2013年12月21日土曜日

ブリングリング


『Bling Ring』
2013/米・仏・英・日・独合作 上映時間90分 R15+
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
製作:ロマン・コッポラ
ソフィア・コッポラ
製作総指揮;フランシス・フォード・コッポラ
原作:ナンシー・ジョー・セールズ

キャスト:エマ・ワトソン (ニッキー)
レスリー・マン (ローリー)
タイッサ・ファーミガ (サム)
クレア・ジュリアン (クロエ)
イズラエル・ブアルサール (マーク)


65点




”バカですねぇ、私この人たち嫌いです”



監督のソフィア・コッポラさんなんですけど、『ゴッド・ファーザーPart3』が大好きな自分からするとどうしても嫌いになれないんですよ。
メアリーを通してなら好きになれる感じ。
彼女自身はとても良い方なんでしょう。
親の七光りなんてこたぁ言いませんよ。


ここまでくると下品だと思うんですよ

ただただ、これは良い悪いではなくて好き嫌いの話なんですけど、
彼女の撮る作品は嫌いな部類に入る、と言うかどれも嫌いでして。

特に『マリー・アントワネット』ですね。
あのデフォルメしたガーリー感がどうも苦手で拒否反応を起こしまして、一から十まで全く受け付けなかったです。苦行でした。




この『ブリングリング』も予告の段階で嫌な予感しかしなかったんですけど、エマ・ワトソンが出てるってんで観に行きました。

結果、予想に反してなかなか楽しめました。
やっぱり観ずに判断するのはダメですね。

ただ、もの凄く胸くそ悪くなります。
もの凄くムカつきます。

ここまで思い入れて観てるってことは、良い映画なのかも。



学校に行かせず奇妙な自宅学習
親にも責任大有りです



私、こいつらのこと嫌いです。

遊び半分で家に侵入、窃盗。
戦利品をFacebookで見せびらかして友達に自慢。
クラブに行って、マリファナ、自撮り。
調子に乗って仲間増やして、捕まったって反省しない。

なんだこいつら!?
胸くそ悪いわ!!

確かにとんでもない奴らだ。

でも考えてみると、Facebookでプライベートを切り売りして、イイねを沢山もらって喜ぶって、身に覚えが。

そうなんですよ、こいつらのやってることと、普段我々がやってることは、根の心理は同じな訳で。
そう考えると、あいつらの度を超したセレブ願望みたいなものだって理解出来ないものではない。
そう思うと途端に笑えねぇ。とほほ。

ただ、これは断言出来る。
人の物を盗むのは犯罪です。
絶対にやめましょう。

ただ厄介なのは、SNSで自慢をする為に悪い事をする奴らがいるってことですよね。
順番が逆になってる奴ら。

これはもうおつむの問題なんで、しょうがないでしょう。



バカですねぇ



つくづく俳優さんって偉いなと。
エマ・ワトソンがバカな役をこれでもかと演じてます。
ちゃんとバカでムカつく役になってます。
『ウォール・フラワー』の役と真逆。偉い!!

彼女が携帯で自撮をするシーン。
あごを引いて撮る感じ。
なんともまあですよ。

終盤のインタビューでの受け答えは本当にバカですねぇ。


あと細かい所で言えば、バカに拳銃は渡しては絶対にダメです。
危なっかしくて見てられないです。
遊び半分で銃口を顔に向けちゃダメ!!



しっかり反省しましょう



奴らを特別美化するでもなく、視線は割と中立にキープされてたんで、映画そのものに対しては嫌な感情は無いです。
奴らに思い入れる程に楽しくムカつきました。

ただ、無軌道な若者が犯罪に手を染めて、それがエスカレートしていく様を描いた映画で言ったら、断然『スプリング・ブレイカーズ』をオススメします。



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