2015年10月24日土曜日

バクマン。


バクマン。
2015/日本 上映時間120分
監督・脚本:大根仁
製作:市川南
撮影:宮本 亘
編集:大関泰幸
音楽:サカナクション
原作:「バクマン。」大場つぐみ
小畑健

キャスト:佐藤健
神木隆之介
小松菜奈 他

80点



”鮮やかな手際の良さ”



大作と小規模インディーズの二極化が激しい今の日本映画界において欠けているピースを考えると、その間を埋める、いわゆる”普通に面白い日本映画”だと常々考えいるのですが、『バクマン。』を観た今、大根監督がそこを埋めてくれるのかもと予感。

だって、普通に面白いどころか手堅くちょー面白いですもん。

2015年10月21日水曜日

Welcome to the Future 2015




2015年10月21日。
未来がやってきた!

まだ幼稚園児の頃。
いきなり『Part2』から観て、当然話が繋がらず、これは自分の理解力の無さが原因だと繰り返し観ていたあの過去。
あの頃の未来が現実に追いついた!!

今日を過ぎれば、あとは白紙の未来が待っているのみ。
未来を作るのは私たち。

その前に、ペプシを飲んで今日という日を祝う。






2015年10月17日土曜日

アントマン(字幕/吹替2D)


Ant-Man
2015/米 上映時間110分
監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ 他
製作:ケビン・フェイグ
製作総指揮:ルイス・デスポジート
アラン・ファイン 他
原案:エドガー・ライト
ジョー・コーニッシュ
撮影:ラッセル・カーペンター

キャスト:ポール・ラッド
エバンジェン・リリー
マイケル・ダグラス 他

90点




”ヒーロー+ケイパーもの+親子もの=!!”




公開初日。ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。

本当なら本州に帰っていつものTOHOで観る予定だったところ、帰りの飛行機を電車の人身事故で逃し、棚ぼたの滞在延長。結果、二年連続でマーベルの新作を北の大地で観ることになりました。
去年観たのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
これがその年のベストどころか、生涯ベストにも入るぐらい大切な一本に。
北の大地で観る『アントマン』もまた最高でした。
北海道で観る映画に外れなし。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』も北海道で観ようかなぁ。


2015年10月15日木曜日

ファンタスティック・フォー


Fantastic Four
2015/米 上映時間100分
監督・脚本:ジョシュ・トランク
脚本:ジェレミー・スレーター
サイモン・キンバーグ
製作:サイモン・キンバーグ
ハッチ・パーカー 他
製作総指揮:スタン・リー
撮影:マシュー・ジェンセン
編集:エリオット・グリーンバーグ 他

キャスト:マイルズ・テラー
ケイト・マーラ
マイケル・B・ジョーダン
ジェイミー・ベル 他

10点





”すべてはお酒のお痛からはじまった”




公開初日…ではなくて、運良く抽選に当たり世界最速試写なる上映で二ヶ月程前に鑑賞。
上映終了後のお通夜のような雰囲気は忘れられません。

リブート版『ファンタスティック・フォー』
これはダメだ。
駄作というより失敗作。
駄目な映画ならではの可愛げもなく、登場人物にすら湧くイライラ。

何が駄目かって、今作が人を怒らせる類いのそれだということ。

2015年10月10日土曜日

逆説的に表れる途方もない切なさ




遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ
ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり
喜びと悲しみが時に訪ねる



小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」を聴く。

”遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ”って、やっぱりすげぇ詞だ。
このあふれんばかりの幸福感と肯定感。

しかしですよ。
実際、好きな人が遠くに行ってしまう時、あふれる幸せを祈る、なんててこと出来る訳ないだろバカ。

ここがこの曲の肝だと思っています。
つまり、あふれんばかりの幸福感が漂う程に、逆説的に表れる途方も無い切なさ。


恋人が遠くに行ってしまう。
そんな時、自分に出来ることは、気持ちを押し殺して、自分に言い聞かせるようにあふれる幸せを祈って手を振ることだけ。
それでも自分の気持ちに折合いがつかない時は、そんな個人的な感情を越えたもっと大きな愛を思って自分の気持ちを包み紛らわせる。

曲調が能天気で、明るさを漂わせる程、際立つ切なさ。



遠くまで旅する人たちに あふれる幸せを祈るよ!
ぼくらの住むこの世界では 旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる



ちなみに、オリジナルよりも安藤裕子カバーの方が好きだったりする。






2015年10月8日木曜日

4DXに行ってみた ~マッドマックス 怒りのデス・ロード編




『怒りのデス・ロード』4DXに行ってきました。

公開当初は連日満席。
こりゃ無理だとあきらめ、公開終了。
しかし、私みたいな人が沢山いたのでしょう。
時間を経て再上映。やったね。

本当ならば、私の”理想のシネコン”平和島シネマサンシャインにて鑑賞したかったのですが、距離的&時間的な問題で隣に競艇場がある平和島とは対極に位置する街、ハーバービューを売りにしているユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。

平和島シネマサンシャインの香ばしさについてはこちらをぜひご参照下さい。
4DXに行ってみた ~ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー編


場内平日の昼の回にも関わらずほぼ満席。
男女比は半々ぐらいのいい感じの客層。
例のごとくデモムービーで盛り上がる場内。

上映開始。
鳴り響くエンジン音に揺れる座席。
V8!V8!V8!

結果から言うと、『怒りのデス・ロード』4DXの為に生まれたのではないかと思える程に相性は究極的にバッチリ。劇場内は世紀末世界。

公開当初の評判と、現在の再上映の評判を比べると、4DX要素が格段にパワーアップされているようなのですが、これ、さながらツアー中に試行錯誤を重ね、より良いLIVEにしていくロックバンドの追加公演のようで実に熱い。
4DXの要素フル稼働。全編に気が利いていて、これを初回で再現するのは不可能でしょう。

例えば砂塵が上がるシーンで焚かれるスモーク。
実際にスクリーンから煙が出て来ているようで、3D効果も倍増(体感調べ)
嵐の中の雷、武器将軍がサーチライトを照らしながら迫ってくるシーンで場内もフラッシュが焚かれる演出が素晴らしい。緊張感倍増(体感調べ)
屋外でのシーンで吹く風に爽快感倍増(体感調べ)
イモータン・ジョー様がお恵みになる放水のシーンで天から降り注ぐ水の演出に、水のありがたさ倍増(体感調べ)

チェイスのシーンは言わずもがな。
動く座席でまちがいなくそこは車内。

もう全てが全て最高と言う他ないのですが、その中でも特に印象に残っているのが、ニュークスが悔しさに頭をゴンゴンぶつけるシーンでシートに振動が来て、ああ今自分はウォータンクになってるんだ…と感じられたところ。
ウォータンクに感情移入出来るなんて、他の上映方式では不可能な話。
この一点だけでも観る価値あり。


上映終了後。
なんだか凄過ぎて逆に引く、みたいな感じで場内全員皆幸せそう。
ちなみに私の隣に座っていたご夫婦。
ドゥーフワゴンが登場するシーンで夫婦揃って膝元でささやかに太鼓を叩く仕草。
クライマックスでは奥さんの方が涙を拭いていました。
フュリオサはここにもいた。

これは後々自慢が出来る類いの映画体験でしょう。
なるべく沢山の人に見て頂きたい。

…え!?
再上映10月8日まで!?

なんだいなんだい。
ヴァルハラへの門はいつまでも開いている訳ではないみたい。
今切実に望むのは、『怒りのデス・ロード』常設館のオープン。
そして続編の公開。


・めくるめく、キネマの思ひ出/マッドマックス 怒りのデス・ロード(IMAX3D/字幕2D/3D)


2015年10月3日土曜日

キングスマン(字幕/4DX)


Kingsman: The Secret Service
2015/英 上映時間129分 R15+
監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ボーン
製作:マシュー・ボーン
デビット・リード 他
製作総指揮:マーク・ミラー
デイブ・ギボンズ 他
撮影:ジョージ・リッチモンド

キャスト:コリン・ファース
マイケル・ケイン
タロン・エガートン 他

80点




”俺ならこう撮る”



9月11日。
この日は北海道に帰省した日。その日の午前、飛行機に乗る前にTOHOシネマズにて鑑賞。
到着して次の次の日。今度は札幌のユナイテッドシネマにて4DXで鑑賞。

現行の007に真っ向から喧嘩を売りにいった大変愉快な映画でした。

2015年10月1日木曜日

ウォーリアー


Warrior
2011/米 上映時間140分
監督:ギャヴィン・オコナー
脚本:ギャヴィン・オコナー
アンソニー・タンバキス
クリフ・ドーフマン
製作:ギャヴィン・オコナー
グレゴリー・オコナー
製作総指揮:マイケル・パセオネック
リサ・エルジー 他
音楽:マーク・アイシャム
撮影:マサノブ・タカヤナギ

キャスト:ジョエル・エドガートン
トム・ハーディ 他

99点



”血湧き肉踊るとは正にこのこと”


こんな大傑作をよくも4年も放ったらかしにしていたな、日本の配給よ。
そして、劇場公開してくれたシネマカリテ、心の底からありがとう…!!!!


私は、何でそんなに沢山映画を観るの?と聞かれたら、沢山観てるとたまにすげぇ一本に出会えるんだよと答えます。

これがそれだ!
『ウォーリアー』大大大傑作。
”血湧き肉踊る”とは正にこのこと。
ガッツリネタバレしてますので注意。

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