『Fifty Shades of Grey』
2015/米 上映時間125分 R15+
監督:サム・テイラー=ジョンソン
脚本:ケリー・マーセル
製作:マイケル・デ・ルーカ
ダナ・ブルネッティ 他
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:シーマス・マクガーヴィー
キャスト:ダコタ・ジョンソン
ジェイミー・ドーナン 他
9点
”何その浅薄なSM感”
元々の原作が『トワイライト』のファンメイドの二次創作。
ほぼ際物みたいなものなので、この”マミーポルノ”等と言われてる今作にわざわざ物言いするのは無粋なのかもしれませんが、これは駄目。これ本当に駄目。
序盤こそ楽しく観れてました。
主人公が働くホームセンターに突然訪れ、商品数点を買っていく変態社長。
結束バンド!?なるほどもう手錠を使うのは古いのか…。縄ね、縄。これは定番。
…え!?マスキングテープなんて何に使うの!!
純粋な好奇心で、これから訪れるであろうめくるめくSMプレイの世界に胸を躍らせていましたよ。
しかし結果、この作品から繰り出される浅薄極まりなく、作り手達の全く以て手前勝手なSM感に反吐が出ました。不快です。
まずこの変態社長、劇中で僕の”趣味”は凄い等と部屋を見せびらかしたりして散々かましておきながら、相手の意向は汲むは、契約だ何だと言っておきながら相手に合わせて自分でそのプレイのハードル下げるはで、本当にこの人何なんだよと、何なんだよと。
根本がばっこり崩れてるじゃないか。
肝心のプレイにしたって縛り付けて云々筆で云々。そんなの少し興味のあるそこらへんのカップルだってやっとるわ!!
ラスト、クライマックスで繰り出される渾身のプレイが、なんとお尻ぺんぺんですよ。
ふざけるのも大概にして頂きたい。
作り手達の浅薄なSM感が諸に出ていて全く以て退屈。
肝心のSMプレイがこの体たらくですから、その他ドラマ部分はオマケ程度。
今作、場所を知らないはずの変態社長がアナの元にひょっこり駆けつけるシーンが3回あるんですが、あれはなんだ。
過去に何らかのトラウマ抱えてそう。社長である。秘密基地がある等の要素で、この変態社長=ブルース・ウェイン説が有力かと思うんですが、そうだとしたらあのストーカー行為にも納得はいく。
冗談はさておき、こう言う風に自分なりの見方をしないと本当にキツい。
ラストは本当に失笑でした。
オシャレ感を気取ってるんでしょうが、いやいや話終わってないし。
ただただ苦痛でした。
久々にエンドロールが終わるのを待たず劇場を飛び出しました。
唯一評価出来ることと言えば、身体を張って本作に挑んだダコタ・ジョンソンの意地なんでしょうけど、そこも映倫の”ブラックホール”に消されて消滅。
ぶっちぎりで今年ワースト候補。
<あらすじ>
大学生のアナ・スティールは、学生新聞の取材で若き億万長者として知られる大企業のCEOクリスチャン・グレイにインタビューし、それをきっかけに2人は急接近。グレイと交際する女性が守るべきルールを記した秘密保持契約書を提示されたアナは、書類にサインし、グレイと通じ合うことになる。しかし、グレイにはある秘密があった。
映画.comより
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