2013年11月27日水曜日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語

2013/日本 上映時間116分
監督:新房照之
宮本幸裕
脚本:虚淵玄
製作会社:シャフト
原作:Magica Quartet

キャスト:悠木碧 (鹿目まどか)
齋藤千和 (暁美ほむら)
水橋かおり (巴マミ)
喜多村英梨 (美樹さやか)
野中藍 (佐倉杏子)


86点


"ほむらさん。その愛、切な過ぎるぜ”
舐めてました。所詮萌えなアニメなんだろうと。
完全に舐めきってました。

評判は聞いていたので、物は試しとマックでiPad片手に観ました。

やられました。所詮萌えなアニメなんてものじゃありませんでした。
完全にやられました。

いやー、面白い!!!!
いいっすね、『まどマギ』

ご多分に洩れず第3話で首根っこつかまれましたね。
あまりの唐突さに思わず声出ちゃいました。
はぁ、マミさん。

1、2話でわざと可愛らしいアニメだとミスリードさせて、3話で本性をあらわにするその様は実に見事。
こんなにもハードコアな話しだったとは。

『まどマギ』を萌えなアニメだとバカにしてる方。かつては自分もそうでした。
仮にこのアニメが劇画調だったとしましょう。
それはもはや『仁義なき戦い』ですよ。血で血を洗う抗争ですよ。
それはハード過ぎますぜ。

絵柄とお話のアンバランスさが魅力だとよく聞きますが、本当にいいバランスだと思います。
絵は可愛らしいのに、やってることは『仁義なき戦い』
最高じゃないですか。はぁ、マミさん。


少しでも興味あるって方。
まず3話まで観ることをおすすめします。
そしたらばもう契約完了。抜け出せなくなります。



あまりに唐突で、もう。



テレビシリーズのラスト。
全ての魔法少女を救う為、自らの願いと引き換えに、宇宙に普く偏在する”概念(円環の理)”と化して永遠の存在となったまどかさん。
そのまどかさんの思いも含めて、これ以上の続きは考えられないぐらいに綺麗に閉じたラストだったんです。

その続きとなるのが今回の劇場版新編。
どんな話になるのやら。大丈夫なのか。

結論から言うと、非常に良かったです。
観たいものは観れたし、続きとしても良いし、最高でした。



ぶっ飛んでる異空間表現



まず冒頭からガンアガり。
テレビシリーズでは叶わなかった5人揃っての変身(これがもの凄くいい)と戦闘。
マミさんの掛け声で”ソウル・ジェム”を胸に掲げるシーンに燃えました。
”萌え”ならぬ”燃え”です。
そして5人揃って『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット』なるものが登場。
その様はさながら『アベンジャーズ』の如き存在感で感動すら覚えました。
さやかさんと杏子さんが背中を合わせて戦ってるだけでもうそりゃアガりますよ。

何より独特の異空間表現がもの凄く映画栄えするんですよね。

細かいとこでツボだったのは、オープニングだけ画面のアスペクト比がシネスコサイズに変わるんですけど、横長のスクリーンで画を堪能できて実に贅沢でした。



あっぱれ壮観とは正にこのこと!!



次第に5人で戦っていることに疑問を持ち始めるほむらさん。
そうです。この世界どこかおかしい。

そして、「実はこの世界はほむらが作り出した偽りの世界だったことが発覚。
全てキュゥべえの策略で、魔女に変化寸前のほむらを隔離して、”円環の理”を観測、そして制御する為だった」、と言うのがほむらとキュゥべえの説明台詞で全て明かされるもんだから頭は混乱。キュウベえに至っては「ぼくから説明しよう」なんて言う始末。
正直1回観ただけではさすがに何が何やらでした。

ただ、台詞の最中も異空間表現の画は止まらず、むしろ加速する一方なので頭がハイになってきます。
更にそのハイな状態から再び戦闘が始まってガンアガり!!
剣の柄にこぎみよく着地する演出最高です。
魔女vs魔女の巨大バトルも見方を変えれば『パシリム』に見えなくも無くて愉快ゆかい。

実は全て壮大な実験だったと言う展開も、個人的には『メタルギア・ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』の、今まで自分がやってきたことは第二のソリッド・スネークを作る為のシュミレーションだった展開を思わせて好きですね。



新キャラの百江なぎささん



テレビシリーズのラストで”概念”と化して、言わば”神”となったまどかの対になるものとして、ほむらを”悪魔”とするその思いっきりの良さ、とても良いし、ほむらのまどかへの想いもより切実過ぎる程に際立ってます。
しかも悪魔へと変えた感情が”愛”だなんて、ほむらさん、その愛、切な過ぎるぜ。

自らのエゴをむきだしにしてまどかと再会。
それは神と悪魔の構図だし、秩序(コスモス)と混沌(カオス)でもあって、愛するが故に決定的に相容れない関係になるなんて切な過ぎるし、続きが気になるよ、もう!!



ほむらさん、あなたねぇ。泣かせるぜ。



中盤のマミさんvsほむらの”ガン=カタ”+『マトリックス』風のアクションも最高の一言。
しかも、5人の中でマミさんが一番強いって言う設定は、マミさん推しの自分としてはグっとこざるを得ない。やったね!!
アニメシリーズであんなことになっちゃったマミさんの出番が多いってだけでもいいことです。

繰り返しになりますが、5人揃って戦ってる画を観れただけでもう満足。
しかも、続きとしてちゃんと成立している。
最高じゃないですか。




このシーンが好きなら『リベリオン』も観よう!!



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