『The Sapphires』
2012/豪 上映時間103分
監督:ウェイン・ブレア
脚本:キース・トンプソン
トニー・ブリグズ
製作:ローズマリー・ブライト
カイリー・デュ・フレズネ
キャスト:クリス・オダウド
デボラ・メイルマン
ジェシカ・マーボイ
60点
"入口と出口が違う気がする”
町山智裕さんが去年の年間ベストに入れてたんで、期待値を上げ喜び勇んで劇場に向かったんですが、ある理由で私はそこまで乗り切れず、熱を入れて観れませんでした。
”60年代当時、アボリジニの居住区に住む先住民であるが故に差別されていた4人の姉妹が、同じくその当時差別を受けていたアメリカ南部に住む黒人発祥のソウル・ミュージックで成功を収める”
これが大まかなあらすじで、話を聞くだに心が熱くなるし、映画も凄く丁寧に作られていて、序盤のコンテストシーンなんかは簡潔ににそれぞれの歌声の特徴を聴かせてるし、少し露骨な気はしますが、差別的な野次が飛んでくるのもその後の展開を予感させて良かったです。
その後、マネージャーにデイヴが加わってからのソウル・ミュージック特訓シーン。
特に、デイヴが一人で盛り上がる件は笑えるし、燃えるしで最高でした。
ソウルフルな曲達に思わず身体が動いてしまう。最高です。
ただ、それまでサブエピソードだったそれぞれの色恋話がメインの話にシフトしてからの後半が問題でして。
彼女達の初仕事はなんと、戦争真っ只中のヴェトナムに行きアメリカ軍を慰問すること。
戦時下のベトナムで危険な体験に遭遇する中で、それぞれが恋をするんですけど、後半になるにつれて、その割合が多くなっていくんですよ。
なんだかぁ、入り口と出口が違う感じがするぞ。
熱いソウルはどこに行ったのか。
それに合わせてお話のテンションも萎んだ様な印象。
ラストのステージの半端さは残念で仕方が無い。
後半にキング牧師暗殺のニュースを流すのなら、マイノリティとしての彼女達の立場をテーマとしてもっと深く掘り下げるべき。
総じて消化不足感が残りました。
あと、従姉妹がメンバー加わる件はテンポ優先で良しとしても、ベトナムに行ってからの回想はちょっと唐突過ぎる。それに対しての解決も無いし。
ただ、全体に雰囲気がカラッとしてるから気持ちよく観られます。
それだけに、ちょっとウェットに感じる後半が勿体ない。
戦時下のベトナムの様子は結構迫力があったし、見所は沢山あります。
何よりソウルフルな歌は聞いてて無条件に楽しいです。
ただ、それももろに録音なのが本当に惜しい。
過度な期待をしなければ、十分に楽しめるかと。
一見の価値はありです。
これが大まかなあらすじで、話を聞くだに心が熱くなるし、映画も凄く丁寧に作られていて、序盤のコンテストシーンなんかは簡潔ににそれぞれの歌声の特徴を聴かせてるし、少し露骨な気はしますが、差別的な野次が飛んでくるのもその後の展開を予感させて良かったです。
その後、マネージャーにデイヴが加わってからのソウル・ミュージック特訓シーン。
特に、デイヴが一人で盛り上がる件は笑えるし、燃えるしで最高でした。
ソウルフルな曲達に思わず身体が動いてしまう。最高です。
ただ、それまでサブエピソードだったそれぞれの色恋話がメインの話にシフトしてからの後半が問題でして。
彼女達の初仕事はなんと、戦争真っ只中のヴェトナムに行きアメリカ軍を慰問すること。
戦時下のベトナムで危険な体験に遭遇する中で、それぞれが恋をするんですけど、後半になるにつれて、その割合が多くなっていくんですよ。
なんだかぁ、入り口と出口が違う感じがするぞ。
熱いソウルはどこに行ったのか。
それに合わせてお話のテンションも萎んだ様な印象。
ラストのステージの半端さは残念で仕方が無い。
後半にキング牧師暗殺のニュースを流すのなら、マイノリティとしての彼女達の立場をテーマとしてもっと深く掘り下げるべき。
総じて消化不足感が残りました。
あと、従姉妹がメンバー加わる件はテンポ優先で良しとしても、ベトナムに行ってからの回想はちょっと唐突過ぎる。それに対しての解決も無いし。
ただ、全体に雰囲気がカラッとしてるから気持ちよく観られます。
それだけに、ちょっとウェットに感じる後半が勿体ない。
戦時下のベトナムの様子は結構迫力があったし、見所は沢山あります。
何よりソウルフルな歌は聞いてて無条件に楽しいです。
ただ、それももろに録音なのが本当に惜しい。
過度な期待をしなければ、十分に楽しめるかと。
一見の価値はありです。