かもしれないので名前を出したく無いのですが、某映画評論家さんのように点数3点は絶対にあり得ないと言うこと。
少なくとも良い映画を作ろうとする姿勢は十分感じました。
その部分が『ガッチャマン』とは大違い。
ただ、突き抜けて悪く無い分、普通の映画としての粗が目立ちまくる。
実写化としては物足りないし、アクション映画としても物足りない。
ただ一つ言えるのは、炎上目的かもしれないので名前を出したく無いのですが、某映画評論家さんのように点数3点は絶対にあり得ないと言うこと。
少なくとも良い映画を作ろうとする姿勢は十分感じました。
その部分が『ガッチャマン』とは大違い。
<あらすじ>
所有する者は世界を統べると言われる秘宝「クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ」を盗み出すため、鉄壁のセキュリティを誇る要塞「ナヴァロンの箱舟」に挑むルパンと仲間たちの姿を描く。小栗がルパン三世に扮し、次元大介を玉山鉄二、石川五エ門を綾野剛、峰不二子を黒木メイサ、銭形警部を浅野忠信がそれぞれ演じ、日本、タイ、香港、シンガポール、フィリピンの5カ国でロケを敢行。それぞれのキャラクターの出会いから、強大な敵に立ち向かうことでおなじみのチームがいかにして結成されたかを描き出す。
映画.comより
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