2013年8月10日土曜日

パシフィック・リム(IMAX 3D)

2013/アメリカ 上映時間132分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム
ギレルモ・デル・デルトロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ
メアリー・ペアレント
トーマス・タル
製作総指揮:カラム・グリーン

キャスト:チャーリー・ハナム(ローリー・ベケット)
菊池凛子(森マコ)
スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)
チャーリー・デイ(ニュートン・ガイズラー博士)
バーン・ゴーマン(ハーマン・ゴットリープ博士)


60点


"日本の心、それはKAIJU"
今夏の目玉映画の一つ、『パシフィック・リム』観てきましたよ。
怪獣映画ですよ、怪獣映画。もう興奮しますね。
『ウルトラマンティガ』『仮面ライダークウガ』を観て特撮、怪獣に触れてきた自分からするとワクワクですよ。というより、男だったらワクワクするでしょ。

監督はあの信頼出来る男、ギレルモ・デル・トロ
日本のオタク文化に精通した、根っからのギークな監督ですよ。
ということで彼の過去作、『パンズラビリンス』『ヘルボーイ』シリーズをしっかり確認して、期待値MAXの状態で観て参りましたよ。



シンクロ攻撃!!



時は2013年、突如太平洋から襲来した巨大怪獣に人類はなす術も無く、3つの都市が壊滅。怪獣に対してなんの対策も無いまま時間だけが無情にも過ぎる、訳ないじゃないですか。
ロボットしかないでしょ、ロボット!!と、対怪獣用のロボット『イェーガー』を開発。ただ、一人で操縦すると負担が大きいので、二人乗りにして負担を分散させることに。
右脳側、左脳側とそれぞれを各パイロットが担当するので、2人の結びつきが強いほど攻撃も強力になるんですよ。

ん!?

これ、なんか聞いた事ある設定だぞ。

うーん、『エヴァンゲリオン』じゃん!!!

そう、『エヴァ』じゃんと思った人、少なくないでしょう。自分もそう思ってました。

しかし!!
先月発売の『映画秘宝』でのギレルモ監督のインタビューを読んでみると、『エヴァ』はプロットを知っているぐらいで観た事はないんだ、と。
そして、今作は『エヴァ』ではなくて、『機動警察パトレイバー』に多大な影響を受けてるんだ!とおっしゃられていました。

『エヴァ』ではないんですね。

『ローン・レンジャー』を観た時、隣に座っていたカップルの彼氏の方。
彼女にいい顔したかったのか、予告を観て大声で、これエヴァのパクリなんだよぉ、と言っていましたね。反省しましょう。



このシーン最高


インタビューからも分かる通り、監督が好きなものを目一杯、愛情込めて詰め込んである映画でした。
まず、劇中の怪獣の呼び名が、「Monster」ではなくて、「KAIJU」なんですよ。愛ですよ、愛。嬉しいですよね。
冒頭の橋を破壊する怪獣登場シーンも、日本の特撮っぽくて親指立ちましたよ。個人的に『ガメラ3』を思い出したり。



パイロット。そして菊池凛子


個人的にロン・パールマンの登場はめちゃ嬉しかったです。ヘルボーイ!!
他にも、監督の怪獣映画に対する愛を感じられる場面は沢山あって、うきうき喜んではいたんですけど、いたんですけど、ちょっと気になる所がノイズになってしまって、素直に入り込めなかった場面が何カ所か。いや、結構ありまして。



ロン・パールマン!!


まず、肝心の戦闘シーンがほぼ夜。暗すぎて何やってるのか分かりづらいですよ。IMAXで観たから良かったものの、通常の3Dで観てたら暗すぎる気が。
カメラもやたらと動くので分かりづらさが倍増。何だか凄い事が目の前で繰り広げられている、という迫力は伝わってくるんですけど、正直観ている、と言うより、眺めてる、という感じでした。
ヘルボーイはすっきり整理されてて凄く観やすかったんですけどね。
想像するに、ギレルモ監督、まだCGに慣れていないんじゃないかと、邪推。

そして何と言っても、お話がちょっと、安っぽいというか、雑というか。
兄を目の前で失って、そのショックでパイロット辞めて5年間過ごしてたのに、割と葛藤もなくあっさり復帰したり、博士が怪獣の脳に電極繋いでフラッシュバックの件とかご都合主義もいいとこですよ。
他にも、剣あるなら直ぐ使えよだとか、海浅過ぎだとか、その他諸々なんだかなあ。

菊池凛子は、英語は違和感ないのに、日本語になると棒読みになるのはなんなんでしょうか。


「思ってたのと違う」
「チガウッテ!」


笑いを堪えるのに必死でした。
ここの件は笑えたのでいいですけど、最後の「先生、愛してる」の感情の無さは何なんですか。愛してねぇだろ!!そんなんじゃ、司令官が天国行けないよ!!
思うに、芦田愛菜の感情のスパークさせ具合とバランスを取ってたんじゃないですかね。違いますね。



ジプシー・デンジャー!!



わあわあ言ってきましたが、やっぱり怪獣映画をKAIJU映画として再生してくれたギレルモ・デル・トロ監督は信頼出来る男には変わりないでしょう。香港の街でのデッカい船を使った戦いはなんだかんだ燃えましたし。

一見の価値は間違いなくあり!!日本人なら観るべき!!ただ、IMAX推奨で!!

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