『Edge of Tomorrow』
2014/米 上映時間113分
監督:ダグ・リーマン
脚本:ダンテ・W・ハーバー
ジョニー・ハロルド 他
製作:ジェイソン・ホッフス
グレゴリー・ジェイコブス 他
製作総指揮:ジョビー・ハロルド
原作:桜坂洋「All You Need Is Kill」
キャスト:トム・クルーズ
エミリー・ブラント
ビル・バンクストン
ブレンダン・グリーソン 他
80点
”トムの自己プロデュース力、あっぱれ”
公開週に最寄りのTOHOシネマズで鑑賞。
お客を選びそうなジャンル映画なのに、場内は結構入っていて、女性も目に付く。
やはりトムのネームヴァリューか。
はたまた前日のアナザースカイに登場した戸田なっちの影響か。
日本のラノベが原作だのと騒がれていてもあまり食指が動く作品ではなかったんですけど、試写先行で観た人のテンションが割と高くてですね、聞けばゲームをやったことがあれば楽しく観られると言うじゃないですか。
トムが、戦って、死んで、生き返って、強くなってまた戦うと。
何せ私はゲーム音痴なもので。
これは無条件で感情移入出来るはず。
予想通り楽しく観ました。
とトムクルーズの作品選びに関心。
シンプルな設定、死んで生き返って強くなってまた戦って。
これがやっぱり凄く良い。正にゲーム。
それをテンポ良く見せる編集がまた子気味良い。
原作未読ですけども、この世界観と設定は映画でこそ活きるのでは。
映画ならではの省略表現が凄くいい味出してます。
トムを繰り返し蹴飛ばして起こす心地よさ最高です。
ただ、フックになる設定が折角シンプルなのに、それを裏付ける設定がやたらと言い訳ががましくてですね、しかも早口の台詞一発で説明終わりは少々不親切では。
有機体だの、アルファだの、オメガだの、そんなことどうでもいいんです。
最近凄く多い、メインの設定は良いのにその裏付けがやたらとせせこましくて、それを成り立たせる為に語り口が真面目になって役者の眉間にしわがよって、結果”リアル”路線になる。
これを私は”ノーラン病”と読んでるんですけど、この作品もその気あり。
いいんですよ。
メインの設定に引きがあるんだから、これはこういうもの!!と観客を突っぱねれば。
その代わり、しっかりインパクトのある映像で観客を納得させる。
ノーランの『インセプション』は”言い訳”の部分にしっかりインパクトのある映像を見せてくれてたから楽しいんです。
なんか知らないけど、ループ能力手に入れちゃった!
この”なんか知らないけど”が私は欲しい。
今回改めてトム・クルーズの自己プロデュースに関心。
昔からトム・クルーズはキャリアの積み方がお手本のようだと思ってまして。
80年代、『卒業白書』で注目されて『トップガン』で一気にブレイク。
その間『ハスラー2』でしっかりスコセッシ、ポール・ニューマンと仕事をして、90年代自ら製作に関わった『ミッション・イン・ポッシブル』シリーズをスタートさせつつ、『マグノリア』でポール・トーマス・アンダーソンと仕事、『アイズ・ワイド・シャット』でキューブリックの遺作に出演して俳優としての格を上げ、ゼロ年代は『マイノリティ・リポート』『宇宙戦争』でスピルバーグとタッグを組み、『ラストサムライ』で自分の好きなことをやる余裕も見せる。
そして最近は『トロピックサンダー/史上最低の作戦』『アウトロー』で今までのイメージを変える役柄に挑んで見事に成功させ、ジャンル映画『オブリビオン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』にも出演。
どうですこの完璧なキャリア。
落ち目が一度も無いどころか右肩上がりもいいこと。
もし教科書に載せるのであれば模範として載せてほしいぐらいです。
そんな彼の最新作、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』要チェック。
右肩上がりの最新トムが観れますよ。
<あらすじ>
「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、成長していく姿を描く。戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐は、戦闘経験が全くないにもかかわらず最前線に送り込まれてしまい、あえなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる前に戻っていた。再び戦死するとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったケイジは、同様にタイムループの経験を持つ軍最強の女性兵士リタ・ヴラタスキに訓練を施され、次第に戦士として成長していく。戦いと死を何度も繰り返し、経験を積んで戦闘技術を磨きあげていくケイジは、やがてギタイを滅ぼす方法の糸口をつかみはじめる。
映画.comより
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