2015年8月13日木曜日

野火


野火
2014/日本 上映時間87分
監督・脚本・編集:塚本晋也
製作:塚本晋也
撮影:塚本晋也
林啓史
音楽:石川忠
サウンド・エフェクト:北田雅也
サウンド・ミックス:北田雅也

キャスト:塚本晋也
リリー・フランキー
中村達也
森優作 他

95点




”もう戦う相手すらいない戦場で狂う”




渋谷のユーロ・スペースに鑑賞。

映画においては、大文字の”反戦メッセージ”より、飛び散る内蔵、鮮血、引き千切れる手足こそが雄弁にそれを語るのだと、改めて実感しました。

必見の大傑作!!


2015年8月8日土曜日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN


進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
2015/日本 上映時間98分
監督:樋口真嗣
脚本:渡辺雄介
町山智浩
特撮監督:尾上克郎
撮影:江原祥二
美術:清水 剛
音楽:鷺巣詩郎

キャスト:三浦春馬
長谷川博己
水原希子
本郷奏多 他

80点





”この露悪さがいい”




荒れるだろうなぁと思っていたら、案の定荒れてる。

公開後、ネット上でのある作り手の方の発言等々でネットでは大炎上。
今作に対する風向きがかなり悪くなっている気がするんですが、ちゃんと面白いだけに勿体ない、勿体ないよ。


事前に書いていた雑感と一部重複する箇所もありますが、ネタバレを含みつつちょっと突っ根ところの感想を。
うん、やっぱりこの露悪さがいい。

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』を試写で観た。

2015年8月4日火曜日

海街diaryのちいさな写真展




南青山で開催されていた海街diaryのちいさな写真展に行って来ました。

場所はTOBICHIという、糸井重里さんが主宰しているウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の店舗兼イベントスペースみたいなところ。

階段上がってすぐの展示スペースはとても小さくて、小さくて。
ただ、建物の隣が墓地になっているんですよ。これが大きな窓から見える。その窓に大きな写真が飾ってある。
この借景が本当に素晴らしい。







奥には実際に撮影で使われていたちゃぶ台と座布団、扇風機も。







食事をして、涼み、団らんをする食卓。その隣には墓地。
生と死。この作品のテーマそのもの。

『海街diary』を場全体で体感する、実際に鎌倉に行った時とはまた違う感覚を味わえました。
素晴らしい展示。

海街四姉妹と同じ風で涼めて嬉しい。










展示されていた是枝監督の文章。
写真集のあとがきと同じものです。

作品に込められた思いの向こう側に、東日本大震災のとある記憶があったとは。

あの街に、来年も四人が共に暮らしている保証はどこにも無いからこそ、『海街diary』で切り取られたあの時間はかけがえのないものだと思っています。
その時間を終わらせるのが、突然やって来る不幸でない保証もどこにもないんだと、そんな現実が、虚構である物語を突き破って立ち上がってくる。











2015年8月1日土曜日

バケモノの子


バケモノの子
2015/日本 上映時間119分
監督・脚本・原作:細田守
製作:中山良夫
齋藤祐佳
編集:西山茂
衣装:伊賀大介
音楽:高木正勝
主題歌:Mr.Children「Starting Over」

キャスト:役所広司
宮﨑あおい
染谷将太
広瀬すず 他

70点




”楓ちゃん、なぜそんなことを言う…”



最寄りのTOHOにて鑑賞。
一部で激烈な反応もある細田作品ですが、私はどれも好き。
今作は特にどうかと思うくらいに鑑賞中涙涙。途中までは。

楓ちゃん。
彼女の登場で冷めて、また泣いて、また冷めてと結構忙しい鑑賞に。
で、クライマックス、楓ちゃんが言ったある台詞で引き返せないくらいに萎えてしまいました。とほほ。

楓ちゃんがなぁ、あと一郎彦の扱い。
ここにもの凄く違和感。

2015年7月30日木曜日

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46


悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46
2015/日本 上映時間
監督:丸山健志
企画:秋元康
製作:村松俊亮
北川謙二 他
エグゼプティブプロデューサー:窪田康志
プロデューサー:石原真 他
音楽:スズキマサヒロ
撮影:神戸千木

キャスト:乃木坂46


86点






”アイドル版『セッション』”




昨年『超能力研究部の3人』を観て以来すっかり乃木坂46のファン。
元々AKBドキュメンタリーはグループの年次報告的に楽しんでいたのですが、乃木坂ちゃんに関しては完全に活動を逐一追っかけてます。この前出たアルバムも買いました。あはは。

ただ、仮に特別ファンではない人が今作を観ても、きっと何か思う所があるはず。
それはアイディアの妙にあり。

2015年7月25日土曜日

『進撃の巨人 ATACK ON TITAN』を試写で観た。




先日実写版『進撃の巨人』こと、『進撃の巨人 ATACK ON TITAN』を試写にて鑑賞して来たのでちょっとした雑感を。

正直な気持ち、鑑賞前は期待半分、不安半分。
というより7割不安な気持ちでいました。
なまじ去年一昨年『GODZILLA ゴジラ』『パシフィック・リム』を観ていないですよ。
恐らくそんな気持ちの方も多いと思います。

鑑賞しました。
安心してください。
実写版『進撃の巨人』大丈夫です。めちゃくちゃ面白かったです。

心配は映画序盤の巨人残酷ショーで杞憂に終わりました。
巨人、人間、食べまくります。良い顔した巨人がもりもり食べまくります。

仮にハリウッドが『進撃の巨人』を映画化していても、もちろん手堅く面白い作品にはなっていたでしょう。
ただ、恐らくその場合巨人はフルCGで描かれるはず。
それではダメだ、それではいけないと、今回の樋口版『進撃の巨人』を観て確信しました。

”巨人”の肝は補食描写。巨人が人間を食べるその行為に血が通っていないとダメ。
つまり、巨人の胃袋を感じたいんです。
その点、間違いなくCGよりも生身の人間を使った特撮の方に分がある。
生身の人間が人間を食す圧倒的説得力。

巨人の顔も良いです。
限りなく人間に近い、でも微妙に人間とは異なる違和感のある顔をした人が半笑いでのそのそとこっちに向かってくる恐怖。例えば目のパーツだけ異常に小さいとか。これはもうホラー的な気持ち悪さ。

そんなナイスな巨人達が人間達を食い荒らす地獄絵図。
食いちぎって引きちぎって食べまくります。
腕はもげるわ足はもげるわでもう最高です。
個人的に諏訪太郎さん絡みのとあるシーンがもう最高なので要チェック。
食う、と言えば今作人間の食事描写も必見。
食事を分け与える、粗末にするといった食事描写での各人のキャラの掘り下げはもちろん、リンゴの使い方も要チェック。


ほんのりネタバレ。
脚本も溜めが効いててカタルシス倍増。
中盤のとあるシーンでは起こっていることのあまりの展開にもう笑うしか無い。
溜めて、溜めて、溜めて、最後に待っているのが”サンダ対ガイラ”!!
ここでの鷺巣さんの劇伴もストレートにアガる!!
煽りのショットもあったりしてケレン味もバッチリ。

本作は、間違いなく怪獣映画でもある。
巨人に立ち向かう調査兵団の面々を新兵と見れば戦争映画でもある。
そして、現行国産特撮の底力を見ることが出来る映画でもある。

観た後ならば何だって言える後出しじゃんけんになってしまうんですが、そもそも座組を見れば一定以上のクオリティは保証されていて当たり前。
平成ガメラで特技監督を担当した樋口監督、映画評論家であり、特撮への造詣も深い町山さん、『ヱヴァンゲリヲン』でめちゃくちゃカッコいい劇伴を作ってた鷺巣さん。


樋口さん仕事で平成ガメラを除くとしたら、間違いなく今作が樋口監督の最高傑作であることは間違いないと思います。



本作は間違いなく怪獣映画でもある。怪獣学入門!!



これは余談。
中盤でのある巨人の倒し方。
あれは原作にあるのか、それとも『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』のアレなのか。


2015年7月21日火曜日

人を怠惰にさせるサービス -Apple Musicがとんでもない


噂になってるApple(本当はリンゴマーク)Musicを試してみたら、これがとんでもないサービスで驚いた。
どんなサービスかをざっくりと言うならば、CDショップがそっくりそのままネット上に表れた、そんな感じ。しかも店頭に並ぶCD全曲フルサイズで試聴可能の。
本当にレコ屋でディグしてる感覚がネットで味わえます。これはいけない。

しかも、そこにいるスタッフも皆有能。
お客に合わせた素敵なプレイリストなんてのも用意してくれていて、どれどれ聴かせてみ、お!?いいじゃないか。違うのもあるのかい?どれどれ…ん!?いい、いいじゃない!!

これはいけません。
己の足で探して、せっせかせっせか作ってこそのミックステープ。プレイリスト。
今月号のPOPEYEでもミックステープ特集をやっていましたよ。

ただ人は、一度その便利さに触れるともう元には戻れない怠惰なもの。
もう抗えない。

試しにスティーリー・ダンを検索してみると、出て来たのは何と楽曲がサンプリングに使われて曲達のプレイリスト。
ヒップホップ界隈で無数にサンプリングされているとは聴いてましたけど、まさか集めてくれているとは。





凄いです。
ネット環境があればもうストリーミングでそのまま聴けるので、データを移すまでもない。これはいけない、これはいけない。
お店のBGMなんかはこれがあれば便利なんじゃないのかな。

ただ、ただです。
私は未だにパッケージ主義者なので、気に入ったものはおもちゃでもCDでもDVDでも手元に置いておきたい。
やっぱり嬉しいじゃないですか、ものが手元にあると、というあいまいな話。

確かにこのサービスはとつもなく魅力的です。
現に今もここから音楽を流しながら文章を書いてます。凄く楽しい。
しかし、実際にレコ屋に足を運ばなければ生まれない出会いというものがこの世にはあるんです。

これがそれだ…!!




モンドが突然発売した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』Awesome Mix Vol.1のアナログ盤、Tyler Stout氏デザインのスクリーンプリントの一枚一枚が一点ものの超レア音源!!
ジャケからインクのいい匂いがします。

しかも盤がオーブの断面柄。
完全なるコレクターズアイテム。

在庫は今市場に出回っているもののみだそうです。
物凄くお高かったですが、買いました。
愛だろうが。






Apple Music確かに凄い。
でもこういう出会いを求めて今日も私はディスクユニオンへ足を運ぶ。



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