2014年10月2日木曜日

ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー


Muppets Most Wanted
2014/米 上映時間107分
監督:ジェームズ・ボビン
脚本:ジェイソン・シーゲル
製作:デビット・ホーバーマン
トッド・リーバーマン
製作総指揮:ジョン・G・スコッティ
ニコラス・ストーラー
音楽:クリストフ・ベック

キャスト:リッキー・ジャーベイス
タイ・バレル
ティナ・フェイ 他


80点




”この恵まれた作品を見逃さない手は無い”




公開初日に、シネマイクスピアリにて前作『ザ・マペッツ』との二本立て上映にて鑑賞。

全国での公開がシネマイクスピアリとイオンシネマむさし村山の2館のみと言うなんとも寂しい状況。

しかし、これは決してやる気がない訳ではないのです。
ディズニージャパンの熱意溢れる担当の方が、ビデオスルーになりかけていたところを、何とかしてもぎ取った勝利の2館なのです。

二本立て上映の合間にトークショーがあって、この熱意溢れる担当の方もサプライズでステージに上がり拍手喝采。よくぞやってくれたと。
そして去り際にしっかり『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の宣伝。
流石わかってるー。


マペッツ2、大変面白かったです。
海外のショウビズの底力を見せつけられました。
これがビデオスルーなんてダメだよ。






マペッツとは。
元々は『ザ・マペットショー』と言うタイトルで1976年から放送されてたイギリスのコメディ番組で、マペットと有名人が楽しく愉快にトークするコメディ。
キャラのデザインから分かる通り、マペット達の考案は『セサミ・ストリート』と同じジム・ヘンソンが担当。

スター・ウォーズからマーク・ハミルとC-3PO、R2-D2が出演した回もあったり。







そのマペッツ達が再集結して、2011年に劇場公開されたのが『ザ・マペッツ』
これがとにかく傑作でして、愛らしいキャラクター、冴えたギャグ、”古いもの”への愛情、ミュージカルの楽しさ、どれもが一級品。

今作のエイミー・アダムスがとてもキュートなので彼女のダンスを。







特に素晴らしいのが、クライマックス、ラストシーンでの何百メートルの道いっぱいに集まったマペッツファンを映す空撮のショット。

例え時代遅れのものになってしまったとしても、ファンの中にしっかりと作品は生き続ける。
そのことがはっきりと可視化された圧倒的なシーンに思わず鳥肌。
トークショーにて漫画家の花くまゆうさくさんもおっしゃられていましたが、正に映画に魔法が掛かった瞬間。

見事なシーンでした。






そのラストから直接の流れを汲むのが今作『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』
だから二本立てで観れたのは大正解。

ただ、いきなりオープニングから前作の”撮影終了のシーン”からスタート。
つまり続きとして前作とのメタ構造にして、前作を劇中劇にしてるんです。

何!?
これじゃ前作の素晴らしいラストが台無しじゃないか!!
と思わずにはいられないこの出だし。

おいおい大丈夫か!?と心配するこっちをよそに、画面に登場するはなんとレディー・ガガ。
一瞬の出演ながらも満員の客席から上がる歓声。
世界の歌姫がカメオ出演か、すごいなーなんて関心していると、セリーヌ・ディオン登場。しかもがっつり歌声披露。
なんか豪華だなーとぼんやり思っていると、映画が進むに従って加速度的に増えていくカメオ出演の豪華メンツ。

自分が劇中で確認しただけでも、レイ・リオッタ、ダニー・トレホ、トニー・ベネット、ザック・ガリフィアナキス、トム・ヒドルストン、ジェームズ・マカヴォイ、クロエ・グレース・モレッツ、スタンリー・トゥッチ、クリストフ・ヴァルツ・・・。

どうなってるんだこのメンツ!?
しかも偉いのは、出演した一発のインパクトで終わらせないで、しっかりそれぞれをギャグに絡ませること。
だから短い出演時間でもちゃんと印象に残る。

前作がきっちり”エンターテイメントとは”、と言うテーマを描ききったのに対して、今作ははっきりお祭りです。お祭り映画です。

もともとの『マペット・ショー』がマペッツ達と有名人が絡む番組だったのだから、ある意味原点回帰とも言えるのかも。

このお祭りに乗って自分たちも楽しんでいる出演者陣と、こう言う映画がサラッと作れる海外のショウビズ界の空気がとても羨ましい。






こんなにお祭り気分の楽しい映画なのに、この規模は寂しい限り。
オンデマンド配信がメインなので、今でもパソコンがあれば視聴が出来ます。

だけど!
もし電車で行ける距離に上映館があるならば是非劇場で観て欲しい!!

だってせっかくもぎ取った劇場公開なのだから!!
『ヒックとドラゴン2』『22ジャンプ・ストリート』も劇場公開が決まっていない状態で、今作はとても恵まれた状況なのだから!!

見逃さない手はない!!
劇場が最寄りにある人はね!!



<あらすじ>
人間とマペット(操り人形)が共存する世界を舞台に描き、2011年・第84回アカデミー賞で歌曲賞を受賞したミュージカルコメディ「ザ・マペッツ」のシリーズ第2作。ロシアの刑務所から凶悪なカエルのゴンゾが脱走し、人々を恐怖に陥れていた。一方、再び落ち目になりつつあった「ザ・マペッツ」の面々は、敏腕プロモーターのドミニク・バジーの提案で、カーミットを座長にワールドツアーの真っ最中。そんなある日、町に出たカーミットは、自分と瓜二つのゴンゾにはめられ、逮捕されてしまう。ゴンゾはカーミットになりすましてザ・マペッツに潜り込み、世界を股にかけた恐ろしい計画を進行させるが……。トム・ヒドルストン、クロエ・グレース・モレッツ、セリーヌ・ディオン、レディー・ガガら、世界の人気スターやアーティストが豪華カメオ出演。
映画.comより




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