『新宿スワン』
2015/日本 上映時間139分
監督:園子温
脚本:鈴木おさむ
水島力也
製作:山本又一郎
音楽:大坪直樹
撮影:山本英夫
編集:掛須秀一
原作:和久井健
キャスト:綾野剛
山田孝之
沢尻エリカ 他
40点
”1/5だもんねそうだよね、とはならない”
園子温作品なのに、全く食指が伸びなかった今作。
ただ一位になったのだから行くかと劇場へ。
つ、つまらない。
だ、ださい。
そうだよね、今年5本も新作撮るからしょうがないよね、とはならないぞ!!
お馴染みの「A Sono sion's Film」のタイトルが出ないことに全てを察する映画冒頭。
そこから始まるのは時代遅れも甚だしい安いドラマ。
序盤、当ても無く歌舞伎町をさまよい自分はどん底だと言う綾野剛が着ている服がSupremeなのは何故だ、などと枝葉の部分にツッコミを入れたい気持ちを抑えていたら、映画が進むに従ってそんなことは気にならなくなります。
まず台詞がダサい。
ダメな日本映画お得意の台詞で全てを説明する心のお漏らし演出はもう当たり前として(園子温作品でこれをやられるとは…)、その言い回しも観ているこっちが恥ずかしくなるような漫画口調。これはキツい。
脚本、鈴木おさむ。みなまで言うまい。
その他、他の園子温作品では許せた役者のオーバーアクトも今作ではことごとく裏目。
スカウトのお話が結局ヤンキー文化に回収されて、出ている俳優含めてエセ『クローズ ZERO』を観ているよう。プロデューサーが同じだから当然、なのかな??そんなことでいいのか??
と、気になる部分を挙げ出すとキリがないのですが、一番の問題は、今作から園子温印が全く見えないこと。
もっと言えば、今作を園子温が撮る意味があったのか。
うーん、冒頭に「A Sono sion's Film」が無かったことで答えは出ている気がします。
今年5本も新作撮るから大変だよね。しょうがないよね
とはならないからな。
はい、次は『ラブ&ピース』!!
一文無しであてもなく歌舞伎町を彷徨っていた白鳥龍彦は、スカウト会社「バースト」幹部で謎に満ちた一流スカウトマンの真虎に助けられ、スカウトマンとしての道を歩み始める。裏社会に足を踏み入れた龍彦は、危険な思惑が交錯する世界を縦横無尽に駆け抜けていく。
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