2014年9月20日土曜日

TOKYO TRIBE


TOKYO TRIBE
2014/日本 上映時間116分 R15+
監督・脚本:園子温
撮影:相馬大輔
編集:伊藤潤一
美術:林田裕至
音楽:BCDMG
アクション監督:匠馬敏郎
アクションコーディネーター:角田明彦
ラップ監修:EGO/SIMON/Mary Jane(Luna&Tsugumi)

キャスト:YOUNG DAIS
鈴木亮平
佐藤隆太
清野菜名 他

80点



”自主映画っぽい商業映画”



巷の評判だと賛否両論。
いや、ほとんど否(ぴ)論ばかりの園子温最新作『TOKYO TRIBE』
その評判に反して、私は結構楽しめた口です。

「脚本が酷い」
分かります。

「テンションについていけない」
分かります。

でも、それでも好きだ!というのが率直な気持ちで、好きというより歓迎に近い気持ちかも。






この作品が好きな理由の一つには、最近の活動にぶーぶー文句を垂れつつも、なんだかんだでそもそも園子温のファンであることが大きいです。恥ずかしい話。


前作の『地獄でなぜ悪い』に通ずる、ノリと勢いとパワーで強引に作品を前に進めるこの作品の語り口は園子温の初期作品の匂いそのもの。
それなりの大作も撮るようになってそろそろ落ち着いてもいいタイミングに、また自主映画みたいなことをお金と時間を掛けて撮っていることにまず喜びを感じずにはいられませんでした。

『時計仕掛けのオレンジ』っぽい美術。現政権批判。ことの発端を巡るバカとしか言いようの無いいざこざ。

園監督のやりたいことを詰め込みごった煮にして馬鹿を貫き通して出来上がったのが今作。
それが今、全国のシネコンで公開されていることにどうしても喜びを感じてしまうんです。






ダメな部分も分かってはいるんです。
もうファンである以上冷静な判断では無いとは思いますが、私はこの作品、歓迎致します。



<あらすじ>
漫画家・井上三太の代表作として知られ、アニメ化もされた「TOKYO TRIBE2」を、「ヒミズ」「地獄でなぜ悪い」の鬼才・園子温監督が実写映画化。さまざまなトライブ(族)に属する若者たちが、暴力で街を支配し、縄張りを競い合っている近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨するメラと、「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)の2人を中心に巻き起こる一大抗争を描き出す。メラには「HK 変態仮面」の鈴木亮平、海にはYouTubeで開催されたオーディションで抜てきされたラッパーのYOUNG DAISが扮した。共演には清野菜名、佐藤隆太、染谷将太、でんでん、窪塚洋介ら豪華キャストがこぞって出演している。
映画.comより





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