『LUCY』
2014/仏 上映時間89分
監督・脚本:リュック・ベッソン
製作:ビルジニー・ベッソン=シラ
製作総指揮:マーク・シュミーガー
撮影:ティエリー・アルボガスト
キャスト:スカーレット・ヨハンソン
モーガン・フリーマン
チェ・ミンシク
アムール・ワケド
ジュリアン・リンド=タット
51点
”背伸びをする歩く中二病”
人間が脳を100%使えるようになったらどうなるか。
それをリュック・ベッソンが想像したらどうなるか。
これは素敵な映画に違いないと予告の段階から思っていましたよ。
そして鑑賞。
ああ、間違いなくこれはリュック・ベッソンだ。
リュック・ベッソン以外の何ものでもない。
好きか嫌いかで言えば断然好き。
ただね、って話で。
例えるならリュック・ベッソンリメイクの『トランセンデンス』
じゃあダメじゃん、って話なんですが、『トランセンデンス』程インテリぶってない。
むしろバカに突き抜けてくれていて凄く好感。
本人は至って真面目かもしれないですけど、そんなこと知ったことではない。
スカーレット・ヨハンソンが脳の限界を”超越”していく描写がなんとも香ばしい。
序盤の細胞をコントロールまでは何となく理屈は分かる。
ただ、電磁波を読み取りだした辺りから頭に巡る疑問。
手をかざしただけで男達がばったばったと倒れる場面では、これは、うん、手から発した何かが空気中の酸素濃度を変えて云々、と風が吹けば桶屋が儲かる式に頭の中で難解な思考してしまったりも。
ただ、そんな理屈なんてもうどうでもよくなるのがクライマックスからラストにかけて。
ルーシーが脳の限界を超えて次の次元に行こうとしているその外では対比的に泥臭いドンパチが。
この泥臭いドンパチはいいんです。
気になるのはルーシーの”超越”描写。
これが正に『トランセンデンス』チックな風景映像の連発に安いキューブリックオマージュ。
ただ、これがなんだかたまらなく、悪く無いんですよ。
あの猿なんてもろに『2001年:宇宙の旅』なんですけど、その安さが悪く無いんですよ。
気分的にはちゃっちい科学館の企画展示を覗いてるような感じ。
わぁなんだか『her』の前日潭みたい!!なオチも含めて私はそれなりに楽しめました。
リュック・ベッソン+ジャンル映画=期待せずに観ればそこそこ楽しい。
良い映画とは言いません。
楽しい映画。
では最期に、ジョン・レノンの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」を。
<あらすじ>
ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。
映画.comより
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