『The Wolf of Wall street』
2013/米 上映時間179分 R18+
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
製作:リザ・アジズ
ジョーイ・マクファーランド 他
製作総指揮:アーウィン・ウィンクラー
ジョージア・カカンデス 他
音楽:ハワード・ショア
撮影:ロドリゴ・プリエト
キャスト:レオナルド・ディカプリオ
ジョナ・ヒル
ジャン・デュジャルジャン
ロブ・ライナー
92点
”ファッキン最高な映画”
公開直前になってR指定、しかも18禁だと決定。
果たしてお客さんは入るのか、なんて心配してましたけど、ディカプリオブランドもあるのか場内はほぼ満員。大きな笑い声も出てたりして良かった良かった。
日本公開前から、映画内で発するFワードの回数が新記録の506回を樹立して堂々の歴代第一位(因に『グッドフェローズ』は300回で9位、『カジノ』は422回で4位)と言った情報を耳にして、ああ、もうそりゃ面白いわ。ファッキン面白いに決まってると。
そして見て参りまして、ファッキン最高な映画でした。
1から10まで全力で、何から何まで正しく無い映画を作ってくれた御年71歳のスコセッシに感謝と敬意を込めて。
拝金主義の権化 |
夢と野望を抱いてとある世界に飛び込んで、友と仲間を得て成功を謳歌するが、次第に歯車が狂いだして、仲間を売り、自らも破滅に向かって行く。
観ている間思ったことは、既にたくさんの方が言われている通り、ああ、なるほどこれは証券版『グッドフェローズ』だと。
ただ『グッドフェローズ』が、自分が憧れていた世界に巻き込まれて行く過程で薬に手を出し、その結果の友情の終り、破滅なのに対して、今作は主人公が拝金主義の権化たるジョーダン・ベルフォートですから、”金”が既にドラッグ。
つまり、最初から最後までラリパッパ。
金を稼いで社内でヤッて、クスリをキメて、また金稼ぐ。
これを180分間、スコセッシ流のナレーション進行の情報量の多い演出でみっちり見せてくる。
それに見る側も同調して、もっと派手なものが観たくなる。
映画の中の彼らがド派手な事をやれば、我々はさらに凄い事が観たくなる。
観客も、クスリのエスカレーションぶりを映画を通して体感です。
「Show goes on!!!!!!」 |
劇中、ディカプリオがカメラを向いて、会社の儲けの仕組みを観客に話すんですが、こんな事言ってもお前らには理解出来ないだろ、と言い放つシーン。
そうです、経済なんて分かりません。
そんなことはいいからもっと狂乱を見せてくれ!!
ヤリまくれ!キメまくれ!!
あと、忘れちゃいけないのが、みんな大好きマシュー・マコノヒーの兄貴。
ディカプリオ演じるベルフォートの、若手時代の先輩に当たる人物。
ベルフォートは彼に影響されて憧れたのでしょう、彼との食事シーンでもやりとりが、後半のディカプリオの振る舞いにしっかり反映されています。
ンーン、ンーン、ンーンーンーンーンンンンー・・・
「成功したければ一日に二回マスかけ。下半身にリズムを刻め」
冒頭のみの登場なのにしっかり爪痕を残す辺りファッキン最高です。
ディカプリオは去年も狂乱パーティーを『華麗なるギャツビー』で開いてましたけど、あれが可愛く思える程に3D無しでも狂ってます。
ファッキン最高です。
因に、中盤のクルーザーで海難救助されるエピソードは実話です。
なんと!!
0 件のコメント:
コメントを投稿