2014年5月24日土曜日

WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜


WOOD JOB 神去なあなあ日常
2014/日本 上映時間116分
監督・脚本:矢口史靖
プロデューサー:東信弘
細谷まどか
編集:宮島竜治
音楽:野村卓史
主題歌:マイア・ヒラサワ「Happiest Fool」
原作:三浦しをん「神去なあなあ日常」(徳間書店)

キャスト:染谷将太
長澤まさみ
伊藤英明
優香
マキタスポーツ 他

87点





”まあ、なんつーか、面白かったっつー訳よ”





観る前からいい評判を聞いていたし、矢口史靖監督なんでそれなりのものは観れるだろうと思いつつ鑑賞。
そしたらですね、これが抜群に面白くてですね、次の週にもう一回観て、なんだかんだで2回鑑賞。

予告で受ける印象の通りの映画です。
でも、丁寧に丁寧に作られてる。

こんな邦画が年に数本観れるのは素晴らしい。
吉田恵輔監督、石井裕也監督、そして矢口史靖監督。
まだまだ日本映画でも立派なコメディ映画が観れるのは嬉しいことですよ。






全体に本当に丁寧に作られてる。
染谷君と長澤まさみが二人でお弁当を食べるシーン、ラストのお別れのシーン等々、ほぼ台詞が無いのにちゃーんと何を考えてるか、何を思ってるのか伝わってくる。巧い。
染谷君が林業に目覚めるシーンもちゃんと心の動きが分かる。

伊藤英明が奥から走って来てワンカットで車に飛び乗るシーンも素晴らしい。

後半に活きてくる演出も鼻につかない程度に張られていて好感。
木を切り倒すシーンもダイナミック。

役者陣も、染谷君の死んだ目はバッチリだし、伊藤英明の筋肉バカ加減も最高。
長澤まさみも地方の美人にちゃんと見える。

ただ、この映画の個人的な好き加減はそう言うことではないんですよ。
突然トーンが変わりますよ、いいですか。

下ネタです。
全編に散りばめられた爽やかな下ネタが良い。

それが極に達するのがクライマックスの奇祭。

ふんどしの山の男達が切り倒した巨大な杉の木を、わらで作った楕円の的に向かって滑らすんです。
モロにあれです。男根です。

本当にあきれながら笑うしかないですよ。
最高にハジけてました。






前回の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ゾルジャー』に比べるとだいぶ熱低めですが、これでいいんです。

染谷くんテンションで、まー、なんつーか、面白かったつー訳よ。

これで良いんです。

あと、中盤に登場する大学生の”スローライフ研究会”の面々。
個人的に山ガ○ルだの森○ールだの、洒落たことやってる風に見えてただ流行を追ってるだけの薄っぺらい人々が苦手なので、彼らへの一喝は本当に溜飲が下がりました。

無意識的にせよ、地方を見下してるんですよ。
都市部に奉仕する為に地方は存在してるんじゃない!!!!

でも、地方の独特の排他的な人間関係もしっかり描かれてたりもして、描き方として凄くフェアで好感。

うん、やっぱり面白かったぞ。



<あらすじ>
大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した平野勇気は、林業研修プログラムのパンフレットが目に留まる。その表紙でほほ笑む美女につられ、ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修に参加することになった勇気だが、想像を絶する現場の過酷さに、早くも逃げ出したくなる。しかし、パンフレットの美女が村に住んでいることを知り、そのまま田舎暮らしと林業を続けていくことを決意するが……。
映画.comより





0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...