『Kick-Ass2』
2013/米・英 上映時間103分 R15+
監督・脚本:ジェフ・ワドロウ
製作:マシュー・ボーン
アダム・ボーリング 他
製作総指揮:トレヴァー・デューク・モレッツ
音楽:ヘンリー・ジャックマン
マシュー・マージェソン
撮影:ティム・モーリス=ジョーンズ
原作:『Kick-Ass2』『Hit-Girl』マーク・ミラー
ジョン・ロミータ・Jr
キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン
クロエ・グレース・モレッツ
クリストファー・ミンツ=プラッセ
ジム・キャリー 他
70点
”マザー・ロシアに免じて、ね?”
目下評価まっ二つ中。
若干”否”の方が多めな『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』
評判を聞いてみて、多くの人が言っていた否のポイントとしては、
1.こんなのキック・アスじゃない
2.人が大勢死ぬ
3.あまりにも下品
かなぁ。
ただただ私、この1から3までひっくるめて好きです。
言いたいことが無い訳ではない。
むしろある!!
が、好きか嫌いかで言われたら断然好きです。好きですよ。
期待値の低さは多いに関係してます。
予告を観た段階では、正直全く期待してませんでした。
何が気になったって、ヒットガールのテーマカラーでしょと言わんばかりに、クロエちゃん絡みで紫のアイテムがやたら多い。
クロエちゃんが訓練してるショットで見えた畳のへりも紫。
こう言う、記号的な前作要素、好きじゃないぞ!!
みんな大好きヒットガールに関しても、あの当時のクロエちゃんの小ささから繰り出されるアクロバティック且つ容赦のない攻撃にみんなノックアウトされた訳で、それを今のクロエちゃんでやられても、普通のアクションだよなぁ、あの感動はなぁ、無いよなぁ。
等々、予告を観る度に思っていたんです。
そうは言っても好きな作品の続編となったら、応援ぐらいしたくなるじゃないですか。
観る前の印象なんて気にしないよ。
しかし、そんなこちらの淡い思いを砕くように、試写で先に鑑賞した方々の評判は芳しくない。
こうなったらボロクソ言う覚悟で体当たりしてやらぁと、自分でもよく分からないスタンスで観に行ったところ、お!?悪く、ない。悪くないよ。むしろ好きだ。言いたいことはある。だけど、良いじゃないか!キック・アス2!!
てな感じで、個人的には好みの作品に。
はぁ、クロエちゃん。 |
観ていて一番気になったポイントは、映画の語り口と劇中で起ってる出来事にトーンが合ってないこと。
ここからネタバレ含みますよ。
劇中、割と人が沢山死ぬんですよ。
そして終盤、遂にはキックアスの父も殺されてしまんです。
前作『キック・アス』でも同じように人は沢山死ぬんですけど、一応全員悪い奴らなんで、観ている間のノイズにはならないんです。
ただ今作だと、一般の人も巻き込んで、身内まで死んで、自分の命さえ危ないんだと強調しておきながら、相変わらず能天気な着地なんですよね。
今作こそ突っ込むべき問題でしょ!!
自分の始めたことで、大勢の人が死んでいるってさ。
クライマックスですよ。
あれはお父さんの弔い合戦の意味もあったはずなのに、勝って円陣組んで終わりはないでしょ。
あと、絶対戦いで人は死んでるんだからその死体を映そうよ。
今作こそ、もっとダークに生身のヒーローについてを突き詰めるべきじゃないかなぁ。
ラストの総当たり展開はあまり好きじゃない。 |
はい、ここまで言い訳と譲歩です。
確かに嫌いな部分もあります。
じゃあなぜ良いかって。
それは、エログロナンセンスコメディ感と、覚醒ヒットガールとマザー・ロシア。
これを、”キック・アス風味”で包み込んであるから!!
確かに、キック・アスとしてはダメだと思います。
正直、ヒット・ガールの魅力は前作の半分以下です。
しかし、中の人クロエちゃんの魅力はスパークしてるんですよ(ドッカーン)!!!!
誰もが認めるところはマザー・ロシアの勇士。
彼女で5万ドル払う価値はあるんでね。
ね?ね?
彼女で5万ドル払う価値はあるんでね。
ね?ね?
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