『Guardians of the Galaxy』
2014/米 上映時間121分
監督:ジェームズ・ガン
脚本:ジェームズ・ガン
ニコール・パールマン
製作:ケヴィン・フェイグ
製作総指揮:ルイス・デスポジート 他
アラン・ファイン
音楽:テイラー・ベイツ
キャスト:クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デビット・バウティスタ
ブラッドリー・クーパー
ヴィン・ディーゼル 他
100点
"歌とダンスで銀河を救う"
もう最高です。
とにかく最高なんです。
121分間最高なんです。
もう既に5回観ています。
間違いなく上映が続いてる限り観に行きます。
初見は9月13日の公開初日。
その時、私は遅い夏休みを利用して祖父母のいる北海道に行ってまして、福山雅治ファンの祖母と一緒にサッポロファクトーにあるユナイテッドシネマ札幌へ。
昼食を済ませて、祖母は『るろうに剣心/伝説の最期篇』へ。
私はIMAXスクリーンの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
札幌のIMAXの傾斜のキツい場内と、知ってる中でもかなりデカめのIMAXスクリーンに、なんだかプラネタリウムみたぁ〜いと微妙なテンションの上げ方をしつつ席に付き上映を待ちます。
そして上映開始。
121分後。
一目散に売店へ走りパンフレット購入。
その頬には一筋の涙が。
いや、一筋なんてものではありません。
そこには幸せの涙で頬ががびがびになった私がいました。
他の人に怪訝な顔をされながらトイレで顔を洗い、劇場を後に。
建物の外に出て鞄からiPodを取り出し、流すはRed Boneの「Come and Get YourLove」
バスに乗って札幌駅まで行くつもりだったけど予定変更。
足取り軽やかに、満面の笑みを浮かべ時に天を仰ぐようにこの喜びを噛み締めます。
ああ、なんて幸せなんだ…!!
北の大地に響き渡る(つもりの)私の心の声。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、もう文句無し。
最高です。
今年ベスト1。
クライマックスへのネタバレを含みますのでご注意を。
カッコ良くて、陽気で、洒落が効いてて、笑えて、カラフルで、興奮して、スカッとして。
理想のスペースオペラの形がここにあり!!
良かった所を挙げ出すとキリが無いので、まずざっと箇条書きにて。
・キャラクター達が醸すアンサンブル
・ベタつかない距離感の仲間
・でもやるんだよ©展開
・負け犬達が銀河を救う”俺の映画感”
・その熱が周囲に波及する燃え
・純粋真っ当なドッグファイト
・おもちゃが欲しくなるビークル造形
・作品を彩る70'sナンバー…etc
映画が始まってど頭で流れるは10ccの「I`m Not In Love」
ここからもう個人的には気分が上がります。
場面が変わって宇宙。
とある惑星に降り立つ主人公ピーター・クイル。
何やら探索している様子で、目的のものがあると思われる廃墟に入ると、おもむろにヘッドホンを装着。
SONYのロゴがキラりと光り、再生ボタンを押し流れてくるのはRed Boneの「Come and Get Your Love」
音楽に合わせて踊り出すピーター・クイル。
そして絶妙なタイミングにスクリーンいっぱいに登場するタイトル。
どん、『Guardians of the Galaxy』
この気持ち良さにもう既に気分は最高潮。
この一連のオープニングがこの映画のテイストを高らかに宣言します。
この映画は、陽気にご機嫌で最高にクールでエキサイティングな映画だと言うことを…!!
このように、劇中で使用されてる70`sナンバーがこの作品のテイストを象徴。
とにかく音楽が素晴らしい。
映画を観たならば間違いなくサントラが欲しくなるでしょう。
そして、観た後に聴くと、曲の印象がガラリと変わっているでしょう。
サントラ、必携です。
では、音楽が良ければそれでいいのか?
それは音楽任せと言うことではないのか?
いいえそれが違うんです。
この曲達が、延いては音楽が、ダンスが、劇中で大きな意味を持つのです。
それを端的に表すのがクライマックスの”ダンスバトル”
クライマックスの絶体絶命のピンチに彼が取った行動。
それが、歌とダンス。
彼にとっての英雄ケビン・ベーコンのように…!!
端から見れば最高に間抜けな光景。
でも、あの場面で自分に出来ること。
それが、彼にとってのダンスであり歌なのです。
自分が出来ること、自分が得意なことで銀河を救ってしまう。
ここに激しく感動するのです。
ただ、間抜けです。
ここは最高に笑えるギャグシーンです。
そこで終わらないのが、ジェームズ・ガン。
間に笑いを挟んで、次に持って来たのが最高にエモーショナルなシーン。
敵の大将を前に、4人が並び対峙するガーディアンズの面々。
「なぜだ、なぜ死なない…!!」
「それはお前が言った通り、俺達が”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”だからさ…!!」
映画の最後の最後に初めてチーム名を名乗らせる。
負け犬達が真にチームになった瞬間を、こんなにストレートに表現してくれるなんて!!
分かってる!分かってるジェームズ・ガン!!
SFらしいドッグファイトがこれまた大変素晴らしい。
こんな真っ当なドッグファイトを久々に観ました。
スカッと晴れた空に味方ラベジャーズ艦隊が飛び立っていく様子に興奮。
クリス・フォスデザインの戦闘機、特に個人的にミラノ号のデザインがドンピシャで、颯爽と空を駆け抜ける姿にエクスタシー。
それぞれにデザインとカラーリングが異なるのもフェティシズムをくすぐります。
シンプルな戦いの構図も素晴らしい。
地上への上陸を目指す敵の艦隊と、それを何としてでも食い止めようとする味方艦隊。
ここは絶対に通す訳にはいかぬ…!!という極めてシンプルな戦いの構図にストレートに燃えられる。
ダメだ、圧倒的に数で不利だ…!という状況にタイミング良く現れる味方艦隊の増援。
もう本当にジェームズ・ガン分かってる人。
これまたいかにもクリス・フォスデザインの、いかにも量産機チックな戦闘機のデザインが凄くいい…!!
しかも網を張って力づくで敵の巨大戦艦を押さえつける荒唐無稽さに、観ているこっちも自然と力が入ってしまう。
「証明してみろ…!!」「覚えてた!!」等々、台詞も気が利いていて感情の高ぶりに大いにプラス。
この、真っ当にSFしてくれている最後の作戦シークエンスだけで白飯何杯でもいけます。
やっぱりSFはこうであって欲しい!!
正直、語りきれた気がしません。
語りきれる気もしません。
各キャラクターのこと、ベニチオ・デル・トロ”コレクター”のこと。
サノス、インフィニット・ストーン。各楽曲の解説等々、ディテールを取り出せばこんなものでは収まりきれません。
本国アメリカでは『アイアンマン』を超えてマーベルでは歴代トップの興収記録になったとか。
間違いないです。
観て損は無いです。
鑑賞には、喋るアライグマが出ているぐらいの軽い気持ちで十分過ぎる程です。
とにかく見逃さない手は無い。
だって最高なんだから。
<あらすじ>
自らを「スター・ロード」と名乗り、いい加減な性格でプレイボーイなトレジャーハンターのピーター・クイルは、ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけ、盗み出すことに成功する。しかし、そのオーブは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンで、暗躍する「闇の存在」が探し求めていたものだった。オーブを狙う者たちに追われ、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険な収容所に入れられてしまったピーターは、そこで一緒になったロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスと協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係もない5人は、内輪もめを繰り返しながら逃亡を続けるが、そんな彼らに「闇の存在」の魔の手が迫る。
映画.comより
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