2014年11月25日火曜日

神様の言うとおり


神様の言うとおり
2014/日本 上映時間117分 R15+
監督:三池崇史
脚本:八津弘幸
製作:市川南
プロデューサー:前田茂司
石黒裕亮 他
音楽:遠藤浩二
撮影:北信康

キャスト:福士蒼汰
山崎紘菜
神木隆之介
染谷将太 他

49点







”『喰女-クイメ-』は好きだからご堪忍”




中高生に囲まれながら鑑賞。

予告での”赤色ビー玉”を使って規制の範囲内で遊んでる感じで、これは面白いに違いないと感じていたんですがいざ観てみると何とも半端。

『喰女-クイメ』の苺ジャムがPG指定で、『神様の言うとおり』のビー玉がR-15+なのはこれいかに。舞台が高校だからかな。

原作は未読です。






予告にてメインで使われてた赤いビー玉とネズミ。
ここまでは良いんです。

単純にビー玉が弾ける画が面白くてフレッシュだし、いきなりゲームに放り込まれるからこの先の興味の持続も生まれて凄く緊張感もある。
スカートの中から赤いビー玉がじゃらじゃら出て来た時は、三池監督やっとんな!と。
染谷将太は言うまでもない。

2回戦目も、死人続出の状況でネズミの着ぐるみ来て体育館を逃げ惑う姿が滑稽で楽しい。
わざとカメラを引いて撮ったりして間抜けな画になってるのも良いし、全く話には関係なく山崎紘菜さんのセーラー服が裂けて、隙間から肌がちらちら見えるんですけど、つくづく三池監督、やっとんな!と。

ここまでは三池監督の悪ノリ悪ふざけ満載。
まだ話に対してもまだ興味は保ててますよ。

ただこれ以降、やけに馬鹿丁寧と言うか何と言うか。






それまでも気にはなっていた説明台詞に心情吐露、過去の回想が一気に増量。
挙げ句に名前にテロップと分かりやすさ重視の過保護な親切設計に。
悪趣味な描写も以降ほぼ無し。

これは邪推ですが、恐らくメインターゲットの中高生に配慮した作りにするよう折り合いを付けた結果なんだろうとは思います。
説明台詞も心情吐露も、原作の漫画からそのままトレースしてきたのだろうとも思います。
三池監督はこれ以上のことが出来ない訳が無いですから。

ただそのせいで作品全体のバランスが悪くなってるのであればそれは本末転倒。
そもそものゲームのルールも曖昧で緊張感は無いし、切り抜け方も大味で何ともスッキリしない。






もしかしたら、そもそもこの半端な作り自体が意図したものなのかも。
緊張感も無く、気軽に観られる映画を狙っていたのか。
だとしたら成功、じゃないよ。
つまらないもの。

続編の気配むんむんなラストで終わってましたが、正直もういいです。

『喰女-クイメ』は面白かったからご勘弁!!



<あらすじ>
高校生の高畑瞬は、退屈な日常にうんざりしていたが、ある日突然、教室にダルマが出現し、命をかけた授業の開始を告げる。ダルマや招き猫、コケシ、シロクマ、マトリョーシカといった物たちが不気味に動き出し、彼らが出す課題をクリアできなかった者には、容赦のない死が待ち受けていた。
映画.comより







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