2015年2月21日土曜日

ミュータント・タートルズ (3D)


Teenage Mutant Ninja Turtles
2014/米 上映時間101分
監督:ジョナサン・リーベスマン
脚本:ジョシュ・アッペルバウム
製作:マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム 他
製作総指揮:デニス・L・スチュワート
エリック・クラウン 他
撮影:ルラ・カルバーリョ
編集:ジョエル・ネグロン 他
音楽:ブライアン・タイラー

キャスト:ミーガン・フォックス
ウィル・アーネット
ウィリアム・フィクトナー他

80点




”古き良きトランスフォーマー感”




『ミュータント・タートルズ』の個人的な思い出。
幼稚園に通っていた頃のこと。確かテレ東だったと思うんですが、その当時「ミュータント・タートルズ」が放送されてまして、下水道に住むピザが大好物なカメ達が私が通っていた幼稚園で大流行。私は棒を使うドナテロがお気に入り。オマケ付きのお菓子も売られていて、そのキーホルダーを通園カバンに付けるのがその頃のステータス。

と、当時のタートルズ達との初遭遇を思い出したものの、細かい設定、お話はほぼ覚えていないので、頭の中にはほのかな懐かしさだけがあって、ほぼまっさらな状態。

とは言え、『五星戦隊ダイレンジャー』で初めて特撮ヒーローに触れ、父のVHSで分からないながらも『ウルトラセブン』を観て、『ウルトラマンティガ』で本格的にヒーローに憧れ始めていた幼少期の自分にとって、初めての外国産ヒーローとの出会い。
今の自分に繋がる要素がない、こともない、かも。


長い前置きはさておき、最寄りのTOHOシネマズへ観に行って来ました。
前述の通り、記憶はぼんやりした状態なので、こんなんだっけか?と混乱することも無く気持ちよく鑑賞。

結論から言うと、面白かったぞカワバンガ!!
上映時間もちょうど良くて、ちょうどいい『トランス・フォーマー』と言った趣。







お話はあって無いようなものなので置いておきましょう。
NYに悪党が現れて危ないから救おうって100億回観た話です。
ただ、今作に限ってはこの要素もプラスだと個人的には思っていて、とにかく分かりやすく、上映時間も短く、チャカチャカしたカメラの動きも最小限。
要するに、ちょうどいい。映画全体がこの手の娯楽映画としてちょうどいい。

まず上映時間がちょうどいい。
長くなる一方の最近のハリウッド映画の上映時間。
それに反して何と2時間を切って101分。
物語に対して適切な上映時間。

カメラのチャカツキもスローで緩急を付けるぐらいで過剰な見せ方は無し。
ちょうどいい。
見せ場も丁寧に配置されていて、特別巧くは無いけど伏線の回収で敵を倒したり、凄くオーソドックスに気が利いてる。

製作にマイケル・ベイの名があるのに、出来上がってみれば『トランス・フォーマー』から過剰さを抜いたちょうどいい作品に。






タートルズ達への現代的なキャラ付けも無理が無くて良い感じ。
私の推しメンドナテロがメカオタクなのも、多少のデフォルメはあっても見ていて楽しいし、末っ子キャラのミケランジェロ、リーダーのレオナルド、一匹狼のラファエロと、それぞれの描き分けも、これも特別巧くはないけど、ちゃんと分かる作りにはなってる。
キャラ紹介的な一作目としたら及第点でしょう。

ただ、タートルズの面々がポップカルチャー好きなティーンだという描き込みは正直物足りなさを感じました。
これがこの作品の深みの部分になっているのに。

そこで私が、ここをこうすればもっと良くなったのに!!と感じた所を勝手ながら改稿させて頂くならば。

終盤の研究所に捉えられたタートルズ達の救出シーン。
ここで劇中ではアドレナリンを注入して彼等をハイにして脱出をする訳ですけど、若者、ハイ、アメリカ、と言えばこれはもうレッドブルしかないでしょうよ。
徹夜の研究もあるでしょう。研究室内に食べ物を常備する冷蔵庫があったっておかしくない。その中には間違いなくレッドブルがあったっておかしくない。むしろあるべきだ。

絶体絶命のピンチ。なんとか力を尽くして拘束を解くタートルズ達。ただもう力は尽きている。
「あれを、あれをくれ」と言うドナテロ。察するミーガン・フォックス。
冷蔵庫からレッドブルを取り出しタートルズ達に投げる(スローモーション)
飲むや否やハイになるタートルズ。

こっちの方がティーンカルチャー文脈にも合致してるし、バカっぽいしで良いと思います。






このちょうどよさ、娯楽映画として及第点。
シュレッダーの造形に見るベイ御大直伝のトランスフォーマー加減も良かった。
ラジー賞なんて知りません。
敵キャラをもっと出して!!



<あらすじ>
悪の組織フット軍団による犯罪と暴力が日増しに激しくなるニューヨーク。フット軍団を追いかけていたテレビリポーターのエイプリルは、ある夜、闇夜に紛れてフット軍団を倒す謎のヒーローを目撃する。その姿を映像に収めることができず、誰にも信じてもらえなかったエイプリルだが、今度は地下鉄の駅でフット軍団が人々を襲撃。そこで再び謎のヒーローを目撃したエイプリルは、後を追いかけ、カメの姿をした4人組の忍者タートルズと出会う。
映画.comより


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