『The Visit』
2015/米 上映時間94分
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム 他
製作総指揮:スティーブン・シュナイダー
アシュウィン・ラジャン
撮影:マリス・アルベルチ
美術:ナーマン・マーシャル
編集:ルーク・シアオキ
キャスト:キャスリーン・ハーン
ディアナ・デュナガン
ピーター・マクロビー 他
80点
”怪奇ババアものの新たな傑作”
TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。
あー怖かった面白かった。
”怪奇ババアもの”の新たな傑作でした。
自分が勝手に作ったジャンルなのですが、”怪奇ババもの”というジャンルがありまして。
これが私は大好物。
ただ、今のところこれに当たるものが『スペル』しか思いつかない状況なのですが。
怪奇ババアものがどんなジャンルかというと、ズバリ、生きてる死んでるに関わらず、怪奇なババアが奇妙な行動を取りつつ持ち前の生命力とガッツで猛烈に追ってくる、というもの。
その意味で、キング・オブ・怪奇ババアが今のところ『スペル』です。
それはもう怪奇ババアがしつこくしつこく追って来ます。
恋人がいると思ってベッドで寝返りうったら隣にババアが寝ていた、なんてどう考えても最高過ぎます。
話を今作に戻しますと、それはもう怪奇ババアでした。
映画中盤。
家の基礎部分で兄弟二人でかくれんぼ。
かくれて、待つ、待つ……ん??
ちょちょちょなんか追って来るなんか追って来るちょっとちょっとちょっと。
おぉおぉぉお!!
と外に出たらば、あらお婆ちゃん。
昔娘とよくやったのよとお婆ちゃん。
なんだお茶目なお婆ちゃんおどかして。
と振り返った瞬間エプロンの下の何も履いてない。え!?お、え!?
これです。これぞ怪奇ババア。
夜。
何か物音がする。
ドアを開けると、お婆ちゃんが全裸で壁を引っ掻いてる。
見なかったことにするようにドアを締める。
これです。これぞ怪奇ババア。
ジジイも負けてません。
ジジイはジジイで、何やら小屋で怪しげな行動をしている様子。
恐る恐る忍び込むと、そこには大量に集められた使用済みの老人用の紙オムツが。
今作『ヴィジット』
この怪奇ジジババの行動が奇妙。そして、生理的に不快極まりない。
この不快さと奇妙さが、ラスト、シャマラン的な展開で持ってひっくり返る。
そして、ひっくり返った先でも、また不快。
これが凄く良い。
ここまで怪奇ジジババを推してるのは、それだけで十分楽しい映画なのと、ラストのオチはどうしたって言えないから。
それはともかく、怪奇ババアファン必見の一本。
終盤、この夜を乗り越えれば家に帰れるところ、最後の夜にジジババとボードゲームをやるスリル。
突然クッキーを口に詰め込みだす怪奇ババア。ヤッツィィイ!!!!
<あらすじ>
休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メインビルへとやってきた姉妹は、優しい祖父と料理上手な祖母に迎えられ、田舎町での穏やかな1週間を過ごすことに。祖父母からは、完璧な時間を過ごすためにも「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」という3つの約束を守るように言い渡される。しかし、夜9時半を過ぎると家の中には異様な気配が漂い、不気味な物音が響き渡る。恐怖を覚えた2人は、開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまうが……。
映画.comより
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