南青山で開催されていた海街diaryのちいさな写真展に行って来ました。
場所はTOBICHIという、糸井重里さんが主宰しているウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の店舗兼イベントスペースみたいなところ。
階段上がってすぐの展示スペースはとても小さくて、小さくて。
ただ、建物の隣が墓地になっているんですよ。これが大きな窓から見える。その窓に大きな写真が飾ってある。
この借景が本当に素晴らしい。
奥には実際に撮影で使われていたちゃぶ台と座布団、扇風機も。
食事をして、涼み、団らんをする食卓。その隣には墓地。
生と死。この作品のテーマそのもの。
『海街diary』を場全体で体感する、実際に
鎌倉に行った時とはまた違う感覚を味わえました。
素晴らしい展示。
海街四姉妹と同じ風で涼めて嬉しい。
展示されていた是枝監督の文章。
写真集のあとがきと同じものです。
作品に込められた思いの向こう側に、東日本大震災のとある記憶があったとは。
あの街に、来年も四人が共に暮らしている保証はどこにも無いからこそ、『海街diary』で切り取られたあの時間はかけがえのないものだと思っています。
その時間を終わらせるのが、突然やって来る不幸でない保証もどこにもないんだと、そんな現実が、虚構である物語を突き破って立ち上がってくる。
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