2014年11月19日水曜日

男の魂に火をつけろ!『アニメ映画ベストテン』に参加





ワッシュさんのランキング企画に今年も参加します。

今年のテーマは「アニメ映画ベスト10」
と言うものの、私自身アニメの知識がほとんど無くて、巷で話題になっている作品も数年遅れて後追いで鑑賞して熱を上げることがほとんど。
そもそもの観ている母数が少ないので、あれこれ悩むことなくスっと10作品上がりました。

こんな調子なので、全てピクサー作品、なんてことにならないよう、作品を上げる段階でなるべく”まんべんなく”なるよう心がけて、同一作者、スタジオの作品はダブりが出ないようになるべく、なるべく気をつけました。ある作品を除いては。


ランキングは12月14日はまで受付中なので、皆さんも参加するべし!
祭りだ祭りだ。


・男の魂に火をつけろ!「アニメ映画ベスト10」受付中





10位.『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

The End of Evangelion
1997/日本 上映時間87分
『Air』約46分
『まごころを、君に』約40分
監督:庵野秀明
鶴巻和哉
脚本:庵野秀明
キャスト:緒方恵美
三石琴乃
林原めぐみ




そこまでアニメを詳しく知らない私が、ただ唯一ハマり…いやドドドドハマリしたアニメがご多分漏れず「新世紀エヴァンゲリオン」
何回観たかしれません。

ファンと”創造主”庵野秀明とのバトルの壮大なフィナーレ。
その果てに見つけた”ここにいていいんだと”言う希望。
観る度にずーんとされられつつ、それが癖になってまた観ちゃう。

魂のルッフラ〜ン♪



9位.『劇場版機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

Char's Counterattack
1988/日本 上映時間120分
監督・脚本:富野由悠季
製作:伊藤昌典
音楽:三枝成章
キャスト:古谷徹
池田秀一
鈴置洋考






大人。2人とも大人。
時に生身で、時にモビルスーツで熱い拳を交え合う。
バスローブでブランデーなんか飲んで。
もう大人ねぇ。


『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の時に実感したんですけど、観ているこっちも思わず力んでしまうようなシンプルな戦いの構図が個人的に好きで。

今作で言うと、衛星を落下させる、それを食い止める。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』だったら敵戦艦の進行を食い止める。
もはや相撲ですね。押すか引くか。

このシンプルな構図を男達の濃密なドラマが包み込んで、もう熱いエモーションのミルフィーユ状態。

サザビーのことは言うまでもない。
最高にクールの一言。




8位.『劇場版デジモンアドベンチャー』

劇場版デジモンアドベンチャー
1999/日本 上映時間20分
監督:細田守
脚本:吉田玲子
作画監督:山下高明
キャラデザイン:中鶴勝祥
美術監督:徳重賢
音楽:有澤考紀







アグモンが成長期を過ぎると人間の言葉を話さなくなる、獣としてデジモンを描く演出が効いていて、そこからタメてのラストの笛の音がグッと来る。

短い上映時間で起承転結が的確。
全編に渡って流れる「ボレロ」、日常的な団地の画に巨大な怪獣同士が戦う姿、それを子供達だけが眺めてる様も素晴らしい。




7位.『東京ゴッドファーザーズ』

Tokyo Godfathers
2003/日本 上映時間92分
監督:今敏
脚本:信本敬子
原作:今敏
製作:滝山雅夫
小林信一
キャスト:江守徹
梅垣義明
岡本綾




今敏作品では一番回数観て、一番好きな作品。
それぞれにキャラも立ってるし、背景の描き込み、動きの気持ち良さ、どれを取っても一級品。

今年もこの季節がやって来ましたね。



6位.『トイ・ストーリー3』

Toy Story3
2010/米 上映時間103分
監督:リー・アンクリッチ
脚本:マイケル・アーント
原案:ジョン・ラセター
アンドリュー・スタントン 他
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセター
キャスト:トム・ハンクス
ティム・アレン




ピクサーが堂々と3D映画の未来について言及した短編『Day and Night』も素晴らしい。
本編は輪をかけて素晴らしい。

成長するにつれて避けられないおもちゃとの別れ、アンディとおもちゃの関係をしっかり閉じてくれた優しい映画。

今だにおもちゃで遊んでる身としては少々心苦しさを感じつつ、目に涙。

冒頭のホームビデオはズルい。




5位.『劇場版魔法少女まどか☆マギカ【新編】叛逆の物語』

魔法少女まどか☆マギカ【新編】叛逆の物語
2013/日本 上映時間116分
監督:新房昭之
宮本幸裕
脚本:虚淵玄
キャスト:悠木碧
斉藤千和
水橋かおり







評判を聞き完全に後追い鑑賞。2〜3日で全話観て、その足で劇場へ。
結果3回観てる始末。
話が複雑で分からないからではないんです。
ただただあいつらに会いたくなる…!!


・めくるめく、キネマの思ひ出/劇場版魔法少女まどか☆マギカ【新編】叛逆の物語




4位.『時をかける少女』

時をかける少女
2006/上映時間98分
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャスト:仲里依紗
石田卓也
板倉光隆
原沙知絵 他






夏の青さに彩りを加える背景、日常の描写の描き込み。
観ていて思う、夏っていいな。

個人的に『リンダリンダリンダ』『櫻の園』と並ぶ、最高の”一瞬の輝きがスクリーンに焼き付いてる”ムービー




3位.『LEGO ムービー』


The LEGO Movie』
2014/米・豪・丁 上映時間100分
監督・脚本・原案:フィル・ロード
クリストファー・ミラー
原案:ケヴィン・ハーゲマン
ダン・ハーゲマン
製作:ダン・リン
ロイ・リー 他
製作総指揮:アリソン・アベイト
マシュー・アシュトン 他
音楽:マーク・マザーズボー
撮影:デイビット・バロウズ

キャスト:クリッス・プラット
ウィル・フェレル
エリザベス・バンクス






大傑作…!!
レゴがレゴのままでレゴにしか出来ない動きでいる、動いてる!!
これだけでも十分なのに、想像とは何か、遊ぶとは何かを伝える熱いメッセージ。
全ては最高。


・めくるめく、キネマの思ひ出/LEGOムービー




2位.『魔女の宅急便』



魔女の宅急便
1989/日本 上映時間102分
監督・脚本:宮崎駿
製作:徳間康快
都築幹彦
高木盛久
色彩設計:保田道世
撮影:杉村重郎
編集:瀬山武司
原作:角野栄子

キャスト:高山みなみ
佐久間レイ
戸田恵子
山口勝平






『時をかける少女』同様、少女が放つの一瞬の輝きを切り取った映画が大好きなんですが、その意味で『魔女の宅急便』は完璧。

まずこのポスターワークが良いじゃないですか。
パン屋のカウンターで、少し悩みありげな目をしてこっちを見つめてる。
これです、これなんです。
宮崎駿この野郎…!!

キキを成長させる要素の一つに、”街”が重要な役割を果たしてるのも良くて、今年で言うと『舞妓はレディ』もそうなんですけど、見知らぬ土地で段々と周りの人の協力を得て自信を付けていく様子はそれだけでドラマだし(『千と千尋の神隠し』なんかもそう)、それを経て、この街で私は生きていくんだ、と言うラストの成長。それを告げる手紙がとても良い。


オープニング、旅に出る高揚感に合わせてボリュームを上げて流れる『ルージュの伝言』
ここだけで100点満点です。




1位.『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』


EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE
2009/日本 上映時間108分
監督:庵野秀明
摩砂雪
鶴巻和哉
脚本:庵野秀明
製作:カラー
製作総指揮:大月俊倫
庵野秀明
音楽:鷺巣詩郎
主題歌:宇多田ヒカル「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」

キャスト:緒方恵美
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾 他






別格の1位。

公開当時の劇場の様子は今でも強烈に、はっきりと覚えています。
混沌とは正にこのこと。体験で言うと『この空の花-長岡花火物語』に近いんですけど、あの作品が自分の内から沸き起こる感情としてのカオス具合だとしたら、『ヱヴァ:破』は劇場全体丸ごとカオス。満席の劇場に詰めかけてる観客全員が皆もれなくエヴァファンなんだから、その目に見えない感情のうねりがムンムン。あの日、あの場所は間違いなくサードインパクトの爆心地でした。

足し算的に加わったフレッシュな要素はあっても、大筋のお話は実はあまり手を加えられていない『破』
変わったポイントが3号機パイロットと、初号機の覚醒。
3号機パイロットが変更になった瞬間そこから物語のレールが変わったんだとハッキリ思いました。
あ、庵野さん、破壊しにきたと。

そして、自分含め多くのエヴァファンが叫び声をあげそうになりながら興奮したポイントが、ゼルエル戦での初号機の覚醒。
元のテレビシリーズでは覚醒は原因不明で、使徒を喰らってS2機関を取り込むその画づらに相当なインパクトがあったんですが(それによって何が起こったかを語ると脱線するので割愛)、そこがクライマックスにあたるこの『破』では大きな改変。

初号機の覚醒が、シンジ君の明確な意思によって起こるのです。
旧劇の上映から12年。シンジ、お前やったなと。ついにやったんだなと。

12年分の思いがここに宿ってる訳です。
あのシクシク泣いていた、ここにいていいのかどうか悩んでいた君はもういない。
いったれシンジ!人の形に戻れなくなっても!!

鼻息荒いです。劇場全体鼻息荒いです。
激しく激しくエモーショナルなシーン。
体勢は前のめり。

すると、その盛り上がりが最高潮になった時、流れてくるじゃないですか。
「翼をください」が。合唱で。

興奮で最高に沸騰してる頭に、翼をください。
何だか知らないけど、猛烈に、恥ずかしい。
うぅ、うぅ、恥ずかしいよぉ。

ただ、この空気がとてつもないうねりになって劇場内に充満し始めると、そこは正に混沌(カオス)
なんだか分からないけど、涙が止まらない…!!

右隣の人も、左隣の人も号泣してる。
ちらほら嗚咽のような声も聞こえてくる。
劇場にいるだれもがそれぞれの感情をむき出しにしてシンジ君を見守っているのです。

あとは劇中のミサト同様状況に身を任せるしかないです。

赤く包まれた、悪魔の様な初号機の姿で映画は終わります。
放心。

そして流れる宇多田ヒカルの主題歌もすごく良いんだ。
乾いたギターの音が良いんだこれが。

こんなのエヴァじゃない!という声も聞きます。
もっと内向的なのがエヴァだと。

いや違う!!
このカオス加減も間違いなくエヴァのエヴァたる所以のはず。
こんな体験、後にも先にもありません。

このラストのシンジ君の選択を全てマイナス方向に反転させる、『Q』もとんでもない作品なんですが、話が脱線するので割愛。『Q』も大好きです。








1位.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2位.魔女の宅急便
3位.LEGOムービー
4位.時をかける少女
5位.劇場版魔法少女まどか☆マギカ【新編】叛逆の物語
6位.トイ・ストーリー3
7位.東京ゴッドファーザーズ
8位.劇場版デジモンアドベンチャー
9位.劇場版機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
10位.新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に



1位だけ文量が偏ってしまった。
愛故です。やむなし。

ランキングを付けるにあたって、十日間で10作品を見返す日々を過ごしてましたが、これがなんとも楽しくて。
来年はどんなテーマになるのでしょうか。楽しみだなぁ。

もう11月。
そろそろ年間ランキングの準備等も。


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