2014年12月29日月曜日

2014年新作映画ワースト5





今年は明らかな地雷を踏みにいくのは止めにしたんです。
時間とお金が勿体ないし、何より見切れないほど良い映画が掛かっているのにそれらを差し置いて地雷を踏みにいくなんて虚しすぎる。

と言うことを、今年『トリック 劇場版ラストステージ』を見ている最中に気が付いたんです。

なので、今年はワーストはいいかなぁと思っていたものの、それなりの数見ればやっぱり出くわす駄目映画達。
世の中上手いこと出来てますね。

恐らく多くの人のワーストに入るであろう『ルパン三世』『魔女の宅急便』は外しました。
確かに出来の良い映画でないのは確か。間違いなく駄作の部類なんですけど、『ルパン三世』に関してはそんなに思い入れが無いのもあってかそんなに悪い印象はないんですよ。
正直言いますと殆ど印象に無い。思い出せないんです。
これはこれで問題である。

なので、ワーストの基準は、怒りです。
金返せ、時間を返せ、映画を何だと思っているんだ。
鑑賞中にふつふつと怒りを感じた作品を選びました。






5位.『マレフィセント』


Maleficent
2014/米 上映時間97分
監督:マーク・ストロンバーグ
脚本:ポール・ディニ
リンダ・ウールヴァートン
製作:ドン・ハーン
ジョー・ロス
キャスト:アンジェリーナ・ジョリー
シャールト・コプリー
エル・ファニング




『アナと雪の女王』に続いて、やりたいことは分かります。
でも、「母性愛」を描くなら実の母親の存在を消すのは駄目だよ。
数ある改悪ポイントでもここは全く許せませんし、怒りすら感じます。
実の母親を差し置いて母性愛だなんだってチャンチャラおかしいですよ。

それを仮にも人の親であるアンジェリーナ・ジョリーが演じて、製作にも名を連ねているなんて。
ちょっとどうかと思いますよ。


・めくるめく、キネマの思ひ出/マレフィセント





4位.『ポンペイ』


Pompeii
2014/米 上映時間105分
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ジェネット・スコット・バチェラー
リー・バチェラー
マイケル・ロバート・ジョンソン
製作:ポール・W・S・アンダーソン
ロバート・クルツァー 他
キャスト:キット・ハリントン
エミリー・ブラウニング





安い、全てが安い。
陳腐極まりない脚本に、ちょっとお金の掛かったテレビドラマみたいな画。
何よりキャストが皆ローマ人に全く見えないよ。
こってこてのアメリカ人顔キーファー・サザーランドをキャスティングした奴出てこいよ。あんた正座だよ。

申し訳無いですが『テルマエ・ロマエ』の方がちゃんとしてましたよ。





3位.『好きっていいなよ。』


好きっていいなよ。
2014/日本 上映時間102分
監督・脚本:日向朝子
原作:葉月かなえ「好きっていいなよ。」
キャスト:川口春名
福士蒼汰
市川知宏
足立梨花
永瀬匡




”最高のルドビコ療法”なんて茶化しましたけど、だって本当なんだもの。
喧嘩、キス、仲直りを奇麗に3回見せられる102分
エピソードは基本ぶつ切りで、その度に新たなキャラを登場させてドラマを作る脚本の不細工さ。
漫画から映画へのアレンジも全くなくて、ある人が”いじめっ子に復讐する為に身体を鍛えてたら中学を留年しちゃった”と真面目な顔して言い出した時は目眩がしました。

一番問題なのは、少女漫画原作のキラキラした雰囲気が全くないんですよ。
役者の演出も全く付いてないから皆難しい顔して何考えてるか分からないし、中高生達の需要にも応えられていない気がするんですよ。


・めくるめく、キネマの思ひ出/好きっていいなよ。




2位.『ぶどうのなみだ』


ぶどうのなみだ
2014/日本 上映時間117分
監督:脚本:三島有紀子
音楽:安川午朗
撮影:月永雄太
編集:加藤ひとみ
キャスト:大泉洋
染谷将太
安藤優子




これは怒りではありません、恐怖をこの作品から感じました。

世界感がとにかく気持ち悪い。
突飛な行動をするのに、その動機が全く描かれない。
染谷将太さんの死んだ目がますます死んだように見えました。

恐らく観た方はそんなに多くないと思うんですよ。
それで正解です。

本当に北海道とか沖縄だとかで、こう言った”疲れた大人が癒される”映画を作るのもう止めた方がいいですよ。
本当に気持ちが悪いです。


・めくるめく、キネマの思ひ出/ぶどうのなみだ




1位.『STAND BY ME ドラえもん』


STAND BY ME ドラえもん
2014/日本 上映時間95分
監督:八木竜一
山崎貴
脚本:山崎貴
キャスト:水田わさび
小原めぐみ
かかずゆみ
木村昴






「いっしょに、ドラ泣きしませんか?」はこの際置いておきましょう。
それは外部が付けたものだろうから。

でもね山崎さん、あなた言ってることとやってることがチグハグだよ。
口では、子供達に夢を見せたいなどとのたもうておきながら、実際出来たものは既存の”感動エピソード”の串刺し。

何故ワクワクを描かない。
なぜオリジナルを作らない。

『ベイマックス』を観た今、改めてこの姿勢に腹が立ちます。

仮にもあなた『ジュブナイル』を作った人でしょ。
そんなあなたが『永遠の0』を作って、極めつけがこれですか。

ただ許しもする。
『寄生獣』がとても良かったから。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のことは忘れてあげる。

でもこれは駄目。

我慢がならぬので宣伝にも改めて文句を言いますが、芸能人を集めて試写で泣いてるあの予告。本当に虫酸が走ります。
少なくともあそこで泣けた、良い映画だなどと言っていた人達のことはこの先一切信用が出来ません。
本来子供達のものであるはずの作品を、大人達の手前勝手な発想で作り替えるこの愚行。
到底許す分けにはいきません。


・めくるめく、キネマの思ひ出/STAND BY ME ドラえもん




5位.マレフィセント
4位.『ポンペイ』
3位.好きっていいなよ。
2位.ぶどうのなみだ
1位.STAND BY ME ドラえもん




不純とは言え、すっきりした。




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