『Sin City:A Dame to Kill For』
2014/米 上映時間103分 R15+
監督:フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
脚本:フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
ウィルアム・モナハン
製作:アーロン・カウフマン
スティーヴン・ルルー
製作総指揮:アダム・フィールズ
フランク・ミラー 他
音楽・撮影・編集:ロバート・ロドリゲス
キャスト:ジェシカ・アルバ
ジョシュ・ブローリン 他
60点
”やってることは同じなんだけどなぁ”
今年一発目の新作映画。
幸先良く行きたかったのだけど、これがどうした。
ただただ、棚ぼた的に嬉しくなったポイントがあったので個人的に元は取れました。
クリストファー・ロイドがスクリーンで観れた喜び…!!
前作『シン・シティ』は大変楽しく鑑賞しました。
コミックのテイストをそのままトレースしたような画作りに語り口。
それぞれに濃いキャラもしっかり立ってたし、ストレートにカッコいい映画。
あるキャラが窓から飛び降りたとして、その飛び降りた状態からカメラがぐわんと上に行き、俯瞰した状態で着地。
こんな感じの、コミックのコマとコマの動きを映像でシームレスに見せていた辺りも随所に良くて、原作をどう映画的に料理するかしっかり考えを持って映画全体が練られていて、語り口がただのこけおどしに終わっていない骨のある映画になってたんですよ。
で、それから10年経った今作『シン・シティ 復讐の女神』
やってることは基本同じ。
なので、目にはそれなりに楽しいんですよ。
ただ今回はお話がどうにもこうにもエピソードが弱い。
こんなことを言ったら詮無いんですが、やっぱり前作初見のインパクトに比べたら弱い。
チャプターごとに分かれてる構成で段々とシン・シティがどういう街か、その輪郭が掴めていく感覚が全く無し。
同じことはやってるのに。
それもこれもやっぱりエピソード単体が弱いから。
特にジョセフ・コードン=レビットのポーカーのエピソードは明らかに画的に地味。
前述のような映像的な見せ場もほぼ無いからただの平板なお話に。
ここで全体のテンションが失速してる感じは否めないです。
この後に続くのが今作オリジナルのジェシカ・アルバの復讐のエピソード。
これもどうにも盛り上がりに欠けて映画は終了。
やってることは同じなんだけどなぁ。
しかし…!!
今作にちょこっと出演しているクリストファー・ロイドの存在で全てはチャラ。
出演してるなんて知らなかったのでクレジットを見た瞬間に大喜びですよ。
クリストファー・ロイドと言えばご存知『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドクことエメット・ブラウン博士。その『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』の未来世界に当たるのが今年2015年。
その2015年の一発目にスクリーンで彼の姿が拝めるなんて…!!
これで全てはチャラ。
全ては問題なし。
<あらすじ>
悪徳がはびこる街シン・シティを舞台に、アウトサイダーたちの生きざまをハードボイルドに描いた「シン・シティ」の9年ぶりとなる続編。フランク・ミラーによるグラフィックノベルを、前作同様にロバート・ロドリゲスと原作者ミラーが共同監督を務めて映画化。モノクロームの中に鮮烈な色彩が映える独特の映像スタイルもそのままに、原作からとられた2つのエピソードと、新たに書き下ろされた2つのエピソードを組み合わせ、愛する者を奪われたダンサーのナンシーや、ギャンブラーのジョニーらが、腐敗した権力者に立ち向かう姿を描いた。キャストはジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、ロザリオ・ドーソン、ブルース・ウィリスら多数が前作から続投。新たにジョシュ・ブローリン、ジョセフ・ゴードン=レビット、エバ・グリーンらが加わった。
映画.comより
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