ー 壁の向こう側に行きたい
例年沢山の映画を観ていますが、それでも限られた時間とお金の中。観る映画も自然と限られてくるもの。
あれも観たい、これも観たい。
理想は劇場で掛かっている映画を全て観ることですが、そんなことが出来る人は恐らく存在しないでしょう。
となると、私の場合、平日は帰りに近場のシネコン。休日は足を伸ばして都内の単館系を攻める。というスケジュールになっていき、自然と自分の観たい映画を中心に作品を観ていくことになります。
”自分の観たい映画を観る”なんて当たり前のことに間違いないのですが、同時にそれは自分の映画趣味の中での安全な冒険になってしまう。つまり、外界と壁を作っていることに他ならないのです。
何を大げさなと思われているかと思います。
自分でも何を言い出しているのか分かりません。
ノーマークだった作品を口コミで評判を聞き観に行くことは多々あります。
しかし、ここで私が言いたいのは、完全なる壁の向こう。
要するに、普段では勧められても絶対観ない様な作品のこと。
壁の向こう側に行きたい。
そう思った私は今年の頭、あるルールを己に課すことにしました。
それは、”週間興収1位になった映画は必ず観に行く”というもの。
前述の通り片っ端から観ることは出来ない。
他の人の評判を元にすると、それはもう色が付いてしまった基準。そこに引っ張られる恐れがある。
ならば、完全なる第三者の基準、”興行収入”を基準にしようではないか。
と言う訳で今年一年、その週興収1位になった作品は好き嫌いに関わらず観に行くことにしました。
これは後付けの理由ですが、一年間全ての興収1位作品を観れば、今の日本における映画の状況、そのぼんやりとした輪郭を掴めるのではとも思っています。
なぜそんなくだらないことをやるのかと聞かれたならば、それはそこそこ楽しそうだったからとしか答えられないのですが、始めてみたところ、毎週のランキングをドキドキしながらチェックすることで、少なくとも日常にちょっとした張りみたいなものが生まれたことも確かです。
期待することは、冒険の中で思わぬ掘り出し物に出会うこと。
幾多の困難も待ち構えているでしょう。
先々の公開スケジュールを眺めるとモンスターがうようよ確認出来ます。
ただ負けない。
なぜなら、掘り出しものに出会ったときの喜びは何物にも代え難いことを知っているから。
今年の頭に立てたこのルール。
『ベイマックス』の6週連続興収1位ですっかり忘れていまして。
先々週の『テラスハウス クロージング・ドア』でハッと思い出した次第。
間違いなく絶対に観に行かないであろう作品。
早速壁の向こう側に行けた感あります。
と言う訳で、随時このページで1位作品のリストを更新していきたいと思います。
以下、今年の1位作品一覧。ランキングは映画.comに準拠しています。
2015年日本国内映画興行収入1位作品
- 1月5日付け:『ベイマックス』
- 13日付け:『ベイマックス』
- 19日付け:『ベイマックス』
- 26日付け:『ベイマックス』
- 2月2日付け:『ベイマックス』
- 9日付け:『ベイマックス』
- 16日付け:『テラスハウス クロージング・ドア』
- 23日付け:『アメリカン・スナイパー』
- 3月2日付け:『アメリカン・スナイパー』
- 9日付け:『ドラえもん のび太の宇宙英雄紀』
- 12日付け:『ドラえもん のび太の宇宙英雄紀』
- 23日付け:『暗殺教室』
- 30日付け:『ドラえもん のび太の宇宙英雄紀』
- 4月7日付け:『ドラえもん のび太の宇宙英雄紀』
- 14日付け:『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
- 21日付け:『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
- 27日付け:『シンデレラ』
- 5月7日付け:『シンデレラ』
- 13日付け:『シンデレラ』
- 20日付け:『シンデレラ』
- 27日付け:『シンデレラ』
- 6月1日付け:『新宿スワン』
- 8日付け:『トゥモローランド』
- 15日付け:『ラブライブ!The School Idol Movie』
- 22日付け:『ラブライブ!The School Idol Movie』
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