2015年2月4日水曜日

ネイバーズ


Bad Neighbors
2014/米 上映時間97分 R18+
監督:ニコラス・ストーラー
脚本:アンドリュー・J・コーエン
ブレンダン・オブライエン
製作:セス・ローゲン
エバン・ゴールドバーグ 他
製作総指揮:ネイサン・カヘイン
ジョー・ドレイク 他
撮影:ブランドン・トゥロス
編集:リーサ・エバンス

キャスト:セス・ローゲン
ザック・エフロン
ローズ・バーン 他

88点





”大人になんかなりたくないよ、パーティーしてたいよ”




去年の暮れに飛び込んで来た『ネイバーズ』一週間限定公開の報。
アメリカ製のコメディはビデオスルーが当たり前となった今、例えBlu-ray上映だろうと行かない訳にはいかない。

『21ジャンプ・ストリート』を上映してくれたシネマカリテ然り、こう言う企画は映画ファンとして本当にありがたい。
ありがとうございます…!!

勿論映画は最高!!







まずキャストがドンピシャでそれぞれハマってる。
北朝鮮のサイバー攻撃事件で日本にもその名が知れ渡った、映画ファンにはお馴染みセス・ローゲンは勿論、その親友マブ友ジェームズ・フランコの弟、『21ジャンプ・ストリート』でも輝いていたデイブ・フランコ。
脇を固めるのは『X-MEN ファースト・ジェネレーション』でCIAエージェントを演じていたローズ・バーンに、『スーパー・バッド 童貞ウォーズ』のマクラビン、『キック・アス』のレッド・ミストでお馴染み、我らがクリストファー・ミンツ=プラッセ

そして、セス・ローゲン夫妻と熾烈なバトルを繰り広げることとなるフラタニティのトップを演じるのが、『ハイスクール・ミュージカル』でお馴染みのザック・エフロン
『ハイスクール・ミュージカル』は未見なんですが、このザック・エフロンの今っぽいアメリカの大学生のイケてる奴テンションがまぁ素晴らしい。
適度にバカに見えつつ、異常なまでに乱痴気騒ぎに固執するその演技と肉体的説得力。
あと顔ですね。面構え。
間違いなくいい奴なんだろうけど、バカにも見える絶妙なバランスの顔なんですよ。
セス・ローゲンと張り合うこのザック・エフロン、彼が素晴らしいです。


コメディ映画なので、どうしても細かいディテールの話になっちゃうんですけど、最高に笑ったシーンの一つが”デ・ニーロパーティ”。

隣に越して来たテディ率いるフラタニティから嫌がらせを受ける毎日。
ある日、彼等が皆ロバート・デ・ニーロのコスプレをしてる日が。
テディは『タクシー・ドライバー』のトラヴィスのコスプレ。窓越しに悪態をつかれてイライラしたセス・ローゲン夫妻が彼等に文句をぶつけると、「You talkin to me?」とお馴染みの台詞で挑発。周りも真似して皆で「You talkin to me?」を連呼。
調子に乗って家に来ていた不動産屋まで真似しだすところで爆笑。
デイブ・フランコ渾身の『ミート・ザ・ペアレンツ』のデ・ニーロの顔真似も最高に笑えます。







その前後にも、クリストファー・ミンツ=プラッセが、”デ・ニーロパーティ”だって言ってんのに、「フーアー!!」と『セント・オブ・ウーマン』のアル・パチーノの物真似をして間髪入れずにツッコまれたりと細かいネタのキレも抜群。

映画ネタで言うと、バットマンを巡るやりとりも最高。
どこの国でもボンクラ男子の会話は変わらないんですね。
バットマンで盛り上がるセス・ローゲンとザック・エフロン。
「バットマンと言えば誰だ??」とセス・ローゲン。
「決まってんだろ、クリスチャン・ベイルだろ」とザック・エフロン。

その会話の中で、「Where is she!!!」と、『ダークナイト』劇中の物真似をしてるんですけど、『ダークナイト』でのバットマンの聞き取り辛さがアメリカデネタになってるのは知ってましたけど、実際に映画の中でネタになってるのは初めて確認しました。

このクリスチャン・ベイル”バットマン”とマイケル・キートン”バットマン”のやりとりが最高。







どうしてそこまでしてパーティを開いてセス・ローゲン夫妻を困らせたいのか。
それは、テディが大人になるのが怖いから。
モラトリアムにしがみついて、彼等の延長であるセス・ローゲン夫妻を目の敵にしている訳です。
この心理、理解出来ない訳ではありません。が、他所の人様に迷惑を掛けるのは言語道断。きっちり懲らしめるべき!!

このバトルはちゃんと溜飲の下がる作りになってるし、何より笑えるし、バカだし、最後にはほんのり友情も感じられて大満足。

ローズ・バーンのコメディエンヌぶりも見事で、更に美しい。
セス・ローゲンとの絡みも完璧です。

今作を観て改めて思ったのは、『スプリング・ブレイカーズ』でも感じたことですけど、アメリカの大学生の度を超した狂乱ぷりは、絶対に自分と相容れないものとして、迷惑以上に恐怖を感じますよ。凄まじい。

やっぱりこう言う知らない文化に触れるのは、映画位の距離感がいいのかも。
デルタサーイ!!!



<あらすじ>
生まれたばかりの赤ん坊との穏やかな生活を夢見るマックとケリーの夫婦は、閑静な住宅街に家を購入するが、隣家にフラタニティ(男子学生の社交クラブ)の学生たちが引越してくる。学生たちが騒ぐことを懸念したマックは、リーダー格のテディと面会。意気投合したことで安心したのもつかの間、学生たちはバカ騒ぎを始め、怒ったマックは警察に通報。このことをきっかけに夫妻とテディたちは昼夜を問わず争いを繰り広げる。
映画.comより



0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...