2013/アメリカ 99分
監督:キンバリー・ピアース
脚本:ロバート・アギーレ=サカサ
ローレンス・D・コーエン
原作:スティーブン・キング
製作総指揮:J・マイルズ・デイル
キャスト:キャリー・ホワイト (クロエ・グレース・モレッツ)
マーガレット・ホワイト (ジュリアン・ムーア)
デジャルダン先生 (ジュディ・グリア)
クリス・ハーゲンセン (ポーシャ・ダブルデイ)
79点
”真っ当ストレートなリメイク、ほんのり現代的”
試写会にて鑑賞しました。
吹き替え版だったのが悔やまれますが。
クロエちゃんで『キャリー』をリメイク!?と聞いた時は、クロエちゃんどう見ても可愛いけど大丈夫か??と思ってたんですが、技ありなキャスティングで不自然には見えなかったです。詳しくは後述。
なぜに今、『キャリー』のリメイクなのか。
その謎は残りますが、割と真っ当なリメイク、変な味付け無しでシンプルに面白かったです。
ダサい格好でも可愛いんだよなぁ
”クロエちゃんがどう見ても可愛く見える問題”はどう解決されたか。
元のオリジナル版のキャリーを演じていたシシー・スペイクは、薄幸そうなんだけどどこか美人にも見えて、でもラストの血を浴びた姿はもの凄くおどろおどろしいっていう絶妙なバランスだったんですけど、今回のキャリー役クロエちゃんにその要素は皆無。どう見ても可愛い。
さあどうしたものか。
そこで、クロエちゃんの周りの女子達に長身スレンダー美人を配置することで、相対的にクロエちゃんが元々持つ容姿の子供っぽさを際立たせると言う、技ありなキャスティングが成されていました。
劇中の他の女の子と比べて”浮いてる”存在にはなっていたと思います。
ただただ、女優としてのオーラが他の人とは段違いなんですよね。
だから、にじみ出るオーラでとても薄幸そうには全く見えない。
豚の血を被っても、どうしたものかやっぱり可愛いんですよね。
でも、そこはしょうがない!!
なぜなら、そんなことは見る前から百も承知だったから!!
ジュリアン・ムーア、イイ!!
キャリーの母親はオリジナルに比べて人で無し度は上がってまして、それをジュリアン・ムーアがいい感じに演じてました。
社会問題として、キリスト教原理主義者が徒党を組んでアメリカ社会の実験を握りつつある今、より母親の信仰の強さ描写は、リアルに気持ちの悪いものに感じました。
母親がキャリーの自宅学習を望んでいて、学校には行かせたくないって言うのは、実際に聖書が全ての方々は自分の子供に行っていることですからね。
自傷癖もオリジナルには無い演出ですから、いい改変なんじゃないですかね。
他にも、キャリーへのいじめ行為にスマホとSNSが使えわれてたり、ほんのり現代的なアレンジが加えられてました。
ここら辺も、割とあっさり目でさりげない程度のものだったんで個人的には好印象でした。
血を被っても可愛いんだよなぁ
見ていて全く飽きなかったですし、クライマックスの能力大爆発はやっぱりカタルシス満載で、キャリーもっとやったれ!!とグッときました。
ストレートなリメイクなので、やっぱり元のオリジナルの自力が強いって言ってしまえば身も蓋もないんですが、やっぱりそうなのかなぁ。
とにかく、言ってしまえばクロエちゃん演じるキャリーに乗れるか否かですね。
乗れなくても、クロエちゃんのアイドル映画と思えば、ね。
元のオリジナルは観たこと無いって人は十分楽しめると思います。
うん、楽しかった!!
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