2014年7月2日水曜日

2014年上半期 新作映画TOP10





半期に一度、映画棚卸し!!


2014年上半期も終わりまして、今現在劇場で鑑賞した作品は73本
そのうちの新作映画55本を、今までの記事を読みながら、ああこんな映画も観たなぁ、あんな映画も観たなあ、これも観てたんだ、あれも観てたんだと振り返り、下半期に向けての気持ちの整理も込めて、特に良かった10本を選んでみました。


前置きとして簡単に上半期をまとめてみると、鑑賞の本数は例年通りなのに、いい映画の打率が高いこと高いこと。
今の段階でベスト30なんて簡単に出せます。

その理由として、初めから地雷の匂いがする作品は観ずに避けていたのもあるかと思いますが、それにしても観る映画観る映画全て良いなんて。

特にアメコミ映画。
良作、傑作の嵐。

こりゃ下半期も期待大。


個人的には、LIFE!の記事を沢山の方からお褒め頂きまして非常に嬉しかったり、『プリズナーズ』で、タイトルの”プリズナーズ”と”キリスト教”に関しての言及が完全に抜け落ちた文章を書いてしまって、自分の観る目の無さに少し落ち込んだり、ホットトイズの沼に落ちて我が家に”社長”がやって来たりと、色々あったなぁ。

とまあ、こんな駄話はどうでもよくて。

大好きな映画の話をしましょうよ。


映画棚卸し企画、レッツゴー。
今年の年末もあるのでさくっと簡単に。




10位.『ビフォア・ミッドナイト』

Before midnight
2013/米 上映時間118分
監督:リチャード・リンクレーター
脚本:リチャード・リンクレーター
イーサン・ホーク
ジェリー・デルピー
キャスト:イーサン・ホーク
ジュエル・デルピー






3作目にして初めて直接的な濡れ場が登場して、それが次の瞬間には冷め、喧嘩に変わる恐怖、リアルさ。
崩壊の一歩手前で立ち止まる二人に、一作目の面影を感じて涙。
キャストと共に年を取れる幸福なシリーズ。
こうなったら行き着く所はどちらかの死。
それが出来る作品なのだから、是非描き切ってほしい。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ビフォア・ミッドナイト



9位.『アクト・オブ・キリング』

The Act of Killing
2012/デンマーク・ノルウェー・イギリス合作 上映時間121分
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
共同監督:クリスティン・シン
キャスト:アンワル・コンゴ
ヘルマン・コト
アディ・ズルカドル
イブラヒム・シニク






自分の中の基準に、何度でも観たいから好きな映画と、もう二度と観たくないから好きな映画ってのがあって、これは正に後者。

人の価値観なんてその場の状況で簡単に変わる。
絶対の基準などこの世に無いのだとまざまざと見せつけられただ困惑。
人の命の重さだって状況が状況なら変わるんですよ。


・めくるめく、キネマの思ひ出/アクト・オブ・キリング



8位.『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

The Wolf of Wall street
2013/米 上映時間179分 R18+
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
キャスト:レオナルド・ディカプリオ
ジョナ・ヒル
ジャン・デュジャルジャン
ロブ・ライナー







アメリカン・ハッスルとどっちを上にするかで迷い、チェストソングの差で勝利。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ウルフ・オブ・ウォールストリート



7位.『LEGO® ムービー』

The Lego Movie
2014/米・豪・丁 上映時間100分
監督・脚本・原案:フィル・ロード
クリストファー・ミラー
キャスト:クリス・プラット
ウィル・ハレル
エリザベス・バンクス 他









個人的な思い入れを超えて、しっかり最高に面白い映画になってることがとんでもなく嬉しかった。全ては最高。


・めくるめく、キネマの思ひ出/LEGOムービー



6位.『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』

『Inside Llewyn Davis』
2013/米・仏 上映時間104分
監督・脚本:ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
キャスト:オスカー・アイザック
キャリー・マリガン
ジョン・グッドマン
ジャスティン・ティンバーレイク 他








今年のベストサントラは今作に決定。

コーエン兄弟がこんな優しい映画を撮るなんて。
名も無いシンガーの、名も無き人生。抱えた闇は深くとも、そんなの微塵も出しはしねぇ。こっちにだって意地があんだ。さあ、一曲歌わせてくれ。





5位.『ブルー・ジャスミン』

Blue Jasmine
2013/米 上映時間98分
監督・脚本:ウディ・アレン
レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
キャスト:ケイト・ブランシェット
アレック・ボールドウィン
ボビー・カナヴェイル
ルイス・C・K 他







この救いの無さ、大好物。
ウディ・アレンの本気を改めて垣間観た。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ブルー・ジャスミン



4位.『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

Nebraska
2013/米 上映時間115分
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:ボブ・ネルソン
キャスト:ブルース・ダン
ウィル・フォーテ
ジューン・スキップ
ステイシー・キーチ 他






オープニングのファーストショット。
広角の風景に一人頼り無さげに歩く父の姿。
そのショットの贅沢さで一気に引込まれ、あれよあれよと泣かされて。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅



3位.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

Captain America:The Winter Soldier
2014/米 上映時間136分
監督:アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー
キャスト:クリス・エヴァンス
スカーレット・ヨハンソン
サミュエル・L・ジャクソン
ロバート・レッドフォード 他






傑作。実際の政治的出来事をお話に盛り込み、それを直線の物語へと変え、全体を最高級アクション活劇で包み込む。キャップでなけれれば、今の時代でなければ出来なかった映画。こんな難しいことを破綻もなくやってのけた製作陣にただただ拍手。

個人的には、『アクト・オブ・キリング』で提示された問いに対する答えでもあって、愚直な正義はやっぱり何者にも勝る力になるし、こんな時代にヒーローがやるべきことはこれなんだと力強く示してくれる。
フィクションから現実への強烈なパンチですよ、この映画。実に痛快。
フィクション舐めんな!





2位.『ラッシュ/プライドと友情』

Rush
2013/米・英 上映時間122分
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
キャスト:クリス・ヘムズワース
ダニエル・ブリュール
オリヴィア・ワイルド
アレクサンドラ・マリア・ララ 他






激闘のシーズンを終えた二人。
お互いの健闘を讃え合うけども、まずは余韻に浸りたいとつれないハント。
この時ニキは、ハントが既に自分のキャリアに満足していることを悟り、そして二人のライバル関係は終わりを告げる。

あんなシーズンはこの先二度と無い。
だからこそあのシーズンが輝きを増す。

うん、最高。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ラッシュ/プライドと友情



1位.『グランド・ブダペスト・ホテル』

The Grand Budapest Hotel
2014/独・英 上映時間100分
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
キャスト:レイフ・ファインズ
F・マーリー・エイブラハム
マチュー・アルマリック
エイドリアン・ブロディ
ウィレム・デフォー








暫定ではあるけども、ウェス・アンダーソン作品をベストにする日が来るとは。
ルックのお洒落さに負けない芯のあるお話。
私はそこに惹かれたのです。

もちろん執念とも言えるフェティシズムの塊のような画も快感ですが。
ええ、快感。気持ちいいんです。今、私は、心底映画を観てるって、そう思うんです。


・めくるめく、キネマの思ひ出/グランド・ブダペスト・ホテル




以上10作品。

下半期に入ればまたガラリと変わるでしょうし、観てた作品も上下するでしょう。
今の所試写で観た『her 世界にひとつの彼女』の置き所を悩んでまして、また観るからいいやと放置したんですけれども、なんだかベストに入りそうな予感。

下半期はどんな映画が観れるのかな。
目下楽しみなのは『ゴジラ』『ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー』あたりで、一応公開予定の『インター・ステラー』なんかもありますし、下半期も張り切って行きましょう。





1位.グランド・ブダペスト・ホテル
2位.ラッシュ/プライドと友情
3位.キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー
4位.ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
5位.ブルー・ジャスミン
6位.インサイド・ルーウィン・デイヴィス
7位.LEGOムービー
8位.ウルフ・オブ・ウォールストリート
9位.アクト・オブ・キリング
10位.ビフォア・ミッドナイト







0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...