クリスマスも過ぎて、もうすぐ2013年も終わり。
今年も年間ランキングを付ける季節になりました。
今年は12月26日時点で、劇場にて110本の映画を鑑賞。
その中から、名画座やリバイバル上映で観たものを抜いた新作映画94本を対象に、特に大好きな10本を悩みに悩んでランキングを付けました。
映画の出来不出来は関係なく、自分の趣味を全開にしたランキングです。
並べてみると、どれもこれも大好きな、愛する映画ばかり。
それではしばしお付き合いを!
行きまーす!!
10位.『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』
冒頭のファーストカット、ナイフを操るライアン・ゴズリング。
そこからワンカットでバイクまで移動する流れるようなオープニングがまず美しい。
前半の1時間までなら面白いって声を良く聞きますが、それはライアン・ゴズリングのパートが魅力で溢れすぎてるから、比較するとそう感じてしまうだけなはず。
ブラッドリー・クーパーのパート、特にレイ・リオッタに連れられて森に付いて行くシーンの恐ろしさは深く記憶に残ってます。
あと特筆すべきはやっぱりデイン・デハーンですね。
彼の存在に気付けたってだけでかなりポイント高い。
森の間を自転車で駆け抜けるシーンの美しさは素晴らしいものです。
『The Place beyond the pines』
2013/米 上映時間140分
監督:デレク・シアンフランス
脚本:デレク・シアンフランス
ベン・コッチオ 他
キャスト:ライアン・ゴズリング
ブラッドリー・クーパー
エヴァ・メンデス
レイ・リオッタ
デイン・デハーン
9位.『風立ちぬ』
『君の十年を、力を尽くして生きなさい』
この言葉に尽きます。
全力で夢を追いかけた果てが地獄だった。
それはあまりに寄る辺ない最後なんだけど、それでも二郎に”生きねば”と決意させる菜穂子に涙。
全てを包み込む主題歌『ひこうき雲』も素晴らしい。
宮崎監督、お疲れさまでした。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『風立ちぬ』
『風立ちぬ』
2013/日本 上映時間126分
監督・脚本・原作:宮崎駿
音楽:久石譲
製作会社:スタジオジブリ
主題歌:荒井由美『ひこうき雲』
キャスト:庵野秀明
瀧本美織
西島秀俊
8位.『もらとりあむタマ子』
大好きな山下監督の新作としても素晴らしいし、何より前田敦子が素晴らしい。
タマ子が一念発起してアイドルを目指す展開には声を出して笑ったし、それがバレてお父さんにフォローされるタマ子は最高の一言。
全てを諦めて神社で団子を貪り食うタマ子、最高。
脚本向井康介さんの台詞が全てピカイチ。
山下、向井、前田のトリオで何本でも観たい。
今年一番気持ちよく笑えた映画でした。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『もらとりあむタマ子』
『もらとりあむタマ子』
2013/日本 上映時間78分
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
美術:安宅紀史
主題歌:星野源『季節』
キャスト:前田敦子
康すおん
7位.『シュガーマン 奇跡に愛された男』
ドキュメンタリーパートはもちろん、間に挿入される横移動の実写とアニメーションの映像も素晴らしかったです。
劇中で流れる曲も映画の進行にがっちり合っている。
恐らくこの映画を観た人は皆、サントラも購入してヘビロテにしたのでは。
私もその一人です。
『Searching for sugar man』
2012/スウェーデン・イギリス 上映時間86分
監督:メリク・ベンジェルール
製作:サイモン・チン
製作総指揮:ジョン・パトセック
音楽:ロドリゲス
編集:マリク・ベンジェルール
6位.『世界にひとつのプレイブック』
全員クレイジーで愛すべき奴ら。
お前達が大好きだ。
デイン・デハーン同様、ジェニファー・ローレンスの魅力に気付けたのも大きいです。
音楽の使い方も本当に気が利いててオシャレ。
キャメロン・クロウはちょっと甘いけど、デビット・O・ラッセルはピリッと辛い。
甘いシーンにハードな曲を。ハードなシーンに甘い曲を。
そして最後はハッピーエンド。
ダンス大会の曲もよかったなぁ。
2012/米 上映時間122分
監督・脚本:デビット・O・ラッセル
原作:マシュー・クイック
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:マサノブ・タカヤナギ
キャスト:ブラッドリー・クーパー
ジェニファー・ローレンス
ロバート・デ・ニーロ
ジャッキー・ウィーヴァー
クリス・タッカー
5位.『クロニクル』
今年観たSF映画で一番面白かったです。
デイン・デハーンの魅力もスパークしてるし、とにかく3人の主人公を愛おしい程に思い入れて観てました。
上映時間も83分とタイトな語り口、POV形式のルールの中でしっかり映画を完結させる構造、大友イズム満載のクライマックス。
どれも見事で素晴らしい。
今年の最重要作品の一つなのは間違いないです。
一週間限定上映だったのが本当に悔やまれるところ。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『クロニクル』
『Chronicle』
2013/米 上映時間83分
監督:ジョシュ・トランク
脚本:マックス・ランディス
原案:マックス・ランディス
ジョシュ・トランク
製作:マシュー・ジェンセン
キャスト:デイン・デハーン
アレックス・ラッセル
マイケル・B・ジョーダン
4位.『凶悪』
「じゃあ、ぶっ込んじゃいますか」、「それじゃあ、お酒飲まして殺しちゃうけど・・・」
嫌ですねぇ。
リリーさん、ピエールさん、あんたらホンモノだよ。
未だにぬるたい日本映画が多い中で、手加減抜きで良くやってくれた。
そしてよくヒットした。
日本映画だってやれば出来るし、それを待ってるファンはしっかりいるんです。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『凶悪』
『凶悪』
2013/日本 上映時間128分 R15+
監督:白石和彌
脚本:高橋泉
白石和彌
音楽:安川午郎
原作:新潮45編集部編『凶悪 -ある死刑囚の告発-』
キャスト:山田孝之
ピエール瀧
リリーフランキー
池脇千鶴
3位.『ゼロ・グラビティ』
間違いなく歴史に名を刻む映画になるでしょう。
生きてる間、こんな映画にリアルタイムで出会えることは本当に幸せなことに他なりません。
公開が12月で本当によかったと思います。
もし上半期辺りで観ていたら、その後観る映画の基準がグンと上がっていたことでしょう。
12月で真打ち登場感もありましたしね。
既に4回観ていますが、吹き替えでもう一度観たいところ。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『ゼロ・グラビティ(IMAX3D)』
『GRAVITY』
2013/米 上映時間91分
監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
音楽:スティーヴン・プライス
撮影:エマニュエル・ルベツキ
キャスト:サンドラ・ブロック
ジョージ・クルーニー
2位.『そして父になる』
是枝監督恐るべし。
キャスティング、演技、カメラ、照明、音楽、編集、脚本、衣装、ロケーション、全てが映画を支えている。映画を形作っている。
これが映画だ。
とにかく慶太くんと流星くんに会いたくなって、3回劇場に足を運んでしまいました。
その度に福山雅治に泣かされると言う。
泣ける映画=良い映画ではないですけど、これはちょっと搾り取られましたね。
今年一番涙した映画です。
嗚咽の様な涙を流してしまいました。
・めくるめく、キネマの思ひ出/『そして父になる』
『そして父になる』
2013/日本 上映時間120分
監督・脚本:是枝裕和
撮影:瀧本幹也
編集:是枝裕和
キャスト:福山雅治
尾野真千子 他
1位.『横道世之介』
『そして父になる』と悩みましたけど、こっちが1位!!
とにかく全てのシーンが愛おしい。
沢山の方が言われてますが、まるで自分の幸福な思い出を覗いてるようで。
映画を観ていて、頼むから終わらないでくれと心の底から祈りました。
もうずーっと観ていたい。
ただ思い出を懐かしむだけではなくて、現在から世之介を通してあの頃を思い出す構造も、映画が閉じた世界に終わらせず、ちゃんとそれぞれの未来を感じさせる物語になってる辺りも大好きなところ。
祥子さんを見送って走り出した世之介。
流れるアジカンの主題歌。エンドロール。
完璧です。
何度でもアイツらに会いに行きたい。
文句無し、自分の生涯ベスト級で好きな映画になりました。
『横道世之介』
2013/日本 上映時間160分
監督:沖田修一
脚本:前田司郎
原作:吉田修一
音楽:高田漣
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION『今を生きて』
キャスト:高良健吾
吉高由里子 他
1位.横道世之介
2位.そして父になる
3位.ゼロ・グラビティ
4位.凶悪
5位.クロニクル
6位.世界にひとつのプレイブック
7位.シュガーマン 奇跡に愛された男
8位.もらとりあむタマ子
9位.風立ちぬ
10位.プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命
今現在のトップ10はこんな感じです。
どれもこれも大好きだ!!愛でる!!愛してる!!
入り損ねた愛すべき次点達は『キャプテン・フィリップス』『ジャンゴ 繋がれざる者』『アイアンマン3』『エンド・オブ・ウォッチ』『マジック・マイク』などなど。
どれもベスト級で好きです。
多分気分で入れ替わると思います。
ランキングって、見るのも付けるのも楽しいなぁ。
どれもベスト級で好きです。
多分気分で入れ替わると思います。
ランキングって、見るのも付けるのも楽しいなぁ。
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